麻雀漫画「むこうぶち」。
アカギが終了したいま、近代麻雀で唯一、10年以上連載を続けている作品となります。
ポジションは決まって一番最後、そんな渋い位置をキープし続けている理由は、「むこうぶち」が数話完結型の作品であるため。
読み続けないとストーリーがわからなくなる!ということはないので、一番後ろになっているのかなと思います。
となると、逆に初めて読む場合、どこから読み始めればいいの?という問題も発生するかと。
そこで今日は、このむこうぶちという作品について読む順番を紹介していきたいと思います。
※本ページの内容は2020/10/28現在のものです。最新の情報は上記サイト内で確認ください。
目次
そもそも「むこうぶち」ってどんな作品なの?ゴルゴ13風の麻雀漫画です。
まずは「むこうぶち」とはどのような作品なのか、という点について簡単に紹介していきます。

「むこうぶち」では、バブル期の高レートマンション麻雀が舞台。人鬼とか傀(かい)と呼ばれる高レート麻雀の強者に、挑んでは敗れていく敗者を主人公にした作品です。
この作品が面白いのは、傀はあくまで理不尽に最強、というスタンスで、それに挑んでいく普通の人間たちが主人公であるという点。
いわばゴルゴ13みたいな構成で、傀と対峙するプレイヤー達は高レート麻雀に臨む理由、麻雀に対する姿勢なども人それぞれドラマがあり、不運にも傀さんに当たってしまった人たちが、なんとか生きて戻ってこられるのか、みたいなところが見所になっています。
巻を追うごとに一度敗れたプレイヤーが強くなって帰ってきたり、傀に敗れたもの同士で傀抜きでのバトルが起きたりと、世界観に深みが出てきて人気があります。
また、初めのうちは安藤満プロが監修をしており、安藤プロの提唱する亜空間殺法が色濃く出ている作品としても有名です。
◇亜空間殺法とは?
ツキの流れを鳴きによってコントロールするという打法。悪い流れは鳴きで変えて、他人の良い流れも鳴きで断ち切る。当時は鳴きが軽視されていたので鳴きを駆使する戦術は斬新だった。
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むこうぶちの読む順番!とりあえずコンビニコミック(麻雀破壊神・傀)の日陰編と江崎編を読め

で、そんな「むこうぶち」ですが、大体の話は1〜5話くらいで完結するので、どこから読み始めればいいかは結構難しいです。
もちろん第1巻から読み始めていくというのは王道ですが、そうなると名のあるプレイヤーが出てくる名勝負を読破するまでに結構時間がかかります。
なので、名勝負の号だけを優先的に読んでいくという方法も用意されていて、プレイヤー別にまとめられたのが「麻雀破壊神・傀」というコンビニコミックです。
手っ取り早く名勝負を読みたいという人はこっちで読むのがオススメ。
で、じゃあコンビニコミックを買おう!と思っても、実はこれも種類がいろいろあります。
まあ、いろいろあるんですが、まずは「日陰編」と「江崎編」をオススメしたいと思っています。
理由を含めて、それぞれの内容を解説します。
デジタル麻雀の基礎を学べる日陰編(氷の打牌)
まずは日陰編です。
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これは主に日陰というデジタル麻雀の使い手と傀との戦いを描いた1冊となっています。
この日陰というキャラは、受け入れ枚数を瞬時に計算して牌効率的に最適な打牌を選択していくという打ち手で、このうち筋を解説したマスターのコメントがためになります。
「む、あっちだと7種34枚だが、こちらだと7種35枚。なるほど手役より確率の男か・・・」
みたいなそんな詳しい解説を経て、デジタル麻雀の真髄みたいなのを体感できます。
牌効率ができると強い、というのを手っ取り早く学ぶための書として日陰編はオススメです。
決めうち志向の読みを学べる江崎編
続いてのおすすめは、江崎編です。
こちらでは悪徳不動産屋の江崎と傀の戦いを描きます。
この江崎のキャラが濃くて面白いのが江崎編の魅力です。
最初はニコニコしてて裏で腹黒いみたいなタイプだったのが、一回負けて船の上で3年の修行を経て帰ってきたあとは外見がワイルドになり打牌も流れ派になっています。
「速攻!チィ!!」
とか
「夜明けまで間があります。」
とか
「懇意の金融屋までご一緒しましょうかね。月6分ですけど」
とかそんな感じの汎用性の高い言葉を得ることができます。
あと、1回目の江崎の戦術として、相手の決めうち志向の度合いを見切って、それによって通る牌と通らない牌を見分けるというのは現実ではかなり有効。勉強にもなる巻です。
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ちなみにこの江崎編で出てくる江崎さんは人気があるので、スピンオフの主人公にもなっています。
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登場は5巻以内なので一から読むのもあり
ちなみにコンビニコミックが手に入らなかった!という人は普通に1巻から読んでいくのもありです。
というのは江崎も日陰も5巻以内くらいには出てくるので雰囲気はすぐに味わえます。
後最初の方の巻は安藤満プロが監修しており、描写が熱いです。
まんが王国で第1巻が「じっくり試し読み」の対象なのでそちらで読んでいくのもおすすめ!
コンビニコミック版のまとめ
まとめると
- 「むこうぶち」が単行本コミックスの名称
- 「麻雀破壊神・傀」がコンビニコミックス版の名称
です。それぞれの違いで言うと、「むこうぶち」が刊行順、「麻雀破壊神・傀」はエピソード順です。
なので全部読みたい人は「むこうぶち」を読むとよくて、推しキャラがいてそこだけ読みたい人は「麻雀破壊神・傀」から入るといい感じです。
麻雀破壊神・傀の収録作品について
ちなみに「麻雀破壊神・傀」は収録作がわかりにくい(公式にも載っていない)んですが、わかっている範囲だとこんな感じ。
あとは表紙の裏面に登場するキャラの顔がうっすら描かれているので、そこを見て判断する他なしです。(Amazonとかで見れます↓)
◆麻雀破壊神 傀(カイ)の収録内容まとめ
氷の闘牌(vs日陰編)
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姫神の闘牌(vs巫・安永編、2013年08月17日)
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煉獄百景(2013年、???)
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断罪の闘牌(???、2018年)
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暗転の闘牌(??、2018年)
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繋縛街道(2018/12)
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愚者の悪夢(???、発売日:2019年09月30日)
鉄火場の掟(2020/4)
打牌哀歌(???、2020年07月17日)
・・・後堂父娘の交流を描いた「ひとり娘」ほか収録
運命相場師(発売日:2020/10/17
異邦からの侵略者(発売日:2021/01/04 vs勝田編)
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ちょっとめんどくさくなったので途中抜けてます。なんか思いついたやつからコンビニコミックスにしてる感があります!
むこうぶちの魅力レビュー!キャラもルールもドラマも多彩!
むこうぶちの魅力としては、
- 対局描写が比較的詳しい点(初期のはめっちゃ詳しい)
- キャラや人間ドラマが多彩である点
- 実際にプレイできる特殊ルールが多い点
などが挙げられます。
1つ目、2つ目はさっき日陰編と江崎編で話したので省略して、ここでは3つ目を解説すると、
むこうぶちでは、ビンタ麻雀、アリス麻雀などのバブル期の一般的なルールに加えて、特殊なルールが色々出てきます。
以前数えてみたことがあって、そしたら50巻までで15個くらいありました!
- アリス
- ビンタ
- 和了時親流しあり
- 力士式完全先付け麻雀
- 芸能界式1局清算麻雀
- 割れ目麻雀
- アンヘルの麻雀
- 月の杯麻雀
- 17牌の台湾麻雀
- 役3つだけ麻雀
- 5回振り込むと終了の大福麻雀
- 赤6枚麻雀
- 15000点もちブウ麻雀
- ドラなし1局清算麻雀
- 親の和了1翻増しルール
※細かく分けるともっとあるはず
しかもこれが、安易にデスゲームにしました!とかでなくて、実際にプレイしても楽しめるようなルールばかりなんです。
ルールについての詳細は以下の記事にまとめたのでぜひ読んで、どれか一つ試してみてください。
きっと、むこうぶちの新ルール構築力を体感できるはずです。
むこうぶちが完結するらしい!近代麻雀で最終回に向けたバブル期ラストバトル連載中!
なんと、むこうぶちが完結するらしいです!!
2020年7月現在では、急に時代が2008年に移り変わり、年老いた多賀が、「むこうぶち」と書かれた本を手に、バブル期最後の対局を振り返ります。
そして始まるラストバトル・・・!
メンツは傀さん、裕太、江崎、巫藍子でスタートした模様。
近代麻雀2020年7月号↓
むこうぶちの何気ない打牌をもとにした麻雀戦術書も出ている
ここからは番外編です。

この麻雀漫画のむこうぶちですが、捨て牌が結構ちゃんと作り込まれている作品としても知られており、それを利用して麻雀戦術書の題材にもなっています。
それが『傀に学ぶ! 麻雀強者の0秒思考』という本で、むこうぶちの傀さんの打ち筋の中から重要なものを抜き出して、それに麻雀強者のゼロさんが解説を加えていくというもの。
このチョイスがかなりマイナーで、むこうぶちファンでもどこから持ってきたのそれ、と思うようなさりげない打牌を抜き出しています。
なので、自分のむこうぶち理解度を試す意味でも「むこうぶち」読了後にこの本を読んでみるのは面白いかも。

終わりに!むこうぶちをぜひ読もう
ここまで麻雀漫画「むこうぶち」について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
「むこうぶち」は主人公が敗者というけっこう珍しい構成の作品です。
一風変わった面白さがあるので是非読んでみてください。
ではまた。良い麻雀ライフを!
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