麻雀役の一つ「純全帯(じゅんちゃん)」について説明していきたいと思います。
\1枚でわかる図/
使いこなせばデバサイ逆転!とかができてかなりカッコいい役ですね。
以下では、そんな純全帯について学んでいきましょう。
目次
純全帯(ジュンチャン)とは?成立条件や点数、確率を解説
麻雀役の一つ「純全帯(ジュンチャン)」について概要を見ていきましょう。
役の基本情報
まずは基本情報です。
名前 | 「純全帯(ジュンチャン)」 |
---|---|
点数 | 面前3役、鳴き2役 |
鳴き | あり(食い下がり) |
タイプ | チャンタ系 |
確率 | 0.3%(20位) |
条件 | 1、9牌+123、789のみで手を作る |
チャンタ系の中では(役満を除くと)最も高い点数の役ですね。
成立条件
成立条件は、すべての面子と頭に1と9がついていること。
例えば以下のような形が純全帯となります。
◆純全帯(ジュンチャン)が成立する形
最後の待ちが1-4などになった場合は、1で上がらないとジュンチャンが付かないので注意しましょう。
また、字牌を使った場合はチャンタとなり、123、789なども使わずに1と9だけで作ると清老頭という役満になります。
チャンタ系のその他の麻雀役
点数
役の点数は、面前(鳴きなし)で3役、鳴きを入れると2役です。
これはチャンタ系の中ではかなり優遇されており、鳴きを入れてもジュンチャン、三色、ドラ1などで満貫に持っていけるのでドラが1、9牌のときなどは狙っていきましょう。
同じ点数の役としては、ホンイツ、二盃口などがあります。
8 | ホンイツ | 3役 | 2役 | 2.染め手系 | 05.94 | マンズ、ピンズ、ソウズのいずれか1色+字牌で手を作る |
20 | 純全帯 | 3役 | 2役 | 3.チャンタ系 | 0.302 | メンツとアタマを1、9牌を含む形で作る。(123,789はあり) |
25 | 二盃口 | 3役 | なし | 4.順子系 | 0.0442 | 同じ組み合わせの順子2つの組み合わせを2セットをつくること(例:223344ソウ、445566ピン) |
確率
ジュンチャンの確率は0.3%(20位)で40個中半分くらいの位置となっています。
同程度の難易度の役はこんな感じです。
18 | 海底撈月 | 1役 | 1役 | 7.偶然役系 | 0.353 | その局の最終ツモで和了すること |
19 | 嶺上開花 | 1役 | 1役 | 7.偶然役系 | 0.328 | カンを宣告後、嶺上牌でツモ和了すること |
20 | 純全帯 | 3役 | 2役 | 3.チャンタ系 | 0.302 | メンツとアタマを1、9牌を含む形で作る。(123,789はあり) |
21 | ダブル立直 | 2役 | なし | 7.偶然役系 | 0.201 | 鳴きの入っていない状態で、子の第一ツモでリーチを宣言して1000点棒を支払ったうえで和了すること |
22 | 小三元 | 4役 | 4役 | 1.役牌系 | 0.123 | 白發中のうち2種類を3枚、1種類を2枚集める |
複合役や似てる役
三色同順と複合しやすい役として知られています。
純全帯と間違えやすい役としては、
などがあります。
清老頭については厳密には純全帯を包括していますが、そもそも清老頭が役満役なので青天井ルールでもなければ特に数える必要はありません。
純全帯(ジュンチャン)の作り方!鳴きも強い
ではここからは実戦で純全帯(ジュンチャン)を和了するための方法について紹介していきたいと思います。
1,9牌が多い手牌のときに狙う
まず、これは当たり前の話ではありますが、純全帯を和了しやすいのはもともと手牌に1,9牌が多いときです。
あるいは、1,9牌はなくても23とか78などの純全帯の面子のもととなるターツが多い場合は、ねらい目です。
基準としては3ターツくらい見えているときは純全帯を狙ってみてもいいかもしれないなと思います。
跳満手が必要な時は面前で、満貫手なら鳴きもあり!
純全帯は非常に打点の高い役としても有名です。
3役というのは、ほかで言うとホンイツや二盃口などがそれにあたりますが、純全帯の場合は三色(2役)と複合しやすいため、さらに打点は上がりやすいです。
例えば、リーチ・純全帯・三色の手なら計6役で跳満となりますし、自摸や一発、ドラが絡めば倍満まで見えてきます。
あるいは満貫が欲しいときには鳴きを入れるのも手です。
鳴きの純全帯は2役なので、純全帯・三色・ドラなどでも満貫手となりえます。
端牌のドラがトイツであるけど役がない!というようなときは鳴き純全帯や鳴きチャンタを狙うのは有効です。
鳴きは両面から固定すること
で、この純全帯を鳴きで和了しようとしたときに注意すべき点があります。
それは両面ターツから優先して埋めていかねばならないということです。
というのも普通鳴きの場合は愚形であるカンチャンやペンチャンを先に鳴くのが定石ですが、純全帯の場合は両面ターツだと和了できない方を引いてしまう可能性があり危険です。
なので、例えば以下のような手で純全帯を目指す場合、急所は23のターツとなり、ここを優先的に鳴いていく必要があります。
23799一三①②⑤⑦白北
そのため、この場合、上家が1を捨てそうかどうかというのは非常に重要です!
安めに注意
鳴き純全帯において安めを引いてしまう危険性を先ほど紹介しましたが、これは面前手でも同じ話が言えます。
面前手の場合、リーチをかけたり平和などの役があれば和了することは可能です。
しかし、例えば以下のような手で安めの4萬を引けば、点数はわずか1000点。
高めの純全帯・三色・平和が6役の跳満(12000点)であることを考えると、まさに9割引きの点数(1000点)となってしまいます。
二三12378999①②③
⇒一萬・四萬の両面待ちの聴牌だが安めは平和のみ
そのため、両面待ちとなり安めが残ってしまった場合、安めを見逃すかどうかの判断はあらかじめ考えておく必要があります。
雑学:ブウ麻雀では純全帯(ジュンチャン)とチャンタと区別しないこともある
これは雑学なんですが、『日本の賭博ゲーム』という本によると、関西で流行しているブウ麻雀という特殊なルールでは
ジュンチャンとチャンタを手として区別しない
という話があるみたいなんです。
じゃあどうなるのか、というとともに2役。
今もそうなのかとかは不明ですが、そんなルールもあるんだーと覚えておくとそっかで役立つかもです。
◆参考記事
ここまで純全帯についてまとめてきましたがいかがだったでしょうか。
純全帯は逆転の切り札となることも多いので、ぜひ確実にモノにしてオーラス逆転を狙っていきましょう。
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