エッセイ

麻雀はしないといっていたのに、牌効率から点数計算まで1週間で覚えてきた友人の話

大学1年生の夏ごろ、サークル内で麻雀が流行り(麻雀サークルではなかった)、同期内であれよこれよと麻雀を打てる人間がどんどん増えていった時期があった。麻雀を教える部隊がいくつか編成され、麻雀に興味のある人間には片っ端からルールを説明していた。

そんな中、Hという男は頑なに麻雀をやろうとしなかった。別に付き合いの悪い人間というわけではなく、むしろ飲み会やその他イベントなどにはかなり積極的な人間だっただけに、皆が積極的に誘ったがなかなか首を縦に振らない。

理由を聞いてみると、「自分は麻雀をやるとハマることがわかっているから」という。

それを聞いた私たちは「何だそんな理由か」と呆れ(本人にとっては重要なのだろうが)、むしろ有望株として根気強く誘い続けた。
そんな私たちに根負けしたのか、秋ごろになってHが麻雀を始めた。

凄いのはそこからだった。

なんとHは基本的なルールや切り方を3日で覚え、1週間後には点数計算まで完璧だったのだ。
多分麻雀をしたい心はあったのだろう、自制していた反動として、一気に解き放たれたHの熱意は恐るべきものだった。

数か月早く麻雀を始めていた私たちは、奇しくもこの強力なルーキーの加入により焦りを感じ、みなこぞって点数計算の勉強を始めることとなった。

ちなみにHの勉強法としては、一度デモとしてリアルで打った後は、基本的にはネット上のサイトでルールを調べて覚え、オススメの本などを探し出しまとめて取り寄せてモノにするまでひたすら繰り返し読んで勉強するというスタイル。

受験勉強のようなストイックなやり方だった。

その後もHは勉強を続け、「このときの受け入れはこちらが何枚で1枚多い」とか「6巡目の先制リーチの和了確率は〇〇%だ」とか言い出すサークルでも随一のデジタル派雀士となった(笑)

このHの件から学んだこととしては、「麻雀に嵌りそうだからやらない」という人は基本的に有望だということ。
データがn=1なので信ぴょう性はないが、そういう例もあるという話でした。

ちなみに最後にそのHが「この本はとりわけ参考になった」といっていた本を紹介します。
『科学する麻雀』というとつげき東北氏の本で、デジタル麻雀の基礎がかなり詳しく書かれています。

正直初心者で読むのは難しいのでは、と思う内容ではありますが、何回か打ってルールを覚えたというくらいの人にオススメです。

 


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