2-1.麻雀本・漫画

麻雀AI本レビュー「Suphxの衝撃」!IT技術でなく戦術の本でした。

マイクロソフト製の麻雀AI「Suphx(スーパーフェニックス)」といえば、特上卓のみで天鳳十段まで到達した最強のAIですね。

その「Suphx(スーパーフェニックス)」に関する本が、より高段位のお知らせさん(天鳳位)によって出されたというので早速購入して読んでみました

結論から言うと、本書は麻雀AIの内部構造について解説する内容ではなく、Suphxの牌譜を(目視で)解析したお知らせさんが、その打牌の意味について解説していくと言う戦術本でした。

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以下でその内容についてレビューをしていきます。

ちなみに麻雀AIについて学びたい人は数年前に出た爆打に関する「AI麻雀」を読むと良いです。

ai-bakuuchi-books
麻雀AI爆打が天鳳九段の人工知能だったことを知れる本ポーカーなどの世界ではオンラインポーカーをAIが荒らしているようなケースも数多く報告されており、AIはすでに人間のトッププレイヤーの実力...
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麻雀AI本「Suphxの衝撃」の概要!AIの牌譜に天鳳位のお墨付きがつきます。

まずは本書の概要についてです。

suphx-books

本書は4章構成で、

  1. 強くなること・・・麻雀で強くなるやり方と、その中でのAIに学ぶという本書の意味について。
  2. スタンダードな押し引き・・・Suphxの基本的な押し引きを一通り解説
  3. 中盤のスリム化・・・Suphxの特徴としての中盤のスリム化を解説
  4. 序盤の方針・・・Suphxの特徴としての序盤のうち筋を解説

となっています。

第1章だけ毛並みが違いますが、後の3章については淡々とSuphxの打牌が解説されていくという割とストイックな内容です。

なので、麻雀AIの最新動向を知りたい!みたいなミーハーな人は多分挫折してしまいそう

本書に適しているのは、より強くなるためのヒントをSuphxから得たいと考える中上級者の人です。具体的に言うと、天鳳五段以上くらいが好ましいと思います。

麻雀AI戦術本「Suphxの衝撃」のレビュー!AIが各技術をどれだけこなせるかがわかります

では本書を読んだ感想レビューをしていきます。本書に関して特筆すべきと感じたのは以下の点でした。

網羅的に麻雀技術が学べる点

まず一つ目として、本書を読むことで、既存の麻雀技術(押し引きにおいて考えるべき点)を一通りおさらいできると言う点が良いなと思いました。

本書では、Suphxがどれだけ打てるのか、と言うのを知るために、

  • 序盤の押し引きはどうか?
  • リーチが入った場合はどうか?
  • 鳴きが入ったら?
  • ケイテンは取るのか?

というようなあらゆる場面での打牌を解析しています。

なので、本書を読むことで、麻雀を打つ上で考えるべき一通りのこと、みたいなのをおさらいすることができます。

その網羅性という点で、本書はかなり優秀です。(普通の麻雀本って初中級者向けのものが多くて、項目がマイルドなんですが、本書は割と徹底的にみてる感がありました)

より高いレベルに行くための考え方を学べる

また、本書の構成的な話になりますが、天鳳位のお知らせさんが、何のしがらみもないSuphxの打牌を解析するという内容です。

そのため、「●●さんだったらこう受ける」みたいな忖度は一切なく、結果から理由をフラットに考察するという点も面白いなと思います。

ぶっちゃけ本書を読んでもSuphxのアルゴリズムについては何もわかりませんが、本書を読むと割と多くのことをAIが考察しているであろうことがわかります。

そしてそのAIの打牌を解析する上での、打牌優劣の比較の仕方みたいなところも学べるので、自分自身の打牌選択にも生かすことができるはずです。

麻雀AIのデータと弱点をちょっと知れる

3つ目としては麻雀AI「Suphx」の弱点についても少しだけ知れるという点もあります。

一般的なデータとして「Suphx」が

  • 対局数5760
  • 安定段位8.75

という驚異的な成績を残していることなどが本書で書いてありますが、それ以外にもSuphxの誤打などについてもいくつか紹介されていたりもします。

具体的には、

  • ハイテイ消しをしない
  • ラス確リーチをする時がある

などがあるそうで、その辺の話も語られます。

なので、今後AIと戦うケースが想定される人(特上卓の人)とかは読むと参考になるかも!

AI本「Suphxの衝撃」はそこそこ麻雀がわかる人におすすめ!

そんな感じがAI本「Suphxの衝撃」でした。

個人的な所感としては、Suphxの特徴のなかで、

手狭に受けて、要らない手で振り込みをしない

というのが最も強い点なのかなと思いました。

また、本書の序盤で語られる「麻雀の学び方の5通りの話」とか「孤立牌9pの優劣の比較」とかも説明が難しいところをうまく言語化されていてすごいなと感じました。

決して読みやすい構成ではない(文字が多くて淡々としている)し、読む人を選びそうな内容ではありますが、個人的には面白かったです。

Suphxはいつか解析してやろうと思っていた・・・みたいな人は絶対参考になると思うので是非読んでみてください。

ではまた。良い麻雀ライフを!

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