麻雀の「25000点持ち30000点返し」を解説します。「最初の点数は25000点ずつですが、集計時は30000点からの点差でカウントします」という意味です。
目次
25000点持ち30000点返しとは?麻雀の一般的なルール
25000点持ち30000点返しは現代の麻雀で一般的なルールです。
このルールでは、ゲームを開始する際には、それぞれに25000点ずつが配られます。
25000点持ち30000点返しの初期点棒。
Aさん、Bさん、Cさん、Dさん:25000
そして対局を行い、最終的に以下の点数となったとしましょう。
- Aさん:31000
- Bさん:29000
- Cさん:25000
- Dさん:15000
麻雀では最終スコアを記録していくわけなのですが、「25000点持ち30000点返し」では初期点数の25000点ではなく、30000点からの差を記録します。
カウント方法
つまりこんな感じです。
- Aさん:31000→+1(麻雀のスコア千の位を1として書くことが多い)
- Bさん:29000→-1
- Cさん:25000→-5
- Dさん:15000→-15
このカウント方法だと足し算をしても0にはなりません。なぜなら、最初に1人5000点ずつ計20000点が合計から引かれているようなものだからです。
(25000点しか持ってないのにに30000点からの収支で引かれているため)
消えた20000点はトップの人へ
では、この20000点はどこへいくのかというと、トップ(1位)の人にボーナスとして与えられます。
これを「オカ」と言います。
オカを加えると以下のようになります。
- Aさん:31000→+21(麻雀のスコア千の位を1として書くことが多い)
- Bさん:29000→-1
- Cさん:25000→-5
- Dさん:15000→-15
これで合計が0になりましたね。
このように「25000点持ち30000点返し」の麻雀では、トップが非常に偉いルールとなっているわけです。
そのほかに順位点「ウマ」が付くルールも多い
「25000点持ち30000点返し」の解説は以上なのですが、このほかに、1位〜4位にそれぞれ順位ボーナス(ペナルティ)が付くルールも一般的です。
この順位点のことを「ウマ」といい、例えばよくあるルールでは、
- 10ー20(1位が+20、2位が+10、3位が-10、4位が-20)
- 10ー30(1位が+30、2位が+10、3位が-10、4位が-30)
などの「ウマ」があります。
例えば先ほどのスコアに10ー20の「ウマ」を加えると、以下のようになります。
- Aさん:31000→+21+20→+41
- Bさん:29000→-1+10→+9
- Cさん:25000→-5-10→-15
- Dさん:15000→-15-20→-35
「ウマ」ありのルールでは、トップの人は「ウマ」と「オカ」を両取りできるため、高いスコアを得ることができます。
一方で、2位以下の順位点もあるため、無理にトップを狙わず2位をキープするなどの戦略も生まれます。
25000点持ち30000点返し以外のルール
4人麻雀では「25000点持ち30000点返し」が一般的なのですが、それ以外のルールもあるので紹介します。
30000点持ち30000点返し
競技麻雀などでたまにあるルールです。トップ賞がなく初期点棒が30000点となります。
(順位点はありだがやや特殊なものが多い)
35000点持ち40000点返し
3人麻雀では、4人麻雀に比べてアガリの点数が大きくなりやすいため、35000点持ち40000点返しを採用していることがあります。
初期点棒は35000点で、集計時は40000点からカウントします。
(サンマフリーなどでは沈みウマを採用している場合もあり)
終わりに
以上が「25000点持ち30000点返し」の解説でした。
最初は「???」となりやすいルールですが、プレイしているうちに自然と計算できるようになるのでまあそんなもんかと覚えてしまいましょう。
スコアシートへの記載方法の詳細などは、以下の記事も参照ください。
麻雀スコアシートへの記載方法(ウマ、オカの計算)と集計ミスを減らすための方法
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