麻雀で言う「差し込み」という言葉の意味について解説していきます。
結論を言うと差し込みとは他のプレイヤーへの合法的アシストの意味です。
目次
麻雀で言う「差し込み」とは合法的アシストの意味である
まずは差し込みという言葉の意味を解説していきます。
差し込みというのは、「わざと相手に振り込むこと」を指します。
麻雀では、相手から当たり牌を教えてもらってそれを打つという露骨なやり方をすると反則になりますが、相手の待ちが分からない状況で、偶然にも振り込んでしまった場合は特におとがめなしです。
ふつうに振り込むこともあるし、それがわざとかどうかは分からないからです。
で、これを利用して、自分が大トップである場合に安い手の人にわざと振り込んだりとかそういうのも麻雀のプレイとして戦略となっています。
これを差し込みといいます。
相手の打点を読み違えると、自分の点数を大きく減らしてしまうというリスキーな技なので、上級者向けの技といえます。
差し込みのメリット!うまいと他家と共闘関係を築きやすい
では、この差し込みをするとどんないいことがあるのか、という点について紹介していきます。
ふつうに考えたら、振り込むより振り込まないほうがいいはずなのに、なぜわざわざ振り込んでいくのか、というところですね。
これは、いくつか理由があります。
例えば先ほどもちょっと書きましたが、
- 自分が大トップで早く局を進めたいとき
- すごい高い点をアガリそうな人がいてその人にアガらせたくないとき
などがあります。
他にもこいつは嫌いだから差し込みたくない、とかもあるかもですが、その辺の卓外での利害関係とか感情的な理由で差し込みをするとトラブルになりやすいので注意しましょう。
あくまで、自分の勝ちのための手段として!という理由が経っている方が無難です。
差し込みの方法!事前に確認すべき3つのこと
では続いて差し込みを行う際の具体的な注意点について紹介していきます。
主に技術的なところですね。
確認すべき点は以下の3つかなと思います。
- 1.何点まで打てるか
- 2.他の人に当たらないか
- 3.聴牌しているか
それぞれ簡単に解説していきます。
1.何点まで打てるか
まず確認すべきは点数状況です。例えば自分が1着でラス目に差し込みをしようとしているときに、何点まで打っていいのか?という状況は正確に把握しておく必要があります。
差し込んでみてから、実は本場があって逆転される!とかになったら意味がないので、他家の点数状況を含めて何点まで打てるかのバッファーは明確にしましょう。
逆転早見表作りました!
2.他の人に当たらないか
続いて2つ目に確認すべきは他家の捨て牌です。
狙った相手に差し込みをできる確率が高い牌であっても、他家にダブロンされては困ります。
もちろん危険を承知で、それでも確実に差し込みができるメリットを取るというような場面もありますが、基本はデバサイ相手を避けつつ、順位変動のない相手にのみ危険な牌で差し込みを行う方がよいです。
3.聴牌しているか
3つ目は相手が聴牌しているのか、という点です。
いや、当たり前やん!と思うかもですが、鳴き手などではこれが意外に難しく、いちばんあたりそうな牌を敢えて温存して、相手が聴牌したタイミングで打つとスマートです。
差し込み相手の動向は確認しておきましょう。
差し込みのマナー!八百長にならないようにするためのエチケットとは?
ちなみにこの「差し込み」についてですが、下手をすると八百長に取られるリスクもある行為です。
なのでちょっとだけ注意が必要で、何を気を付ければいいのか、というと振り込みをする正当性(理由付け)です。
つまり、自分が大トップのオーラスで、ラス目に振り込んで終わればトップが確定できる!というような場面であれば差し込みをしても「確かにな!」という感じですが、自分がラスなのにトップに差し込みをするとなるとちょっと不自然。
この不自然さがあると、「もしかして裏で取引があるのか??」というような勘ぐりにもつながるので注意が必要となります。
不安な人は最初に差し込みのありなしを確認しておくとよいかもです。
差し込みの一歩手前として他家を鳴かせるというアシスト作戦も重要
ちなみに差し込みだけでなく、相手の狙い役を読んでその役に必要な牌を切るという動きも重要です。(アシストという)
そのためには相手が何か牌を鳴いたらパッと可能性の役が見えるようになるといい感じ。
具体的な例を1つ挙げます。
こんなチーが入った場合は明らかに下家は狙い役があります。
考えられるものとしては
- 一通
- ホンイツ
- 役牌
- 三色
- チャンタ
などですね。
点数的に見て多分三色か一通が怪しいなと思ったので、それっぽい牌を切って行きます。
自分はアシスターとして無能だったんですが、下家は有能だったため三色ドラ1をアガリました。
今回のケースだと7700までは打てるので差し込みまでしてもOKでしたが、もし点差が僅差の場合などは聴牌まで鳴かせて後は降りるというのも有効です。
終わりに!差し込みができるとトップ率がかなり上がる!
ここまで差し込みについて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
差し込みができると、卓上で共闘関係が築きやすくなり、有利に場を展開させることができます。そしてトップが取りやすくなります。
ぜひ覚えて、チームプレーで勝利を目指していきましょう。
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