速い聴牌を地獄単騎に受けると「こいつ素人か?」と思われがちです。
実際はどうなんでしょうか。
ちょっと計算してみました。
6巡目で地獄単騎リーチをかけた場合
6巡目の親が聴牌したときの残り牌は、
手牌13×4+1
捨て牌6×4
で残りの牌数は、136-53-24=59枚
そのうちワン牌は14枚です。
つまり地獄単騎がワン牌に死ぬ確率は、14/59=約24%となります。
これからさらに相手の手牌に入ってそのまま出てこない可能性を引くことになります。
後半で既に終局までのアンパイの目途が立ってしまったときなどは、いくら地獄単騎でもなかなか出てこないので、確かに結構効率が悪いのかもしれません。
後半の地獄単騎は有効か?
逆に後半になるほど地獄単騎の効用は高いといわれています。
こちらもちょっと計算してみました。
例えば12巡目なら
手牌13×4+1
捨て牌12×4
で残りの牌数は、136-53-48=35枚
そのうちワン牌は14枚ですので、地獄単騎のワン牌率は14/35=40%。
半分は死ぬくらいの感覚です。
それほど効果的には見えないのですが、実際にはアンパイに詰まって他家から出やすかったりするから平面での確率以上に期待値があるのでしょう。
もちろん他家が既に持っているという可能性もあるので、この通りにはなりませんが、確率を知っているとどこかで役に立つかもしれませんね。
結論
どうしても出和了したいときなどで、特定の相手がその牌を持っていることが分かっていれば、地獄単騎でも勝算がありますが、それ以外では確かにデメリットが大きい印象です。
地獄単騎を使うときは、文字通り地獄へ落ちる覚悟を持ってかけていくことが重要なのかもしれませんね。
地獄単騎は西で待て
麻雀の世界にはなぜかははっきりとはわかっていませんが、「地獄単騎は西で待て」という格言があります。
これは所説あって、西や北は不要牌になりやすいので出和了しやすいという説や、西は仏教で西=極楽浄土(西方浄土)のことを指し、忌み嫌って捨てようとする人が多いから和了しやすい説などがあります。
まあ、地獄単騎はただでさえ王牌につぶれるリスクが高いので、そのうえ人の手牌に組み込まれてしまってはたまりません。慣習に従って西でリーチしておくのが無難かなとは思います。
(逆に信仰心の厚い打ち手相手などでは「地獄単騎は西かもしれない?」となって逆に出ない可能性もあるので、そういった場合は北とかにしたほうがよいかも)
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