麻雀における流局について解説していきます。
麻雀はアガリを競うゲームですが、誰も上がれずに山がなくなってしまうこともあります。
その場合には流局となり、勝者なしのまま次の局に進みます。
この流局は普通にツモがなくなる流局のほかに、途中で流局になるパターンが5つくらいあります。
以下ではそんな感じの局が流れる条件を解説します。
目次
麻雀の流局の基本条件!誰も上がれず山がなくなること(王牌は残る)
まずは流局の基本のルールについて解説していきます。
流局とは?
流局となるパターンとしては、王牌の14枚以外の山を全て引き切ったものの、誰も上がれていないというケースです。
この王牌以外の山がなくなった場合、流局となります。
流局の進め方
流局の際の進め方としては、親から順番に聴牌なら手を開き、ノーテンなら手を伏せます。
※一応テンパっていてもノーテンを申告することは可能です。
で、全員が手を開くか伏せるかを終えたら、ノーテンの人が聴牌の人に罰符を払います。(支払い額については次の項で説明します)
点棒の移動が完了したら次の局に移ります。
この際、
- 親が聴牌の場合、親を続行
- 親がノーテン(聴牌していない)の場合、次の人が親になる
というルールが一般的です。
点数の移動について
ノーテンの際に支払う罰符の金額は、以下の通り。
- 1人だけ聴牌(3人ノーテン)・・・ノーテン者が聴牌者に1000点ずつ払う
- 2人聴牌(3人ノーテン)・・・ノーテン者が聴牌者に1500点ずつ払う
- 3人聴牌(1人ノーテン)・・・ノーテン者が聴牌者に1000点ずつ(計3000点)を払う
で、最後に100点棒を親の右側において次の局に進みます。(1本場)
山があるのに例外的に途中流局となる条件とは?
ここまでは通常の誰も上がれずに山がなくなった場合の流局条件を見てきました。
続いてはまだ山が残っているにも関わらず、例外的に流局となるパターンを紹介します。
これは以下の4つがあります。
- 1.九種九牌・・・誰かの配牌がヤオチュー牌9種類ある
- 2.四風連打・・・同じ風牌が1巡目に4連打される
- 3.四家立直、四軒立直・・・4人ともリーチをかける
- 4.三家和・・・3人同時にロンあがりする
この途中流局の場合、親を流すかどうかは要確認です。
それぞれ解説していきます。
1.九種九牌
まず1つ目は九種九牌です。
これは誰かの配牌にヤオチュー牌が9種類以上ある時に、自分のターンにそれを公開すると流局になるというルール。
注意点は鳴きが入っていると無効になるということ。
もしも自分のターンが来る前に誰かがポンやチーをした場合には、九種九牌を使っての流局を宣言することはできません。
その場合にはおとなしく国士無双か七対子などの悪い配牌からでも上がりやすい役を狙っていきましょう。
2.四風連打
2つ目は四風連打(シーフーレンダ)です。
これは1巡目に全てのプレイヤーが同じ風牌(東、南、西、北)を切った場合に流局になるというルール。
理由は不明ですが、好配牌の4人目のときは誤って切らないように注意しましょう。
イメージ↓
⇒流局
3.四家立直、四軒立直
3つ目は四家立直、四軒立直です。
これはどちらも同じ意味で(四人麻雀で)プレイヤーが4人ともリーチをかけるケースを指します。
そうなるとただのめくり合いとなってしまうため、流局とするルールが多いです。
その場合、次局ではリーチ棒が4本積まれるのでかなり熾烈な争いになりがち!
ちなみに4人リーチが成立するのは4人目がリーチを宣言し、リーチ宣言牌がロンされなかった場合です。苦し紛れにリーチといってもダメなので注意しましょう。
イメージ↓
4.三家和
4つ目は「三家和」です。これは3人同時にロンあがりすると流局になるというルールです。
理由は不明ですが、おそらくは振り込んだ人がかわいそうすぎるからかなと思っています。
ダブロンありか頭ハネか、みたいなところはオプションですが、トリプルロン(三家和)はどのルールでも流局です。
なので本当に困ったときは、あえて最も危険な牌を打ち難を逃れるという奇策も可能!
5.複数人での4度のカン(四槓流れ)
あとは1局のうちに4回カンが起きた場合にも流局となります。
つまり、
次カンされたらドラを捲るところがない・・!
ってなったとき流局です。
ただしこれは例外があって、それが1人が4回カンをした場合のみ続行となるという点。
役満の四槓子は4回カンすることが条件であり、この役のための特別ルールです。
なので途中で誰か他の人にカンをされた場合は四槓子を上がることはできません。
流局と紛らわしいチョンボと流し満貫について
ちなみに流局と似ているけど、実は厳密には流局でないパターンもあります。
それがチョンボと流し満貫です。
- チョンボ・・・誰かが局続行不可能なミスを犯す
- 流し満貫・・・山がなくなるまでの捨て牌がヤオチュー牌のみ
それぞれ紹介します。
チョンボは仕切り直し
まずはチョンボです。チョンボというのは、反則行為のこと。
一応軽度な反則と重度の反則に分かれていて、チョンボは後者です。
例えば、局が続行不可能なほどに山を破壊するとか、誤ロンしてしまうとかがこれに当たります。
その場合、チョンボをした人は2000オールまたはマンガンつも(ルールによる)の罰符を全員に払いますが、この時は流局ではなく仕切り直しの扱いです。
なので局は進まず、チョンボが起きる前の局がもう一度最初から始まるイメージとなるので注意しましょう。
流し満貫は和了(アガり)扱いで局が進む
続いてはローカル役になりますが、流し満貫の扱いについて。
流し満貫というのは流局までの捨て牌が全てヤオチュー牌(1と9と字牌)のみで、かつそれが鳴かれなかった場合に成立する役で、満貫のアガりとなります。
で、この流し満貫ですが、扱いとしては流局時の罰符としてではなく、流局の直前にアガりが発生するイメージ。
なので、厳密には流局とならず、局は次に進み、積み棒も解消されます。
間違えやすいので注意。
じゃんたまや天鳳の途中流局条件の採用について
ちなみに大手の麻雀ゲームである天鳳、雀魂(じゃんたま)を例に取ってみると、流局条件は以下の通りとなっています。
連荘 | 聴牌連荘 (流局時に親が聴牌していれば続行) |
---|---|
オーラス | トップのみやめ (トップが親で流局した場合、聴牌していても終局) |
途中流局 | 九種九牌、三家和、四風連打、四軒リーチ、(複数人による)四槓で流局 (親は続行となる) |
流局とならないケース | 流し満貫 (上がり扱いで局がすすむ) |
天鳳、雀魂で共通です。
終わりに
ここまで流局の条件と分類、紛らわしいケースについて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
麻雀では流局になるケースも多いので、ぜひ動きをマスターしていきましょう。
ではまた。良い麻雀ライフを!
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- 第5回:鳴き!ポンとチーで人から牌をもらう方法
- 第6回:役を狙う牌効率!6つのコースで解説
- 番外編:手積み麻雀ができるようになる方法
◆初級者から中級者になる6講座
- 第7回:ベタオリ!リーチを受ける手順とコツまとめ
- 第8回:相関図で麻雀役を全部覚えてみよう!
- 第9回:麻雀の点数計算やり方解説【符の数え方】
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