麻雀技の1つ「ガン牌」について解説します。ガン牌というのは「牌の模様を覚えるイカサマ技」です。
麻雀マンガなどでよく描かれるイカサマ技の1つにガン牌というものがあります。
これは麻雀牌の傷(ヒビ)などを記憶し、それによって相手の手牌を読んだり、山にいる牌を察知したりする技術のこと。
いわゆるイカサマ技に分類される技術にはなりますが、雀荘に置かれていた牌がたまたまひび割れていた場合などは雀荘側の責任とも取れるので判断が分かれがちです。
今日はそんなガン牌について
- やり方と注意点
- 見抜き方と対策
- 使い手の事例
などを解説していきます。
目次
ガン牌のやり方と注意点!竹牌、サンマ、ヒビ牌が狙い目とされる
まずはガン牌のやり方を解説します。
- 牌に元々ある傷や模様を覚える
- 牌に模様を付けて覚える
まあ要は覚えていきましょうという話なんですが、一般的な方法は前者になります。
やり方の一般的な方法はヒビが入った牌を覚えて、それを読みに利用するというやり方ですが、全てに模様がある竹牌などでは全てを記録することも可能です。
以下では具体的にガン牌が行われやすい状況を3つほど紹介します。
ヒビに注意
一般的な麻雀牌は基本的に樹脂製の練り牌なので、牌ごとに違いはみられません。
しかし強打や寒暖差、経年劣化などにより裏面にヒビが入った状態になるとそのヒビの柄により牌が特定されてしまいます。
対策としては、牌を入れ替えることが重要です。
竹牌に注意
また昔よく使われた素材として竹牌があります。
この場合には竹ごとで目の模様が異なるため、常にガン牌が可能な状態です。
レアですが象牙牌なども同様。
竹牌を用いる場合には注意しましょう。
サンマも注意
またそのようなガン牌可能牌を用いて対局を行う場合において、リスクはサンマとヨンマで若干異なります。
というのは、
- ヨンマ・・・34種136枚を使用
- サンマ・・・27種108枚を使用
と種類が異なるためで、覚える種類が少なく、また覚えた牌の相対的な重要度が高まるサンマにおいてガン牌はより危険と言えます。
ガン牌の使い手!マンガや戦術書から事例を引いてきた
最後にガン牌の使い手の事例について解説します。
ガン牌の使い手は漫画では結構いますが実際に使い手だという人は(昔はいたそうですが)あまり見かけません。
でも戦術書でもガン牌使えます!という猛者もたまにいるのでそんな事例を含めて以下で紹介していきます。
フィクション多めです。
竹書房の人
まずはリアルな事例としてガン牌を使えると戦術書の中で書かれていた事例を解説します。
『セット麻雀必勝法』という本の中では、
写メを撮って何度も見直して記憶するという体系的な方法
が語られており、実際のガン牌使いがいることが示唆されています。
具体的な使い方として、字牌を覚えてリーチ後一発で討ち取ったりをするそうです。
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ポテチ使い(むこうぶち)
続いてはフィクションで漫画「むこうぶち」のガン牌使いを紹介します。
こちらでは、対局中にポテチを食べ、その油を特定の牌につけて牌を見分けるという手法が用いられておりました。
全自動卓でも可能な技です。
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使い込まれた牌の高さの違い
あとは熟練の麻雀プロともなると、使い込まれた牌とそうでない牌の高さの違いを用いて牌を見分けることもできるそうです。
正解はこちらです🙇🏻♂️
実際に卓に座ると、誰が萬子を
ツモるのか分かってしまいます💦ニ萬〜八萬だけ、牌の厚みが
違う(他と比べて薄い)のです。なぜこのような現象が起こるのか、
文面が長くなりますので
リプに書いていきます📝 https://t.co/3r36q83qw5 pic.twitter.com/3OklkqEPvz— 岡田 智和@麻雀用具のWAWA(日本プロ麻雀連盟) (@WAWA_okada) January 4, 2021
画像見えてない人用↓
正解はこちらです深くお辞儀する男性
実際に卓に座ると、誰が萬子を
ツモるのか分かってしまいます汗マークニ萬〜八萬だけ、牌の厚みが
違う(他と比べて薄い)のです。なぜこのような現象が起こるのか、
文面が長くなりますので
リプに書いていきます例えば店内全て同じ卓・同じタイプの
牌を使っているとします。
その店はフリーとセットのお店
だとします。
フリーは四人打ちだとします。フリーでよく使われた牌は、
買った頃より色も厚みも
薄くなっていきます。年末年始等は、普段お見かけしない
セットのお客様がご来店される
事が多く、いつもフリーで使用している卓を
セットのお客様に提供したり、
四⇄三の変更などが多くなります。見た目がほぼ変わらないので、
三人打ちに変更した際に抜いた牌が
どこの卓メインで使用されていたのか
分からなくなる事があります。その結果、使われていない牌と
フリーでよく使われた牌を
混ぜてしまうという現象が起きます。色褪せがない場合は気付かない
事が多いですが、上がって来た
壁牌をよく見ると、明らかに高さが
違うのです嬉し泣きこれはあくまで一例に過ぎず、
別のパターンもあります汗マーク予備の牌を買いたいが、
一卓分だけ新品を買うと
他の卓では使えなくなる
↓
ネット等で中古の牌を買う
↓
見た目がほぼ同じだからOKだと
思ってしまうというパターンもあります汗マーク
中古を購入する場合は、
背中の色褪せ具合だけでなく
牌の厚みにも充分に注意を払って
購入された方が良いです深くお辞儀する男性
普段はサンマばかりのところに急にヨンマ設定でマンズ2~8を入れると、
- たまに使われるマンズ2~8・・・高い
- 普段から使われるその他牌・・・低い
となるみたいです。
余談:人間麻雀における真の顔(ガン)牌について
あとは、これは余談ですが、2024/3にMaru-Jan20周年記念で人間麻雀というイベントが行われました。
この麻雀ではそれぞれの牌は人がなります。
なので、文字通り顔(ガン)で牌を見分けることができます。
もしかしたら、人の顔を覚えるのが得意とか、牌の傷が人の顔のように覚えられるという人はガン牌に向いているかもです。
これ↓
>>人が牌の様だ…!有明コロシアムで開催の「人間麻雀」を見学してきた!(Maru-Jan20周年)
終わりに。ガン牌は気にするほどではないが、気になったら牌交換をしよう
簡単ですがこんな感じがガン牌でした。
ガン牌はいわゆるカウンティング系のイカサマ技で、理論上は強いですが労力の割に卓依存度が高く実際にはそんなに危険じゃない技となります。
- 常に同じ卓で打つことが多い
- やけに同じ牌で不自然な上がりが多い
といった場合は警戒するのもありですが、そうでなければそんなに気にしなくて良いのかなと思います。
まあ一応頭の片隅においておくと良いかと。
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