国民文化祭って聞いたことありますか?国主催(文化庁)主催の文化の祭典で、都道府県の代表が一堂に介して技術を競い合うみたいなやつで、実は健康マージャンも対象種目なんです。
ただイマイチイメージがつかない人も多いかと思う(自分もそうだった)ので、実際に行って確認してきました。
以下では国民文化祭2024年岐阜大会を元に、国民文化祭の健康マージャン種目について解説します。
目次
国民文化祭とは?大会の概要を解説
まずは大会の概要です。
国民文化祭の概要
国民文化祭とは、以下のようなイベントです。
国民文化祭は、観光、まちづくり、国際交流、福祉、教育、産業その他の各関連分野における施策と有機的に連携しつつ、地域の文化資源等の特色を生かした文化の祭典であり、伝統芸能や文学、音楽、美術などの各種芸術、食文化などの生活文化等の活動を全国規模で発表、共演、交流する場を提供するとともに、文化により生み出される様々な価値を文化の継承、発展及び創造に活用し、一層の芸術文化の振興に寄与するものです。
昭和61(1986)年度の第1回大会から当時の浩宮殿下に御臨席いただいて以来、皇太子殿下になられた後も御臨席いただき、令和元(2019)年度から天皇皇后両陛下御臨席の下、文化庁、開催都道府県、開催市町村及び文化団体等の共催により開催されています。
なお、平成29(2017)年度からは、障害の有無にかかわることなく国民の参加や鑑賞機会の充実を図るため、「全国障害者芸術・文化祭」と一体的に開催しています。
引用元:https://www.bunka.go.jp/seisaku/geijutsubunka/chiiki/kokubunsai/
簡単に言うと、国主導で全国持ち回りで大会をやります!みたいな感じです。
将棋や健康マージャンなどのマインドスポーツ系は大会形式で行われます。
国民文化祭の健康マージャン競技の概要
健康マージャン競技で言うと以下の通りです。
大会名 | 国民文化祭 |
---|---|
主催 | 文化庁、厚生労働省、一般社団法人全国麻雀段位審査会、一般社団法人日本健康麻将協会、 一般社団法人日本スポーツ麻雀協会、主催地の都道府県の人たち+組合の人たちなど |
開催日程 | 毎年11月あたり |
開催場所 | 全国持ち回り |
出場方法 | 各地で開催される予選で勝ち上がる オールジャパンなどの大会で入賞する ゲストプロ、ご当地プロとして招聘される |
健康マージャン系で言うと、ねんりんピックも大きな大会としてよく比較されるのですが、ねんりんピックはスポーツの祭典で参加資格が60歳以上のみなのに対し、国民文化祭は文化系で全年齢参加可能となっています。
なのでシニアじゃない雀士としてはこちらのみ参加可能となります。
2024年岐阜大会の概要
自分の見学に行った2024年の大会でいうと以下の通り。
開催期間 | 2024年11月16日(土)~11月17日(日) |
---|---|
開催時間 | 8時30分~16時10分(両日とも) |
開催場所 | 大垣市総合体育館 第1体育館 (大垣市加賀野4丁目62番地) |
交通アクセス | JR大垣駅よりバス15分 名神高速道路大垣ICから車で約20分 |
料金 | 観覧無料 |
主な出演者 | <ゲストプロ> 佐々木寿人プロ 高宮まりプロ 日向藍子プロ <招待プロ> 森山茂和プロ、川原舞子プロ、土田浩翔プロ、相川まりえプロ、小林剛プロ、松嶋桃プロ、松田麻矢プロ、松ヶ瀬隆弥プロ |
主催 | 文化庁、厚生労働省、岐阜県、「清流の国ぎふ」文化祭2024実行委員会 、大垣市、大垣市教育委員会 、「清流の国ぎふ」文化祭2024大垣市実行委員会、 一般社団法人全国麻雀段位審査会、一般社団法人日本健康麻将協会、 一般社団法人日本スポーツ麻雀協会 |
お問合せ先 | 特定非営利活動法人岐阜県健康マージャン協会 0584-51-9490 |
関連リンク |
一般社団法人全国麻雀段位審査会
https://zendanshin.com/ 特定非営利活動法人岐阜県健康マージャン協会ホームページ
https://www.mahjong-gifu.com/ |
健康マージャン種目は大垣市での開催となり、全自動卓100台が和歌山から送り込まれ、400人規模での開催となりました。
400人も集まる関係で、当日はホテルが全然取れないみたいな感じになってたので急に行きたい人は注意が必要。(自分も取れなくて、組合で確保してる宿を1枠譲ってもらうをしました。地元の組合に連絡したりするとなんとかなるかも)
予選参加方法
大会に出場するには予選を勝ち抜く必要があります。
この選出方法については、各都道府県(または市区町村単位)の麻雀組合や段位審査会に一任されているみたいです。
なのでそれぞれ違ったりもするようですが、大会形式で勝った人を代表にするとしてるところが多くなっています。
詳細は、お住まいの地域の麻雀組合支部にお問い合わせください。
あとは、全国で予選があるオールジャパンという大会(こないだまでオール東京だったが2024年からオールジャパンになった)で入賞すると、国民文化祭の本戦参加券がもらえたりと、いろんな枠があるみたいです。
国民文化祭2024「清流の国ぎふ」大会に行ってきた!(当日の様子)
以下では実際に行ってきた大会の様子を紹介します。
イメージ掴んでいただく参考になれば幸いです。
100台の全自動卓で行われる
まず会場に入ると全自動卓がめっちゃありました。
全部で100台だそうです。卓は大会でお馴染みの大洋技研社製・AMOSJOYバッテリー卓。コンセントなしのモバイルバッテリーで動くやつです。
(これを使うことでコードの養生などが不要となり会場設営が楽になる)
ちなみに前に大洋技研さんの本社に行った際に、倉庫には77台しか卓がなかったはずなのですが、この大会に合わせて設備を増強したそうです。すごい!
・・トラック1台でギリギリ運べるそうです。
8歳から94歳までの参加者
参加者は最年少が8歳、最年長が94歳だったそうです。
なので10倍以上の年齢差の人が戦うこともあるみたいな感じです。
全体としては中高年層が一番多く、若者がたまにいるくらいの感じでした。
あと珍しいところで言うと、韓国からの参加者(確認の上、東京予選に出たそう)もおりました!グローバル!
(帰りのタクシーが一緒でちょっとだけ話したのですが、すごくいい人そうでした)
大会自体は全年齢なものの、18歳未満は予選会場が雀荘が多めな影響で出場できないことが多いなどの課題もあるそう。子ども麻雀教室系のところと連携したり法律変えたりができると良いですね!(所感)
大会は2日行われる
大会は50分打ち切りの4回戦が、2日にかけて行われます。
(1日4半荘ずつでそれぞれで入賞あり。1日目がペア戦、2日目個人戦)
卓は配牌なしの全自動麻雀卓なので、時間内で打ち終わってるところもありました。
2日あるので、地域ごとにホテルで泊まって翌日に備えるみたいな感じ。
スケジュール(名札の裏に書かれてる)↓
大垣駅前↓
大会関係者はレセプション的なのがあり情報交換が行われます。
(今回自分も端の方にこっそりいました)
協賛ブースで牌やグッズが買える
協賛ブースがあり、麻雀メーカーの大洋技研さんと鳳凰さんが出ていました。
そこでは麻雀用品やグッズを購入できます。
大洋技研さん:牌、用品、お菓子、グッズ等
鳳凰さん:麻雀グッズ
大洋技研さんは結構いろんな大会に出展していますが、鳳凰さんがいるのは珍しいなと思いました。あと大会会場の関係だと思うのですが、大洋さんは本社メンバーが来ており、いつもと一味違うなと思いました。(東京の大会などだと東京支店のメンバーが多いため)
P.S.タイミングによっては物販ブースに普通に社長がいたりします。
大洋さんブースまとめ(押すと詳細ページへ飛びます)
鳳凰さんブースまとめ
色々買った(一部)↓
地域の特産品も買える
また、地域の名産品が売られているブースもあり、大垣のお酒飲み比べセット(酒蔵が3つあるそう)などがありました。
参加者にはお昼時にお弁当が配布されますが、お土産用やお腹減りやすい人は追加で買えるのは良いですね。
麻雀の歴史・文化の展示
硬派系麻雀雑誌「麻雀界」の協賛の関係で、麻雀の歴史や文化に関する展示がありました。
麻雀の発祥、日本への伝来から始まり、第1〜3次の麻雀ブームの話や珍しい麻雀牌(巣鴨プリズン牌)などのパネルがあり、勉強になりました。
展示まとめ↓
パネル2↓
Mリーガー・有名プロとのお楽しみ対局
ゲストとしてMリーガーや有名プロとのエキシビションマッチが開催されていました。
こちらについては事前申込制で1半荘対局できるというもので、ねんりんピックでも行われていた企画でした。(ねんりんピックでも60歳未満可)
違いとしては、「見学が自由となっており、後ろ見ができると言う点」と「サインの時間が多めに取ってある点」(後ろ見、サインは参加者以外も可)の2つで、これにより、人だかりが常にできてるみたいな感じとなっていました。
このくらいの距離感↓
来年以降は不明ですが、本当に近くで見れてたのであまりMリーガーとかが来ない地域の人にはチャンスかもと思いました。
サインはあまりにも列が長すぎて途中で打ち切りとなってしまった人もいたそう。人気が高すぎる。
ちなみにですが、お楽しみ対局用の卓としてはMリーグでお馴染みのAMOSREXX3の他、鳳凰社のセンチュリーファーストも置かれていました。
新製品のアモスリフト他
お楽しみ対局ブースの横には大洋技研社で開発中の新製品がお披露目されてました。
まずは手積み卓だけど山が積みやすいと言う特殊機能を持つ「アモスリフト」。
こちらは2022年のねんりんピックでもみたのですが、その後も約2年改良を重ね、ついに2025年1月に発売となるそうです。
機能としてはレバーを引くとマットの一部が上に上がり、山を前に出すだけで築山ができるというもの。上がり方が(以前と)ちょっと変わっててやりやすくなってました。
前回↓
手積みの築山をサポートするAMOSLIFTとは?ねんりんピックで見つけた試作品を紹介
もう1つは、片手でも牌を操作しやすいようにする「コの字型のスティック」。
こちらは先月のねんりんピックで(自分用に)使っている方がいて、それを元にして開発したそうです。
使ってみた感想としては、コの字を横(「コ」の状態)にして牌を集めるのなどもやりやすくて使いやすいなと思いました。試作品は1つずつ熱で曲げて作ってるそうです。
こちらも近日発売予定だそうです。
終わりに
以上が国民文化祭の紹介でした。
みんなで会場に乗り込んで2日間試合をするという全国大会的なイベントです。
予選を勝ち抜く必要はありますが、多分楽しいと思うので、雀士の方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。(来年は長崎です)
ではまた。良い麻雀ライフを。
P.S.最後に上から麻雀卓を共有します。
・・これが撮れるのも2F席のあるねんりんピックと国民文化祭だけ!
終わり。