本記事では、麻雀における「理牌(リーパイ・リーハイ)」について解説します。
意味としては手牌を整えること、見やすいように順序通り並べることを指します。
始めのうちは時間がかかってしまいがちですが、ちょっとしたコツでうまくなります。
そんな話を以下で詳しく見ていきましょう。
目次
理牌(リーパイ)の基礎知識!手牌を並べること
まずは基礎知識です。
リーパイとは?
まずはリーパイとは?の意味を解説します。
リーパイとは、手牌を順序よく整えることを指します。
配牌時にはバラバラで来た牌を大体の人が整えるかと思います。あれがリーパイです。
また、読まれるのが嫌でぐちゃぐちゃのまま打っている人でも、アガリ時にはリーパイをしなくてはならないとされています。(マナー的に)
初心者が手こずる2牌
初心者が最初につまずきがちな牌はイーソー(ソウズの1)とパーソー(ソウズの8)です。
こいつらはぱっと見でソウズ感がなく、かつ数字もわかりづらいので鬼門ですね。
- イーソーは竹のてっぺん(一番上)にいる鳥
- パーソーはMとWで合わせて8画
みたいに教えてあげましょう。
>>【図解完全版】麻雀牌の種類と読み方、数字と東西南北、中国語とは違いあり
初心者がやりがちなダメなリーパイ
ダメなってわけではないのですが、やってはいけないのが一盃口系を順子で区切るやり方です。
- よい:112233
- 悪い:123123
悪いの例で手牌を開けてもダメではないのですが、このように並べると縦の受け入れ111になった際を見逃しがちです。
できれば「よい」の例にするようにしましょう。
完全理牌
完全理牌というと、
- 萬子、筒子、ソウズの順番
- 牌の上下
なども整えることを指します。
厳しい雀荘のメンバー(店員)とかだと、これを義務付けられていることもあります。
結果として、アガリ時の手牌は見やすくなりますが、その反面、萬子エリアが読まれやすくなるなどのデメリットもあります。
配牌時理牌(リーパイ)のコツ!素早くそろえる方法
続いてはリーパイのコツを解説します。
配牌を取ったときにさささっとリーパイして第一打を切りだせるとカッコいいですよね。
逆に遅すぎると同卓者に怒られたりもするので、早いに越したことはないです。
コツは以下の3点です。
- 1.配牌時は不要牌を探す
- 2.リーパイのスピードアップは慣れ次第
- 3.前から後ろに引くやり方が速い
1.配牌時は不要牌を探す
まず時短のいちばんのコツは配牌時にすべての牌をリーパイしないことです。
どういうことかというと、第一打を打つ際に必要な情報はどれがいちばん要らないか?です。
つまりそれ以外のメンツ情報などは不要となります。
なので、
- 14、69のように筋となっている孤立牌ゾーン
- 1枚だけの字牌(特に役にならないオタ風)
などを探し出せれば、第一打候補は確定でき、そのあとでゆっくりリーパイができます。
厳密にはリーパイのコツではないですが、実戦における時短にもっとも大事なのはこれです。
2.リーパイのスピードアップは慣れ次第
いやでもそういうのでなく、かかかっと素早くやるあの動作そのものに憧れがあるんだ!という人は練習をしましょう。
ぶっちゃけこのリーパイ速度は経験です。
何年やってても遅い人も中にはいますが、大体の熟練雀荘メンバーなどを見ればわかるように、経験がある人ほど基本動作は無駄がなく速いです。
経験が足りない人が追いつくには、その動作だけを反復練習しましょう。
家か雀荘で一人でカチャカチャやってればすぐに上達できます。コソ連をしよう!
家に牌がない人はこちらの記事をどうぞ。
麻雀牌の選び方大全【価格別おすすめ牌あり】サイズ、素材、入手場所等の基本がわかる完全版
3.前から後ろに引くやり方が速い
練習のやり方のコツとしては、自動配牌想定ですが、あがってきた牌を開き、1枚ずつ後ろに引いていくやり方がおすすめ。
完全リー牌をする人は、萬子は左に、字牌は右へといった感じに淵際に並べていきます。
慣れてきたらぱっと見て、一番近いメンツ通しを任意の場所に並べるとさらに加速できます。
番外編.手積みではつどリーパイを
手積みなど、4枚ずつ持ってくるスタイルの場合は、都度リーパイをいましょう。
すると揃ったときには完了している!という状態にできるのでおすすめです。
(そのために片手で開く技などを練習するとよい)
理牌(リーパイ)の雑学!読みやおまじない
ここからはマニアックな話になります。
ネタとして、あるいは知識として学びたい!という人だけ残ってください。
リーパイ読み
完璧なリーパイはきれいでカッコイイですが、手牌が読まれることもあります。
具体的には上下の異なる回転牌と手出し位置などでバレます。
細かい読みの話は以下の記事を参照ください。
理牌(リーパイ)読みの極意。セット麻雀で初心者相手に勝利するのに重要な方法を解説
鳥井ゆうさんのおまじないリーパイ
鳥井ゆうプロは、引きたい牌の部分に不要牌を差し込むことで和了率をアップ(?)します。
こんな感じ↓
女流プロ最強新世代の鳥井ゆうさんあんまりTwitterしないので勝手に紹介すると、
「おまじない理牌する人」です
画像はカン8pとカン4sを引きたいので、代わりに何か違うの入れて埋まるおまじないしてます。
8月14日はこの理牌は許されるのか!?乞うご期待https://t.co/vW6yRlUT2c pic.twitter.com/PctY3xL2ln— 須田良規🌗 (@Suda_Yoshiki) August 1, 2022
四暗刻だとさらにアクロバティックに・・・!
四暗刻縛りのときはコレである。解説してて気づいたときはビックリしたよ。 pic.twitter.com/E8TUrWvvVY
— 小林剛 (@supatechi) August 1, 2022
おじいちゃんがリーパイしないのは何故?
往年の雀士と打つことがある場合、ぐちゃぐちゃのまま打っている人に遭遇することもあるかと思います。
これは手積みの時代にはリーパイで手が読まれると言われており、その名残であると考えられます。
昔の打ち手は清一色でもなんでもリーパイせずに理解できたと言われています。
几帳面な人は2pの上下もリーパイする?
上下までそろえる必要は基本的にはありません。
ただ几帳面な人はそこを気にします。
さらに細かいところだと、2pなども上下がなさそうに見えて実はあるので、この辺をリーパイしているかどうかで相手の性格がわかるかもしれません。
>>【麻雀牌の上下で理牌読み!】2種類の回転牌の違いとアンビグラム柄牌について(触らずの14枚)
終わりに。リーパイはほどほどに。
そんな感じがリーパイのコツや雑学でした。
まあ慣れれば誰でも素早くできるようになる技術なので、そんなに気にせず経験を積んでいきましょう。
中上級者は鳴きの際の配置や相手のリーパイ読みのパターンなど色々身に着けていきましょう。
ではまた。よい麻雀ライフを!
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