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【取材】101競技連盟とは?トップとラスだけ意味のある麻雀のルールやコツを解説

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麻雀の競技プロ団体は数多くあれど、中でも最も変わり種なものの1つが「101競技連盟」です。

試合は全て手積みで行い、成績は1位を+1、4位を−1として2位3位はともに0。

さらに点数計算や発声の違い、リーチ後の暗槓不可など独自のルールが採用されています。

たkる
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かなり特殊なルールで気になっていました。

今日は、そんな101競技連盟さんの練習会に参加させていただき、その知られざる内側を取材しました。

以下で詳しくみていきましょう。

>>麻雀プロになるには?試験や団体の違い、年収の相場などを解説

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たkる

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101競技連盟とは?どんな麻雀団体なの?

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まずは組織の概要から見ていきます。

概要

まずは概要です。

名前 一般社団法人 日本麻雀101競技連盟
設立 1982年
(前身となる順位戦101が1982年に設立)
人数 20名程度
代表 初代:古川凱章
現在:愛澤圭次
主な活動 101競技麻雀の普及、対局。

トップとラスにのみ昇降が付く(2位と3位はゼロ)ルールの「101麻雀」を推進する団体です。

ルールについては

「マージャンを打たない人からも、競技としてのマージャンが認められるようにしたい」

という考えの元、初代代表の古川凱章さんが考案。

かなり歴史ある団体で、昔は最高位戦との掛け持ち選手なども多かったそうですね。大会

◆過去の主な所属・掛け持ち選手(敬称略)

  • 飯田正人(最高位戦)
  • 金子正輝(最高位戦)
  • 新津潔(最高位戦)
  • 忍田幸夫(麻将連合)
  • 五十嵐毅(プロ協会)
  • 板川和俊(麻雀共同体WW・2022年現在所属)

現在では20名ほどの会員が所属し、主に東京で活動が行われています。

組織(拠点・人数)

人数は20名ほどの少数精鋭。

  • A級・・8名
  • B級・・8名
  • C級・・4~8名程度(A、Bリーグ以外は全員ここになる)

東京に拠点(本部)があり、横浜、大阪、新潟、名古屋、仙台にもに支部あります。

打てる場所(競技会)

打てる場所としては、道場がいくつかあり、月に1回くらいのペースで、一般の人も入れるイベントを開催しているそうです。

東京、九段下、厚木(よつば)、横浜、新潟、仙台、大阪

支部での対局回数が規定に達し、支部の代表に選出されると、同団体の主宰する以下の大会へも出場ができることもあります。

  • 八翔位戦
  • 支部代表戦(チャンピオンズマッチ)

競技会の開催スケジュールなどの詳細は101麻雀連盟HPで確認可能。

101競技連盟オフィシャルホームページ

(トップページにGoogleカレンダーが埋め込まれている)

入会方法

入会は招待制です。

道場などの活動(オープン大会)に参加している人の中から

「この人はやっていけそうだな・・!!」

と思う人を会員がスカウトし、101競技連盟が承認の上入会となります。

競技プロ団体のような決まった時期に行われる「プロテスト」などはないみたいです。

ちなみに掛け持ちも可能(もう1つの組織が許可した場合)で、例えば麻雀共同体WWの会長は101競技連盟にも入っています。

101競技連盟の活動とイベント

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続いては101競技連盟の活動についてみていきましょう。

概要と方針

方針としては、「101麻雀の普及」を目的とした団体です。

ただ、とにかく積極的に会員を増やしていこう!というよりは、101の面白さを理解してもらった上でフィーリングが合う人を仲間にしたいという印象で、あまり表には出てきません。

(厳密には競技プロ団体ではないそう)

会員の傾向としても、団体を大きくしたいというより「仲間内で熱い勝負がしたい!」という人の方が多いみたいです。

活動としては、会員内での通常活動として順位戦(リーグ戦)や練習会があるほか、一般参加可能な競技会やオープン戦(八翔位戦)などもあります。

会員の通常活動(順位戦・名翔位)

101の会員は年間35戦(7半荘×5節)の対局を行います。

A~Cリーグがありますが、1~3節はリーグ合同、4~5節は同一リーグ者のみで戦います。

  • A級・・8名
  • B級・・8名
  • C級・・4~8名程度(A、Bリーグ以外は全員ここになる)

※A級⇄B級は上位下位2名入れ替え、B級⇄C級は上位下位1名が入れ替え

A級の優勝者はその年の「名翔位」(101でいちばん強いタイトル)を得ます。

主なオープン大会:八翔位戦

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会員以外でも出られる大会としては、八翔位戦があります。

八翔位戦については天鳳に大きく広告が出ているのでみたことがある方も多いのではないでしょうか。

こちらは40年の歴史を持つ一般参加可能な101競技のトーナメント戦で、天鳳では毎年4月ごろに予選がありますが、決勝までいくと12月まで続く長期の大会です。

◆参加資格

  • 八翔位 ※決定戦シード
  • 前八翔位 ※2次予選シード
  • 当連盟所属選手 ※上位者は2次予選シード
  • 推薦選手 ※友好団体の麻将連合から推薦された選手
  • 天鳳予選優勝者
  • オープン参加選手 ※昨年度マージャン101の規定打数到達者から各支部内で選抜

一般参加可能ではあるものの、参加資格を得るには支部での競技会に参加する必要があります。(あるいは天鳳予選で優勝する)

◆大会スケジュール

天鳳予選(4月)(★オープン参加する場合はここから)

【1次予選】
日程: 2022 年 6 月 11 日(土) or 18 日(土) or 25 日(土)
場所:東京対局室、大阪対局室(6 月 18 日のみ)
システム: 4 戦 上位 2 名勝ち上がり
※4 回戦終了時に同点により上位 2 名が確定しない場合は、確定するまで延長
(★参加資格を満たしている人はここから)

【2次予選】
日程: 2022 年 8 月 13 日(土)~14 日(日) or 20 日(土)~21 日(日) or 27 日(土)~28 日(日)
場所:東京対局室
システム: 6 戦 上位 2 名勝ち上がり
※6 回戦終了時に同点により上位 2 名が確定しない場合は、確定するまで延長

【準決勝】
日程: 2022 年 10 月 1 日(土)~2 日(日) or 8 日(土)~7 日(日) or 15 日(土)~16 日(日)
場所: 東京対局室
システム: 6 戦 単独 2 昇首位勝ち上がり
※6 回戦終了時に単独 2 昇首位が発生しない場合は延長
※延長時の決着条件は後述の「準決勝・決定戦の延長決着条件」に記載

【決定戦】
日程: 2022 年 12 月 10 日(土)11 日(日)2023 年 1 月 14 日(土)15 日(日)
場所: 東京対局室、大塚麻雀スタジオ ※1 月 14 日はスリアロチャンネルにて放送
システム: 10 戦 単独 3 昇首位優勝
※10 回戦終了時に単独 3 昇首位が発生しない場合は延長
※延長時の決着条件は後述の「準決勝・決定戦の延長決着条件」に記載 

天鳳予選は連続5戦ですが、その後は上位2名(準決勝は単独2昇者)が勝ち上がっていくというルールになります。

競技会・チャンピオンズマッチ

また、各地の支部で一般参加可能な101麻雀の競技会が行われています。

この競技会で優秀な成績を収めると、年1回あるワンデーの大会(チャンピオンズマッチ)に支部代表として出場することができます。

(各支部から2名ずつの代表8名が集い、優勝を決める。だいたい10月ごろにある?)

※定例会の具体的な日程は101競技連盟HPの「スケジュール」をご覧ください。

支部一覧↓

支部一覧を開く

◆東京支部(神奈川もあり)

定例会 マージャン101イン東京
開催日 毎週土曜日 12:30~19:30
参加費 1ゲーム400円
会場 麻雀クラブ柳 八重洲店
東京都中央区八重洲2-6-4 松岡ビル3F
アクセス:
JR東京駅 八重洲南口から徒歩3分
東京メトロ銀座線 京橋駅 8番出口から徒歩2分
東京メトロ有楽町線 銀座一丁目駅 3番出口から徒歩5分
定例会 マージャン101イン九段下
開催日 月2回水祝日 水)18:00~22:00 祝)12:30~19:30
参加費 1ゲーム400円
会場 麻雀クラブ ノーブル
東京都千代田区九段北1-3-9 第2太陽ビル2F
アクセス:
東京メトロ東西線/半蔵門線 都営地下鉄新宿線 九段下駅 5番出口から徒歩1分
定例会 マージャン101イン横浜
開催日 第1/3火曜日 17:30~22:00
参加費 1ゲーム400円(マージャン101初参加の方は無料)
会場 健康まあじゃんサロン シャングリラ
横浜市港北区綱島西2-7-18
ニックハイム綱島第2タウンアイ2F
アクセス:
東急東横線 綱島駅 西口から徒歩4分
定例会 マージャン101イン厚木
開催日 第3月曜日 17:30~22:00
参加費 1ゲーム400円(マージャン101初参加の方は無料)
会場 まぁじゃん よつば
厚木市中町3-1-17 はまやビルB館3F
アクセス:
小田急小田原線 本厚木駅 北口から徒歩2分

◆大阪支部

定例会 マージャン101イン大阪
開催日 月2回日祝日 12:00~19:00
参加費 1ゲーム400円 (4ゲーム目以降は200円)
会場 天満橋会館
大阪市中央天満橋京町1-23
サンシステム天満橋ビル5F
アクセス:
地下鉄谷町線・京阪本線 天満橋駅 徒歩2分
◆仙台支部
定例会 マージャン101イン仙台
開催日 不定期 12:00~ ※開催日は会場にお問い合わせください
参加費 1ゲーム400円
会場 まぁじゃん学校
仙台市青葉区中央2-6-34 ニコービル4F
アクセス:
JR・地下鉄 仙台駅から徒歩5分

◆新潟支部

定例会 マージャン101イン新潟
開催日 不定期 19:00~ ※開催日は会場にお問い合わせください
参加費 1ゲーム400円
会場 健康麻雀わくわく広場
新潟県新潟市東区上木戸1-3-14
アクセス:
にいがた新バスシステム 上木戸新町 下車

◆名古屋支部

定例会 マージャン101イン名古屋
開催日 ※ 休会中
参加費 1ゲーム トップ無料/バー100円/ラス300円
会場 ステージセブン 名古屋桜山店
名古屋市昭和区桜山町5-95-1 フォレスト桜山2F
アクセス:
地下鉄桜通線 桜山駅 徒歩3分

101競技連盟のルールと作法

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続いてはルールを解説します。

概要

まずは概要です。

勝敗の判定は、「半荘」の1位者に1勝を与え、4位者に1敗を与えることを原則としています。これを数字に置き換えれば、1勝はプラス1、1敗はマイナス1、その中間(引き分け)にあるものはゼロとなります。すなわち〈101〉、これが〈101競技〉の発想です。

まず最も大きいのがこれです。

素点がなく、順位に関してもトップとラス以外(2位と3位)は同じなので、トップを取り切る力とラスを回避する力が試される実力ゲーとなります。

101麻雀のカウント方法

  • 1位・・・+1
  • 2位、3位・・・±0
  • 4位・・・-1

 

作法

作法についても注意が必要です。

今回は非公式の練習会ということで、全自動卓を用いたやり方を習ったのでそれを紹介します。

1. アガリは全てロンで発声する

・・ツモでもロンでも「ロン」と言います。

2. 牌はかき混ぜてから落とす

・・みんなで流れるプールのような動きをします。

(公式戦は手積みでやるそうです)

3. リーチ棒、供託は山を落とす前に回収、アガリによる点棒授受は牌が卓上にない状態で行う

・・「ロン」→確認→供託を回収→かき混ぜて牌を落とす→点棒授受→山をあげるの順番。

4. サイコロは山を上げてから振る。自動配牌は使用しない

・・山を上げた後、親がサイコロを降って取り出し位置を決めます

 

点数計算

点数計算も独特です。

必ず親の支払いは子の2倍(ロン時はその合計)となります。

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ヤオアルの原則という考え方のようですね。

また、赤なしで最高打点が倍満までなのも特徴。

具体的には以下の通り。

◆101ならではの点数計算の代表例

  • 30符1翻・・・ロン1200、ツモ300-600
  • 40符2翻・・・ロン2800、ツモ700-1400
  • 30符3翻・・・ロン4000、ツモ1000-2000

つまり、2倍になっていないところが補正されるイメージです。

役に関しても偶然役系がなく、ホンイツや清一色の打点が異なります。

◆《アガリ役》(飜数はメンゼンを基準とする)
(※は喰い下がり1飜。三元牌・風牌のコーツ役は省略)

【1飜役】※メンツモ・リーチ・タンヤオ・※ピンフ・※イーペイコー・チャンカン・リンシャンカイホー

【2飜役】ホンイチ・トイトイ・ホンロートー・サンアンコ・サンカンツ・ショーサンゲン・※サンショク・※イッキツーカン・※ホンチャン・サンショクドーコー(リャンペイコーはイーペイコー2つとし、2飜役相当)

【3飜役】※ジュンチャン

【5飜役】チンイチ

【役満貫】コクシ・ダイサンゲン・スーアンコ・チンロートー・チューレンポートン・リューイーソー(6の有無は問わない)・スーシーホー・スーカンツ・ツーイーソー。

【特殊役】チートイツ(次項⑳を参照)

次項20七対子について↓

⑳チートイツの得点計算は50点ベースの1飜に相当するが、マンガン以上の場合は2飜計算。

ポイントとしては、天和、地和、一発、ハイテイ、ホウテイなどの偶然役がないことですね。

その他注意点

主なところで言うとこんな感じ。

  • ノーテンリーチあり
  • 喰い変えあり
  • 加槓のフリテンあり
  • 本場(積み棒)なし
  • 罰符なし
  • アガリ連荘
  • リーチ後の暗槓なし
  • 槓によるドラ追加なし

戦術に大きく影響するので覚えておきましょう。

ルール全文

ルールの全文は101の公式HPにPDFであります。

>>101競技規定|101サイト

 

101麻雀の魅力とコツ

この項では、101麻雀の魅力と実際にプレイしてみたのでその感想を記載します。

魅力は?

まずは魅力について、会員の松井さんに伺いました。

Q:101麻雀の面白さを教えてください!

A:101麻雀の面白さは実力の差が出やすいところにあります。

トップとラスだけで勝敗が決まるため、条件戦になりやすいのも特徴です。

回数規定のある大会などでは、敢えてラスを取ったほうがよい場面などもあり、その辺は101麻雀ならではの面白さであると感じています。

・・なるほどなと思いつつ、打たせてもらいました!↓

所感

実際にプレイさせてもらったので感想を書いていきます!

所感としては、最初は「かなり特殊なルールだ・・!」と思ったのですが、プレイしてみると、むしろ「通常の麻雀のよくわからないけどそうなっているルール」を極力省いて論理的に仕上げたルールのように思えました。

また、トップとラスにのみ順位をつけるというやり方も、ありがちな2極化した展開などで最後まで気が抜けないルールで良いなと思いました。

(個人的にはトップのある天鳳段位戦のような印象を受けました)

さらに勝ち上がりの対局などだと、他家との点差(+−の数)を計算しながら、誰にトップを取らせるか、みたいなのもあるみたいで、その辺も楽しそうだなと感じました。

 

コツ

コツだと思った点をいくつか紹介します。

アガリ連荘で罰符もないので結構オリやすい

全体的な話で言うと、赤と一発がないクラシックなルールなほか、101のルールはアガリ連荘で罰符がありません。

なので、トップ目だと結構オリやすく、局消化のためのかわし手で無理をする必要はないように思えました。

(手組みを結構守備的にした方が良さそう?)

1000点リード時のオーラスにはノーテンリーチもあり

すごくマニアックな場面ですが、101ならではの戦術を1つ紹介します。

101麻雀では、同着の場合には、順位は両者とも高い方になります。

なので、トップが2人いれば両方に+1がつくというわけです。

《101の評価パターン》

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このことを知っているもの同士の対局では、同着ならそれをよしとする協力関係となることも多いです。

つまり、例えば

1位:42000

2位:41000

みたいな状況では、トップ目は中盤でノーテンリーチをかけ2位と同点とし、2位はそれをみてベタオリして終局を狙う・・みたいなこともあります。

ダンラスがいる状態の2着、3着はすごく来る

ただしトップ目の戦い方として、ダンラスがいる場合には、2着と3着はかなり押しやすい(+見逃しもしやすい)ので注意が必要です。

アガリ連荘なのでなんとか流局まで逃げ切る必要があります。

(ラス目からリーチが入るとみんな一気に来づらくなる)

まとめ。101をプレイしてみよう!

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以上が101の紹介でした。

かなり特殊だけど、面白いルールだなと思いました。

硬派な会員が多いので、ガチな麻雀を楽しみたい人はぜひイベントに参加してみてはいかがでしょうか。天鳳や雀魂などのネット麻雀出身者にもとっつきやすいと思います。

 

ではまた。良い麻雀ライフを!

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