渋谷のジュンク堂にて、近所では見つけられなかった『松本のベストバランス麻雀』を発見したのでさっそく読んでみました。
感想としては、何か完全に新しい理論が提唱されるわけでも、むちゃくちゃ高度な読みが書かれているわけでもない。
ただ、既存の麻雀本では語られていなかった隙間の部分をスッと埋めるような内容で良い本だなと思いました。
以下で本書で学んだ内容をいくつか紹介していきます。
既存の麻雀本の隙間を埋めるバランス感覚
本書でまずうならせられたポイントは、テーマのチョイスが絶妙に合間を縫っている点でした。
本書の内容としては、著者が麻雀について学んできたこととか大事だと思うことをまとめていく!という内容ですが、この大事だと思うことの選び方が絶妙です。
例えば、戦場に残っている(ベタオリしていない)人間が何人いるかを把握する重要性とか、その上で場にいる人間の共通安全牌を一番最後に残すとか、局収支がマイナスでも局面的に前に出た方がいい場面の実例とか。
分かっているけど他の本では意外と語られなかったところを、わかりやすい言葉で解説されています。
天鳳で言うと初段から六段くらいの中級者が読むともっとも学びになるはず!
Mリーガー松本の麻雀プロになるまでの半生がアツい
そして二つ目に面白かった点は、松本がプロになるまでの経緯が語られている点です。
特に小中学高大と親のレールをしっかり走ってきた後、プロになったことを父親に伝える場面が熱いです。
文章もプロローグ、経緯、冒頭に戻る!という感じの構成で、2回目は一度目とは違う印象になるという高度なテクニックを使っていたりと多彩なのもよい!
麻雀自伝みたいなのを書きたい人はとても本書が参考になるはずです。
言葉の表現が多彩
3つ目の良いところは表現が豊かなところ。
例えば、「戦場に何人残っているか?」という表現もいいし、「自力で埋めづらいところを鳴き、自力で引いてこれそうなところは鳴かない」という基準もわかりやすいなと思いました。
合間のページの「守らない奴は勝てない」と書かれていたりして、何を?と思ったら、ベストバランスをか!とわかるみたいな仕掛けもあったりしな楽しめます。
あと、巻末の松本図鑑とかもけっこう面白い!
松本プロの写真がドンとあって、そこに棒を引いて色々情報が書いてある感じで見やすいなと思いました。これ面白のでぜひ他の本でもやってほしい。
おわりに
ここまで『松本のベストバランス麻雀』について紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
どこがどう違うのかは完全には理解できていないのですが、なんとなく楽しい1冊でした。
あと、「任意の順目で両面を引く確率が5%」というのは初めて知りました!
これは日常でも使えそうですね。
半生を語るという点で言うと『多井熱』などとも近いのかもしれないです。アツさもあり、学びもありという1冊でした。
松本プロファンの方もそうでない方もぜひ読んでみてください。
ではまた。よい麻雀ライフを!
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