本記事では麻雀を活かした仕事に就きたいと考える人に向けてキャリア形成の方法を紹介する内容です。
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麻雀にハマると麻雀のことしか考えられなくなりますよね。ともすれば、
- 麻雀が好きだから将来は麻雀を活かした仕事につきたいものよ・・
- でも麻雀プロだけで食っていける人は一部だけとも言われているし実際どうすればいいんだろう・・・
- Youtuberなどの道は友達にバレるとちょっと恥ずかしいからしたくないし・・・
こんな悩みを持つ、中学〜大学生くらいの方は多いのではないでしょうか。
今日は、そんな悩みを解決すべく、実際に麻雀を活かした仕事についている麻雀メーカー社員の浅見さんにお話を伺いました。
浅見さんの経歴はすごいので気後れしてしまうかもしれませんが、1つのロールモデルとして参考になるものと思います。
- 麻雀を活かした仕事につきたい
- そのためにはどんなスキルが必要なのか
- 麻雀業界への転職を考えている
こんな方はぜひ以下へお進みください。
きっと新たな道が見えてくるはずです。
では、始めていきます。
目次
麻雀を活かした仕事に就く(就職・転職する)には?浅見さんに経歴を聞いてきた!
というわけで浅見さんにロングインタビューさせてもらってきました。
浅見さんは高校卒業後、雀荘勤務、麻雀王国社などを経て、現在では麻雀メーカーの大洋技研社の商品企画責任者となっておりますね。
かなり特殊な経歴+28歳の若さで責任者を任されておりすごいなと思うのですが、いかにしてそのような経路を辿ってきたのかを教えてください。
麻雀関連の仕事は一通り経験させていただきました。
全部話すとかなり長くなってしまうのですが、順を追ってお話しさせていただければと思います。
忙しい人のために好きな部分から読める目次も作りました↓
では順に見ていきましょう!
高校2年生で麻雀と出会う
まずは浅見さんと麻雀のルーツから伺っていきたいと思います。
経緯はよく覚えていないのですが、MJのアプリで麻雀を打ち始めました。
仲間内で勝てるようになるのが楽しくて・・。
消しゴムで素振りをしたり、本を買ってきて独学で点数計算まで覚えたりしました。
自分も大学生の頃、授業中素振りとかしました。
素振りはみんな通る道
浅見さんの通っていた高校は普通科ですよね!?
他にもプロを目指す人などはいましたか?
なので「卒業生の進路」をもしグラフに表した場合、「大学進学」「専門学校進学」などが続く中、一番下に1%(切り上げ)で「麻雀」が載ることになるかと・・・笑
それは明らかに異質ですね!笑
担任や親などに反対されたりはしませんでしたか?
「まあやりたいことをすればいいんじゃない?」
みたいな感じで特に反対はされませんでした。
結果、卒業後は某雀荘チェーンに就職することになりました。
それが、実は運がいいことに1社目で決まりました。
就活を始めたのは卒業後の3/20くらいで、翌月の4/1から社員として働き始めとなりました。
雀荘を転々とする10代
さっそく念願の麻雀職についた浅見さん。
しかし何故か店舗を半年単位で転々とする・・。
これには浅見さんなりの意図があるようで・・・
最初は大手の雀荘チェーン
次は新規オープンの雀荘のオープニングスタッフ
その次は女流プロなどが多くゲストに来る渋谷の雀荘
・・といった感じで、自分の中でまだやっていないことをと常に考えていました。
- 雀荘にもいろいろなタイプがある
- 別の雀荘に移っても関係性は悪くならない
日本プロ麻雀協会へ入る
満を持して「日本プロ麻雀協会」の入会を決意した浅見さん、試験を無事一発合格を決めた秘訣とは?
当時から麻雀は全然強くなかったのでw
何の力もない若者がのし上がるならここかなと思い・・
浅見さんはプロ試験に見事一発合格をされたとのことですが、プロ試験は何か対策をしましたか?
一般常識の問題として「Excel関数」の問題が出たんです。
それが全く解けなくて、一般常識というか社会人としての基礎を身につける必要性を感じました。
ただ、当時の自分はそれがわからなくて・・・。自分の常識のなさを痛感しましたね。
- 「日本プロ麻雀協会」の試験問題には一般常識問題があった
- 試験対策をすれば一発合格も可能
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斎藤俊さんとの出会い
見事プロ協会へ一発合格を決めた浅見さん。
そこで自身の転機となる出会いがあるというが・・
特に先ほどのExcelの話にも繋がるのですが、自分自身が社会人としての常識が足りていないなというのを強く感じたのもこの時期でした。
特に協会で出会った「斎藤 俊(さいとう しゅん」さんには特にお世話になりました。
斎藤さんは同期になるのですが、麻雀がとても強く、さらに上智大学卒で一流企業に努めており、麻雀的にも人間的にも完成されていました。
高校卒業して、社会は雀荘しか知らない自分とは雲泥の差で・・・
若者だとめっちゃ学びが深そう・・!
麻雀プロは同期でも年齢はまちまち。
社会で通用するスキルを持ったビジネスマン(斎藤さんのように)になりたいと思う気持ちが日に日に強くなっていきました。
そして、これは少しぶっ飛ぶのですが、当時の自分は「とりあえず学ぶならITスキルかな」と思い、プログラミング系の専門学校に通い始めました。
麻雀とITは確かに親和性が高い領域な感じがしますね!
ちなみに専門学校はどちらに通われていましたか?
川口(地元)にある専門学校でした。
IT=プログラミングというざっくりした読みで通い始めたのですが、
・C
・Java
・HTML
・CSS
などの基礎を幅広く学ぶことができました。
なのでまずはそのためのスキルをしっかり身につけようと考え、プログラミングに専念しました。
麻雀王国へ突電してインターン採用される
そして専門学校を卒業した浅見さん(23)。
その後は麻雀メディアを運営する「麻雀王国」へ入社することになるが、その方法もちょっと特殊で・・・
いえ。これはちょっと特殊でして。
結論から言うと直接電話をしました。
当時麻雀王国さんは未経験社の新規採用をしていなかったのですが、電話をしてみたら運が良いことに面接をしてもらえることになりました。
いえ、ただ運が良かったというのが大きかったと思います。
たまたま電話を取ってくれた経理の女性が「電話がとても丁寧で一生懸命な感じがしたから面接だけでもしてあげてほしい」と社長に掛け合ってくれたそうで・・・。
面接をしてとりあえずインターン生として入れてもらえることになりました。
その後は実際に取材をして記事を書いたり、麻雀大会の運営をしたり、企画を考えたりなどを任されるようになりました。
浅見さんが担当したお仕事
- 麻雀ゲームのレビュー
- 婚活麻雀、麻雀採用の取材記事
- 雀荘の求人広告
- 学生麻雀連盟の事務局(大会運営)
麻雀に関わる仕事ができるのがすごく楽しくて夢中でこなしていたのですが、1つ失敗したのはトロフィー選びが記憶に残っています。
大会の景品のトロフィーを選ぶ仕事を任されたときのこと、凝ったやつを選んだら値段が跳ね上がってしまい怒られました。
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プロ時代の知り合いに出会ったり、あるいは(これは後の伏線になるのですが)古田さん(現在の上司)との出会いがあったりしたのもこの時期でした。
- 未経験者を採用していない会社も多い
- 麻雀業界は意外と狭い
起業するために退職
その後、「起業をするため」という理由で麻雀王国を退社した浅見さん。友人とともに始めた「建築関連の事業」は果たしてうまくいくのか・・・?
その後の経歴が起業となっているので、そことの関連も気になるのですが・・。
賃貸物件のオーナーから(入居者)退去後の工事やクリーニングを請け負うというお仕事になります。
この頃は麻雀から興味が徐々にグラデーションしていき、麻雀以外のビジネススキルを身につけたいなと思っていました。
工事を行う職人さんは外注することが多く、その中間会社として案件を取ってくる営業を担当しました。
全体として甘かったなと今となっては思います。
なるほど・・・。ちなみにうまくいかなかった原因をどちらかで分けるとしたら、
・お客さんが全然来なかった
・お客さんを満足させられなかった
の2つでいうとどちらですか?
完全に後者です。自分も友人も営業は得意だったので新規顧客はそこそこ取れていました。
しかしサービスのクオリティ面でお客様を満足させることができず、事業を軌道に乗せることができませんでした。
でも25歳くらいで起業したい気分になることってありますよね。自分もブログ始めたのその辺です。
IT系のベンチャー企業で営業職に就く
麻雀以外の企業も経験した方が良いと考え、IT企業の営業職に就職した浅見さん。エンジニアの派遣先を探す仕事に従事するが・・
起業に失敗した浅見さん。その後はIT系の少し大きめのベンチャー企業(社員250人程度)のお仕事をなされていますね。
この辺はどんな経緯だったのでしょうか。
はい。起業には失敗したものの、仕入れのないビジネスだったので大きな負債を負うことはなく、普通に就活をしました。
これまで麻雀系の会社ばかりだったので、麻雀以外の会社員を経験したいなと思い、(一般の)IT系の会社を選びました。
選考では起業時の営業経験が評価され、営業職として入社しました。
これって求めるスキルとのミスマッチとかもあって、かなり難しそうですね・
そうなんです。
案件を取ってくる上である程度は誇張というか、自社のいいところを推していく必要があるのですが、これをやりすぎると結局派遣先でエンジニアが苦しむことになる・・。
でも案件を取らないといけないし・・という葛藤で心がやるせない思いがありました。
悪い言い方をすると「人を売る」というこの仕事が結構辛くて・・結局半年ほどで退職することになりました。
それくらい求める人材を派遣するのが難しいんだろうなと思います。
そして大洋技研社へ
IT企業から失意の退職をした浅見さんのもとに、「麻雀王国」時代のとある知り合いから声がかかり・・
いえ。大洋技研社への入社は麻雀王国時代に付き合いのあった現上司の古田より声をかけていただきました。
今度EC事業をやるから、そのメンバーとしてこないか?と。
前職での失敗もあり、「どんな仕事でもそれぞれに辛さはあり、どうせ仕事をするなら自分が好きなものを売りたい」と思って大洋技研社への入社を決意しました。
浅見さん結構転々としてるのにちゃんと人脈が残っているのすごいなと思います。
いえいえ。ただ麻雀業界は狭いのでどこかしらでつながりがあると、何かの折に声をかけてもらえるというのはあると思います。
最初のお仕事はAMOS公式ショップのYahooショッピングショップ支店立ち上げでした。
Amazonと楽天はすでにあったので、それをみながらYahooを作っといて〜!と言われて調べながら見よう見まねで作ったのを覚えています。
この辺で苦労したことってありますか?
1から作ることの多い仕事だったので、新しいことを次々と学んでいく必要があり、そこは少し大変でした。
また、ウェブでの取り組みが弊社内では新しかったため、製造部門とのすり合わせに工夫をしたりもしました。
これは1つ明確なのがあります。
「全自動麻雀卓を買う」というのは雀士にとって1種の「夢(の実現)」じゃないですか。
その夢の実現に何度も立ち会えるというのはとてもやりがいがあり、他の職種では味わえない醍醐味だと思っています。
実際、「届くのを楽しみにしています!」「憧れの自動卓のある生活ができて最高です!」みたいな熱いコメントも多数いただき、日々モチベーション高く仕事をさせていただいております。
- 麻雀業界は人のつながりが強い
- 麻雀メーカーは「夢の実現に何度も立ち会える仕事」
浅見さんの今後のビジョンは?
最後に浅見さんの今後のキャリアプランを聞いてみました。
麻雀業界で働くための必要スキル・転職方法まとめ!
という浅見さんの経歴を聞いてきました。
20代で大手麻雀メーカーのEC事業責任者まで登り詰めた浅見さんの経歴の中には、
様々な紆余曲折と戦略的なスキルアップの数々
があったことが分かりますね。
最後に麻雀業界に詳しい浅見さんに、
- 麻雀業界のお仕事の全体像
- どんなスキルを身に付けるべきか
というテーマでお話をいただきました。
ただ共通して言えるのは、ただ麻雀が好きなだけ!では仕事にならないということです。
・麻雀×デザイン
・麻雀×営業
といったように麻雀と何かを掛け合わせたスキルを持っている人が重宝されるのではないかと思います。
公募が出ていない、または期間限定のところもあるので、こまめにチェックしてみることも重要です。
浅見さん、本日は長いお時間、本当にありがとうございました。
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- 大洋技研さんのお仕事内容を聞いてきた!(訪問レビュー記事)
- 大洋技研さん採用ページ(募集要項の詳細)
そんな感じです。最後まで読んでいただきありがとうございました!