テンパる、断トツ、チョンボなど、麻雀で使われる用語の中には日常でも使えるものがけっこうあります。
今日は、日常で使われる麻雀由来の用語を紹介します。
調べてみると「あ、これも麻雀由来なのか」というようなことも結構あるので、ぜひ本記事で日常的な麻雀用語を学んで、明日からバッチリ使っていきましょう。
目次
日常的な麻雀用語5選!明日から使える由来付き解説
というわけで早速、日常的に使われがちな麻雀用語を解説していきます。
ベスト5はこれだ!
「テンパる」:ピンチで使う麻雀用語
まずはテンパるという言葉、これは麻雀における「聴牌(テンパイ)」から来ています。
Amazon:「テンパらない」技術 (PHP文庫) [ 西多昌規 ]
テンパイするとはあと一つで上がりになる状態のこと。ビンゴでいうリーチの状態です。
チャンスに直結する場面なので、テンパイすると平常心を保てなくなったり、焦ったりする人が多く、そこから転じて、「気持ちに余裕がなくなること、焦りや不安で満ちた気分になること、いっぱいいっぱいになること」などを意味する表現として使われます。
麻雀では実際、聴牌(テンパイ)するまではずっと下を向いていた人間が、急に他家の捨て牌を見出したりしてキョロキョロしたり挙動不審になることはままあります。
ちなみにこの言葉は、麻雀由来説のほかに、短気を表す「temper」から来ているという説もあります。
ぷよ先生に教えてもらった↓
「テンパる」は、リーチ後に手牌を変えられないことから、「緊張などによりどうしていいか分からず固まってしまうこと」が語源という説がありますね。
— ぷよ先生@実況する人@歌う人 (@puyo_singer) October 7, 2021
「ワンチャン」:大学生がよく使う麻雀用語
続いてはワンチャンスという言葉、略してワンチャンとも言いますが、これも麻雀からきています。
Amazon:遊戯王/第10期/SD32-JP031 ワンチャン!?
「今日のみに行く?」「ワンチャンある」みたいな用法で、大学生など若者が良く使いますね。
これは麻雀において4枚の牌のうち、3枚は見えているけど残りの1枚が見えない状態を指します。
みたいな意味で希望的観測をするときに用いられます。
なお、一説によるとワンチャンスの当たる確率は平均2~3%程度という統計もあるそうです。
まあ麻雀の放縦確率はパワプロのケガ率みたいなもので、表示より高い印象がありますが、確かにスジが18本全部残っていたら大体そんなものかもです。
そして日常における「ワンチャン」は20-30%くらいですね(当社比)
なにか、たぶん行けない予定で誘われたときなどに「行けたら行くわ」と答えるよりは「ワンチャン行く」と答えたほうが少しポジティブな印象です(断言している感が出る)。
「ダントツ」:勝ち確で使う麻雀用語
麻雀における「断然トップ」の略称です。これは日常でもかなり浸透していますね。
Amazon:ダントツになりたいなら、「たったひとつの確実な技術」を教えよう
ちなみに「断トツ」という言葉の中に、すでにトップの意味が含まれているので、「ダントツトップ」は「頭痛が痛い」みたいな感じで冗長表現になってしまうので注意が必要です。
麻雀では似たようなでき方の言葉にダンラスやデバサイというものがあります。
これは、「断然ラス」「出る場所最高」の略。デバサイは、2着目でトップから直取りできた、天鳳のラス目で3着直撃でラス回避できたときなどに使います。
これはあまり日常では使われないですが割と使い勝手がいいです。
「面子(メンツ)」:意味の多い麻雀言葉
面子という言葉をメンバーの意味で使うのも実は麻雀用語です。
楽天:知っておくと必ずビジネスに役立つ中国人の面子 [ 吉村章 ]
ただメンツに関しては色々な用途があるので詳しくは以下を参照ください。
よく使う意味でのメンツとして、本来の意味は、任侠映画とかでヤクザが使うような使い方で、体裁とか、面目とかそういう意味です。
「面子丸潰れやでワレ、どないしてくれるんや!?」
的なやつです。
なので、「今日の麻雀の面子(メンバー)はどうする?」みたいな使い方は麻雀からの派生となります。
関係ないけど中国人はわりとメンツにうるさいようで、人前で叱ったりするのはご法度だそうです。流石面子発祥の地!
「一気通貫」事業戦略などで使う麻雀用語
続いてはビジネスの場で使われる麻雀用語として「一気通貫」です。
これの由来は同名の麻雀役「一気通貫(イッキツウカン)」からきています。
麻雀中は略して一通(イッツウ)と呼ばれることも多いですが、ビジネス用語としては略さないことが多いです。
意味としては、「最初から終わりまで」とか「一貫性を持って」という意味になります。
ふわっとした表現でややかっこいいので、ちょっといいこと言いたい部長とかが使いがち。
リーチ:追い詰められたときに使いがちな言葉
あとこれもよく使うなと思ったので追記しました。
リーチというと、
- ビンゴであと1つのとき
- 麻雀役(あと1枚でアガリのときにリーチというと役がつく)
などがあり、そこから転じて
あと1つミスるとやばいとき
として日常でも割と使われます。
具体的には、
などです。よく使います。
麻雀としての詳細↓
全ツッパ、すべてを賭ける魂の用語
他にも全ツッパという言葉を耳にしたことがあるかもしれません。
この言葉は麻雀的な意味では、守りを捨て攻撃だけをするという意味です。
相手のリーチが来ても何しても、とにかく自分のアガリだけを目指します。
日常的な意味もこれに近いですが、ちょっとだけニュアンスが異なり、すべてを1つに賭けることを指します。
具体的には1つの銘柄の株に全財産を賭けたり、特定のスロット台だけを1日中回したりを指す言葉です。
詳細↓
やや非日常?稀によく出る麻雀用語まとめ
続いては番外編として、そこまで一般的でないけど覚えておくと意外と使い勝手が良い言葉を紹介します。
- チョンボ・・・人為的ミスの意
例:「すみません、○○さんのチョンボでした」 - もしラス・・・もしかしたら次ゲームで終わるかも
例:「終電も近いのでもしラスで」 - 青天井・・・上限がないこと
例:「お前の成長は青天井か(褒め言葉)。」 - 安パイ・・・安全な選択肢であること
例:「その選択は安パイだな!」 - 空中戦・・・想定で議論し、話が進まないこと
例:「空中戦にならぬよう資料を用意しました」 - ワン欠け・・・一人足りないことの意
例:「合コンのメンツが今ワン欠けで…」 - 役不足・・・役が不足していること
例:「役不足だから逆転できない」
※力不足との誤用が多い - カンチャン・・・バレーボールでブロック同士の間が開くこと
- 1翻付く・・普段はそれほどでもないネタが旬のため大きく取り上げられること、報道用語。例:「オリンピックで1翻付くから取り上げよう」
- 数え役満・・悪いことを重ねて行っている様。麻雀では13翻役以上で数えとなるが、日常的には4倍満貫で役満なので、悪いことが4つ重なると「もうこれ数え役満だろ・・」と言われがち。
こんな感じ!一応覚えておくと便利です。
その他麻雀用語まとめ↓(100以上あります)
雀士が間違いやすい麻雀用語!漢字の読み方に注意!
続いても番外編ですが、麻雀打ちなら逆に間違えやすい用語というのもいくつかあります。
例えば、これ。
普通の人は両面(リョウメン)テープと読みますが、麻雀打ちはこれを両面(リャンメン)テープと読んでしまうことがあります。
一般人に対してリャンメンというとくどい感じになるので注意が必要ですが、文字で書く分には問題ないので、「りゃんめんてーぷ」と打って変換キーを押下しましょう。意外にもちゃんと変換できます。
同様に、鉛筆などで片方が赤、片方が青のものがありますが、あれは両面鉛筆になります。
その他、麻雀うちの間違いやすい感じは以下にまとめました!
問題:以下の下線部の漢字の読みを書きなさい。(1問10点、計100点満点)
- 問1.シンプルに「平和」を目指す
- 問2.片面より「両面」のほうが便利だ
- 問3.私のカンに「横槍」が入る
- 問4.「海底」に潜むアンコウを狙う
- 問5.「東南」アジアを旅する
- 問6.「他家」の事情に口を挟む
- 問7.「対面」に座る男の挙動が気になっている
- 問8.テンパって「直立」してしまった
- 問9.時間がないので「東風」に乗るルートを選択した
- 問10.「門前」でなきを入れる
>>麻雀打ちには難しい漢字テスト【全10問で計れる社会適用度】
まとめ!麻雀用語を使いこなしてコミュニケーション力をアップしよう!
麻雀用語は意外に多いです。
あんまりマイナーな言葉をつかっていくと引かれる可能性もあるので、日常会話における麻雀用語はここで挙げたものくらいがちょうどよいかなと思います。
普段からさりげなく麻雀用語を使って麻雀意識を高めていきましょう。
では今日はこの辺で。よい麻雀ライフを!