本記事では、2022年8月現在、麻雀系タイムラインで話題の麻雀AI「Mortal」を解説します。
元々AkochanというAIがあり、それの後継機となります。
以下で詳しくみていきましょう。
>>鉄つよ麻雀AI3選!爆打、SuperPhenix、NAGA
目次
最新の麻雀AI「Mortal」とは?

まずは概要です。
名前 | 麻雀AI「Mortal」 |
---|---|
制作 | @equim_chan |
強さ | 七段以上(推定) |
料金 | 無料 |
サイト | https://mjai.ekyu.moe/ja.html |
MortalはAkochanの後継機です。
実力について段位などは公開されていませんが、Akochanが天鳳七段くらいはあったはず(うろ覚え)なので、それより強いと考えると七段以上かなと思います。
公式では段位はわからないと書かれている↓
I have absolutely no idea on how strong Mortal or akochan is in general human criteria such as “xxx dan on Tenhou”. The reason is obvious and simple: Tenhou (and Mahjong Soul too) probably won’t allow an AI that is developed by an individual, to play on their platforms in ranked lobbies.
引用元:https://github.com/Equim-chan/mjai-reviewer/blob/master/faq.md
他AIとの比較としては、NAGAは天鳳の牌譜しか解析できなかったですが、mortalは雀魂も解析できるので、天鳳をやっていない人でも使えます。
(ただし対局呼び出しは天鳳のみ)
細かい話はMortalのオンラインFAQページがわかりやすいです。(英語だけど)
麻雀AI「Mortal」の使い方
使い方は簡単です。まずはMortalのページに行きましょう。
なんかいきなり英語なんだけど、という人はページ上部の「日本語」を選ぶと、説明ページは日本語になります!(下図)
できることは以下の2つです。
- 牌譜をレビューしてもらう(天鳳・雀魂が対象)
- Mortalを呼び出して対局する(天鳳が対象)
牌譜を解析してもらう方法
牌譜解析は以下の手順で行えます。
- 1.Mortalのページで牌譜URLを貼り付ける
(天鳳は有料会員のみURLダウンロードできるやつ) - 2.対象プレイヤーを選択
- 3.使用するAIを選択
(Mortal or Akochan) - 4.「私は人間です」にチェックし、問題を解く
- 5.「送信」を押す
- 6.完了!
※天鳳の牌譜URLは有料状態で打たないとダウンロードできないんだけど、4K版で入って牌譜を右クリックしてURLを「リンクのアドレスをコピー」したりすると一応取れたりもします。やべえ!切れてた!みたいな人はそれで対処可能。たぶんバグだから悪用は厳禁!!
すると、結果が出てくるので、これをみていきます。

まあ普通に見れば大体わかりますが、一応解説すると、
- Game Summary・・・局ごとの点数移動。自分から見てどっちの人が何点加点したかがわかります。
- Self・・自分
- Shimocha・・下家(右側の人)
- Toimen・・対面(自分の反対側の人)
- Kamicha・・上家(自分の左側の人)
- rating・・・実力的な指標と思われ。
- matches/total・・Mortal先生との打牌一致率
です。
下に行くと、Turn(順目)ごとに自分の切った牌とMortal先生の打牌(詳細を押すと打牌候補ランキングも)が表示されています。

これをみて、違うところを比較します。
対局に参加してもらう方法

対局に呼び出したい時は、「個室呼び出し」を使います。
こちらは天鳳限定です。
- 0.「利用可能数」に空きがあることを確認
- 1. 天鳳個室IDを入力(1000~9999)
- 2.呼び出し数を選択(1~3体)
- 3.私は人間です、にチェック!
- 4.送信を押す
- 5.天鳳の該当個室に入り予約を押して対局
Mortalは選択した個室IDの部屋の「一般赤南」に現れます。
(3体呼んでから個室に行くと3:0になっている)
利用数が12体しかいないのでみんなで譲り合って使いましょう。
麻雀AI「mortal」のレビューと評判
というわけで実際に使ってみました。
mortal3体、呼んでみました!の回の(疑惑の)牌譜↓
1戦やってみた感想としては、MortalAとMortalBの2軒立直みたいになることも多く、けっこう攻撃的な印象でした。
(前作のAkochanはかなり守備寄りだったので意外)
例えばこんな感じのドラ3愚形聴牌は日和らずに追っかけ↓

あとこんな感じで後付け1000点の聴牌とかも、リーチかかったあとに取ってきますね。

その後オリ打ちするお茶目さもある↓
(これはレアケースなので通ると思って打ったのかもだけど)

けっこう積極的な仕掛けもしてくる↓
(対面のMortalB)

後で見たら手なりだったんだけど、このリーチえぐくない??↓

ダブリーをかけるわい↓


ダブリーせず・・・!なるほど!
しかしMortalCに押し返される・・!↓

そしてかわされる・・!

(ちなみにどっちでもよいけど、この2sは鳴かないんやね)
そして終局。

負けです。MortalCに無限に押されてました。
- mortalはけっこう攻撃的
- 取れるテンパイは後手でもまあまあ取ってくる
- 高い手は愚形でもきっちり押し返してくる
麻雀AI比較!「Mortal」vs「NAGA」、どっちを呼ぶ?
最後に比較します。
自分もそんなに詳しくないので、一家言あるひといたら教えてください!!
雀魂ならMortal
まず環境の違いがあります。
雀魂の牌譜を解析しようと思ったらMortalを使う必要あり。
対局は天鳳のみですね。(NAGAはほぼ天鳳なロン2も行けた気がする)
料金もMortalは無料
あと値段面でもMortalは無料なので、有料のNAGAに対し、優位性があります。
ただし、呼び出し可能数が12体しかいないので、任意のタイミングでやりたい人はNAGAの方が良さそう。
UIはNAGA
UIはNAGAの方がわかりやすいし可愛いです。

Mortalは90年台みたいなUIで英語なので、ややとっつきづらいかも!
打牌の信憑性
これについては有識者に聞くので少々お待ちを。
体幹としてそんなにアクロバティックな打牌はなかったです。
(第一打の孤立端牌先切り傾向と愚形ダマ寄りの選択があったかも?くらい)
繋がらない?サーバーエラー?
2022/8/25現在、Mortalのサーバーがアクセス不可となっています。
単にサーバーエラーの可能性もありますが、もしかしたら天鳳のボスよりなんかふわっとした投稿(大体いつも日本語が抽象的)があったのでこの影響もあるのかも?
天鳳では牌譜を公開していますが、これは天鳳での対戦を公正に楽しんでいただくことを目的としています。
大変申し訳ありませんが、天鳳での対戦が必要にならないサービスへの応用は有償無償ともにご遠慮いただきますようお願いいたします。
一般の麻雀への応用は個別にお問い合わせください。
— つの+天鳳公式 (@tsuno_s) August 23, 2022
まあ様子見ですね。
→だめになった模様。(最低1ヶ月くらい休むとのこと)
— Equim (@equim_chan) August 25, 2022
終わりに。麻雀AIは進化している
麻雀AI「mortal」を簡単に紹介させていただきました。
他にも、
- SuperPhenix
- NAGA
- 爆打
など強い麻雀AIはたくさんいます。
AIは統計的なアプローチを取ることが多いので、人間にはなかなか正解が選びづらい選択の比較が得意です。
ぜひ参考にして、レベルアップしていきましょう。
ではまた。良い麻雀ライフを!
