本記事ではざっくりシャボと辺張(ペンチャン)、嵌張(カンチャン)を比較します。
麻雀の待ちは大きく6種類があります。
枚数でいうと
- 1位:両面(最大8枚)
- 2位:ノベタン(最大6枚)
- 3位:シャボ、辺張、嵌張(最大4枚)
- 4位:単騎待ち(最大3枚)
ですね。
なので、両面に取れるときは基本両面にしましょう!というのが麻雀の基本戦術となります。
ただ、じゃあ同じ枚数の
シャボ、辺張、嵌張
に関してはどっちを取ればいいのか?
以下ではそんな話を比較していきます。
目次
そもそもでシャボ、辺張、嵌張って何?
まずはシャボ、辺張、嵌張の3つについて改めてみていきましょう。
良形と愚形の違い
麻雀では待ちの種類によって
- 良形(りょうけい)・・・形がよい待ち
- 愚形(ぐけい)・・・形が悪い待ち
がざっくり分けられます。
シャボ(は微妙なんですが)、両面はだいたい良形、辺張、嵌張に関しては愚形(ぐけい)と呼ばれます。
これは両面、ノベタンなどの良形(りょうけい)聴牌に比べ、待ちの枚数や種類が少なく、上がりにくいためそう呼ばれるのです。
あとは単騎待ちとかも(基本的位は)愚形です。
ではそれぞれについてみていきましょう。
シャボ(シャンポン)
シャボ待ちというのは、上図のように対子2セットで、
どちらかが頭
どちらかがメンツ
になればOKという待ち方を指します。
一見すると待ちの種類が2種類ありいい感じなんですが、自分で4/8枚を使ってしまっているため、結果4枚しか待ちがない形です。
嵌張(カンチャン)
続いては嵌張(カンチャン)です。
こちらは24、79などのように順子系(階段状)の3枚のうち、1つ目と3つ目はできているが真ん中の牌だけない状態の待ちを指します。
待ち枚数は最大4枚、2〜8が待ちとなります。
辺張(ペンチャン)
続いては辺張(ペンチャン)です。辺張は嵌張と似ていますがちょっとだけ違います。
どちらかというと両面待ちに近く、端から始まっているため片方しか待ちがない両面待ちが辺張となります。
シャボと辺張、嵌張の待ち比較!どっちが良いの?
この3つを比べると基本はシャボが有利です。
筋 | 完全孤立 (壁の向こう) |
3枚目、4枚目 | |
シャボ | ○ | ○ | × |
嵌張 | ○ | △ | ○ |
辺張 | ○ | △ | ○ |
とはいえこの辺は微差で、場の状況などにもよります。
以下でそれぞれのメリット、デメリットを見ていきましょう。
シャボのメリット、デメリット
なぜかというと、待ちが2種類あるため。
自分がツモる確率としては、同じ枚数ですが、人からロンできる確率でいうと、単純に2倍とまでは行かずともちょっと上がります。
相手にとって切れない牌が2種類になるからです。
特に字牌や端牌などがある場合には出上がりを狙いやすいのでチャンスと言えます。
一方でデメリットは自分で2枚使うため、相手から見ると初牌となりがちな点。
切れてないし切るのやめようかな・・
と思われがちです。
あとは手作りの構成上、224のようにシャボをフォローする形になりがちで、宣言牌が4で待ちが2というような側聴(リーチ宣言牌と待ちが近いこと)になりやすいともいえます。
これは相手にとって切りづらくなり、自分から見ると上がりにくい状況です。
シャボのメリット
- 待ちを端牌にできる(ことがある)
- 待ちを2種類に分散できる
シャボのデメリット
- 初牌になりやすく出づらい
- 宣言牌の近く(側聴)になりやすく出づらい
辺張、嵌張のメリット、デメリット
一方で辺張、嵌張にも良い点があります。
具体的にはこんな感じ。
- 筋になる
- 相手から3枚以上見える場合がある
- 良い待ちに4枚分投資できる
それぞれ簡単に解説すると、まず1つ目、これはシャボでもそうですが、両面待ちなどに対するメリットとして筋待ちにできるというのがあります。
筋は良形である両面やノベタンを避けることのできる手法としてベタオリで利用する人も多いため、出上がりのしやすさでメリットとなります。
2つ目としては相手から3枚以上見えている場合でもそこを待ちにできるという点です。
これはシャボ待ちにはないメリットとなります。
具体的には、例えば4sが4枚見えてる状態での2s待ちであっても、2sが初牌(場に一枚も見えていない)であれば上級者はなかなか切ってくれません。
しかし、自分の手から2sが3枚以上見えた状態となれば、シャボはないな・・と思って切ってくれる可能性がちょっと高まります。(対子やアンコを落としてくれる可能性あり)
3つ目のメリットとしてはこれもシャボに対するメリットですが、良い待ちに4枚分投資できることです。
シャボの場合、待ちは2種類ありますが、それぞれを自分が2枚ずつ使っているため、最大で4枚。1種類あたりだと2枚しかありません。
しかし辺張、カンチャンの場合には、山にすごくいそうな2sに4枚分の待ちを投資できます。
なので待ちが良い時はそこがメリットとなります。
逆にデメリットとしては、
- (暗)カンをされて待ちが全部消えるリスク
- 1種類を止められると上がれない
などがあります。
まあ、この辺を踏まえた上でメリットデメリットを考えて最適な方を選択していきましょう。
辺張のメリット
- 壁の向こう側へ行ける(筋にできる)
- カンチャンよりやや読まれにくい
- 良い待ちに4枚分一点投資できる
辺張のデメリット
- 待ちは3、7のみ
- 両面への手変わりがない
- 待ちが1種類しかない
嵌張のメリット
- 待ちは2~8(辺張よりは良い)
- 壁の向こう側へ行ける
- 良い待ちに4枚分一点投資できる
嵌張のデメリット
- 待ちは2~8(シャボよりは自由度が低い)
- 待ちが1種類しかない
終わりに!とりあえず初心者はシャボ、あとは枚数で良いと思う
簡単ですが、シャボと辺張、嵌張の比較でした。
具体例についてはそのうち良い牌譜が取れたら追加していきます。
とりあえずの結論としては
- 待ちが良いならカンチャン or ペンチャン(一極集中)
- 待ちがイマイチならシャボ(分散する)
かなと思います。
ただし、枚数に2枚以上の差がある場合は多い方をとっておきましょう!
こんな感じで両面を捨てるケースもある↓
ではまた。良い麻雀ライフを!
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