東京の御徒町を拠点にする会員数500人規模の麻雀サークル「ひま雀(じゃん)」さんへ取材に行ってきました。
結論としては、
- フロントとメインを分けているなど会員の質を担保する仕組みが組まれている
- 会員専用のプライベートサロン(雀荘)があり低価格で安心して打てる
など、かなり気合の入ったサークルでした。
お疲れ様です。麻雀グッズ研究所のたkるです。
先日、吉祥寺を拠点にした麻雀サークル「ZENTSU」さんに取材に行かせていただき、そこで友好団体が御徒町にもあるんよーという話を聞きました。
話によると、4年くらいの歴史があり、会員数は400人くらいはいて、全自動麻雀卓4卓をおいたプライベートサロンを持っているそう。
と思い、そこで今日は御徒町にある麻雀サークル「ひま雀」さんについて取材をしていきます。
よろしくお願いします。
動画も撮らせていただきました↓
第2回↓
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>>東京の麻雀サークルのおすすめ
目次
麻雀サークル「ひま雀」とは?セットメンツ募集が始まり
まずは麻雀サークル「ひま雀」さんとは?というところをざっくり紹介します。
ひま雀とは?
概要は以下の通り。
名前 | ひま雀 |
---|---|
ジャンル | 麻雀サークル |
代表 | TKさん(ひま雀Twitter:@himajong) |
設立 | 2017年10月〜 |
拠点 | 御徒町が中心 (その他集まればどこでも。名古屋支部もある) |
会員数 | 500人(2021/10時点) |
東京最大級の麻雀サークルで、御徒町にサークル専用の拠点を持っているのも特徴。
元々が代表がセット麻雀を打ちたくてスタートしたものが、4年の歴史を経て500人規模まで拡大したという運びだそうです。
活動内容はセット麻雀が中心で、年に2回(夏と冬)に大きなイベントも開催しているそう。(最近はしてないかもしれない)
設立のきっかけ
設立のきっかけは代表のTKさんがセット麻雀を打ちたかったからだそう。
ここまではよくあるサークル設立の流れなんですが、すごいのは当時TKさんは麻雀を始めて半年ほどだったという点。
会社の同僚と麻雀を打っていたものの、異動等で打てなくなり、
点数計算もできないしフリーには行けない・・でもめっちゃ麻雀が打ちたい!
と思って、サークルを立ち上げたんだそうです。
立ち上げ前には他の麻雀サークルの活動に参加し、それが面白かったんです。しかし麻雀に関係ない投稿が多く私はそれが嫌でした。
なので自身の理想とする「セット募集のみを行う掲示板」のような麻雀グループを立ち上げました。(代表TKさん談)
初期メンバーはサクラが6割!?
初期のメンバーは、38人でスタートしたそうです。
ただこの38人のうち、コアメンバーとなるのは14人のみ、後の24人は知り合いに声をかけてとりあえず籍だけ置いてもらっていたとのこと。
いわばサクラですね。少しでも楽しそうな感を出したくて・・
ただこれは最初だけど、その後は代表が鬼のコミュニケーション力を駆使してメンバーを拡大。
現在では500人の一大勢力となっています。
ひま雀さんは吸収合併で伸びた団体
ひま雀さんは色々な団体を吸収合併することで勢力を拡大している麻雀サークルで、友好団体が10以上もあります。
友好グループ
【 NKCぴんふ 】新潟
【 ZENTSU 】吉祥寺
【 福島市麻雀サークル】福島
【 GOLD 】新橋
【 元気麻雀 】札幌
【 ゆるま~ 】高田馬場
【 葛西麻雀サークル】江戸川区
【 SMN 】名古屋
【 YCB 練馬麻雀部 】練馬
【 麻雀部 LINEグループ 】都内
【 横浜★麻雀★ 】横浜
【 前橋麻雀サークル 】前橋
【 ざ・蘇我 】千葉・市原
制約もあまりないので、募集しても集まりにくくなったセットグループなどを次々と吸収していったそうです。
いつものメンツに募集を投げてもあまり反応してくれなくなって悲しい・・というような麻雀打ちはひま雀さんに参加するのはありです。
「2018年」参加実績延べ2000人超
「2019年」参加実績延べ3000人超
「2020年」参加実績延べ2500人超
「2021年」参加実績延べ2500人超
拠点を作れ。プライベートサロンの経緯
ひま雀さんはLineグループを中心としたサークルです。
なのでルールも場所も基本的には集まった人同士で決めていました。
ただ社会情勢が変化し、安心して打てる場所がなかなか確保できないという事情はずっとあったそうです。
場所によっては場代が馬鹿にならないなどの課題もあり、低料金で安心して打てる環境をということでプライベートサロンの構想が始まりました。
そして2020/8ごろから物件を探し始め、2021/3にサークル用プライベート雀荘「ひま雀」がオープンとあいなったそうです。
メンバー層は30~50代が多めで落ち着きがある
そんなひま雀さんのメンバー層としては
30~50代のサラリーマン層
が最も多いそうです。
麻雀のレベルとしても歴史がそこそこあることもあり、常連は打ち慣れた人が多いとのこと。
御徒町は比較的治安の悪い街なんだそうですが、ひま雀さんはやばい人が残らないような工夫(後述)をいくつもしており、メンバーは落ち着いた人が多くなっているそうです。
ひま雀さんのメンバー層
- 30~50代が多め
- 男女比は男性:女性=85:15 くらい
- そこそこ打ち慣れた人が多い
どのくらい稼働しているの?
そんなひま雀さんですが、Lineグループは毎日誰かしらが募集を投げて集まればスタートという不定期活動です。
拠点のひま雀サロンに関してでは
- 平日は2.4卓程度(/4卓)
- 休日は3.2卓程度(/4卓)
という稼働状況だそうで、大体誰かしらいるという状況・・!
場に出てくることが始まり!というモットーの通り、セット麻雀が盛んなサークルです。
ひま雀さんの評判と魅力!ここがすごいポイントレビュー
ではここからは実際に自分が話を聞いて活動にも参加させていただいた中で感じた、ひま雀さんの魅力を紹介していきます。
怪しい、悪い人が残らない仕組み
まず最も良いなと思ったのが、変な人フィルターの工夫です。
具体的には
- フロントとメインにグループを分け、運営が実際に人となりを確認した人のみをメイングループに入れる
- やばいと思った人とは極力会話せず、離れて行ってもらうのを待つ
などの方法です。
1つ目のフロントとメインの話については、
まず最初入会希望者はフロントと呼ばれるグループに仮入部することになります。
広域の450人からのメイングループと面識無い新規さん専用のフロントグループ(スタッフを含め70人程度)
そこで運営からの募集に乗って実際に場へ出てくるかどうかが第一段階(出てこないと永遠にメインへは入れない)、さらに出てきて実際に対局をした上でメインに入れても大丈夫かが判断されます。
ここで明らかにマナーが悪い、暴言がひどいなどの危険性がないと判断された場合、380人ほどが参加するメイングループへ招待され、正式入部となります。
この2段階制度がとても良いなと思っていて、理由は一回は必ず運営が目を通す(実際に対局して顔も見る)ため、出会い頭のやべえ人問題のリスクをかなり減らせるからです。
1回みただけでは人となりわからなくない?
と思うかもですが、本当にやばい人は隠しきれないオーラがあるので結構省けるだろうなと思いました。
ちなみに、実際にやばい人がきた場合はどうしているのかというのも聞いてみたのですが、
「極力会話せず淡々と打つ」
を心がけているそうで、そうすると自然と離れていくことが多いんだそうです。
これも地味に重要だなと思いました。
そんな感じで工夫がたくさんあり、比較的ダーティーな街御徒町でもきっちりメンバーの質を担保できているそうです!
女性が来ると口説き始める人とかも中にはいてこれも困るそう。出会いは麻雀コンみたいなのもあるのでそちらで探そう。
任期1年の運営幹部、卓掃キャッシュバックなど内部で回す仕組み
次にすごいなと思ったのが、運営の仕組みについてです。
ひま雀さんはプライベートサロンを含めて、ほぼ全ての運営をサークルメンバーで行っています。
それにより費用を下げ、自給自足を達成しているとのこと。
この辺の仕組みもすごいなと思っていて、具体的には
- 任期1年で幹部を持ち周りにする
- 卓掃をするとキャッシュバックがもらえる
などです。
一つ目の幹部の持ち周りについては、
サークル運営をする上で必要になる事務作業やイベント時の集金、設営・運営などの仕事を行う係を任期1年として会員にお任せしているそうです。
この任期1年というのがポイントで、仕事があわなくても1年だったらやってみようかな!となるので引き受けやすいですよね。
もちろんそういうのが好きな人は継続で運営を何期も行うことも可能で、この仕組みを回していくことで段々と運営側の立場のわかる会員が増えていきます。
そうするとイベントをやる際なども動きやすいし非常に良い仕組みだなと思いました。
二つ目の卓掃キャッシュバックについて、終電ギリギリまで麻雀をした際などに、家が遠い人はギリギリだけど、家が近い人はまだ余裕があるみたいなことってありますよね。
そんなときに家が近い人が卓掃をすることになるんですが、それだと不公平感があるので場代のキャッシュバックを入れてみたんだそうです。
卓掃を1回すると1ポイントが付き、20回卓掃すると1000円がもらえる制度(4人で卓掃すると全員に1ポイントがつく)
そうすることで、卓掃をしてから帰ってくれる人が増え、サロン運営の手間がかなり削減されたそうなんです。
こういうちょっとだけ行動を促進させる仕組みみたいなのが全体的にうまいなと感じました。
拠点がある安心感!
あと拠点があるっていうのはすごくいいなと改めて思いました。
普通麻雀サークルの活動などは、
どこかの雀荘を借りてやる
が基本となります。
そうすると、隣の席は全然知らない人であんまり騒げなかったり、あるいは騒がれすぎてこちらの声が通らないなどはありがちです。
しかしひま雀さんに関しては、もちろん雀荘で打つこともありますが、拠点で打つこともできます。
このサークル専用の拠点があるという安心感がいいですよね。
取材後に打たせてもらったときに感じたのですが、適度なアットホーム感がすごく良いなと思いました。
具体的には
- 卓についていない人は備え付けのテレビでMリーグをみたり、終わったらチャンネルを変えてアニメを見たり
- 空いている卓で17歩(?)が始まったり
とフリーダムです。
ひま雀さんの拠点は下の階も賑やか系のバーなので、適度なガヤガヤ感もあり騒いでも怒られません。
誰かの自宅とかだと逆に気を使うみたいなのもあるので、この適度なアットホーム感が絶妙だなと思いました。
隣の卓から声うるさいと言われがちな人も安心!
代表、常連が打ちたがり
あと常連メンバーに打ちたがりが多いのもひま雀さんの良いところです。
ひま雀さんのシステム上、運営幹部と対局しないとフロントからメインに上がれないのですが、幹部がなかなか捕まらないということにはなりません。
何故かというと、代表のTKさんを始め、幹部の常連メンバーは大体生粋の打ちたがりばかりだからです。
TKさんに関して言えば最近の悩みは代表の立場上卓に入れる機会が減ってしまったこと(余ったときなどはメンバーが卓に入れるように気を遣っているため)とのことですが、それでも年間1000本は打っているという剛の者です。
なので、メンツ集めに関しても「まず一人ここにいる!」状態なので2欠けからスタートできる点もひま雀さんの魅力かなと思いました。
(他にも打ちたがりな幹部の人はたくさんいる)
打ちたがりが多いのでメンツが集まる
ノーレートフリー「ひま雀オープン」スタート
さらに2022/1〜ノーレートフリーのリーグ戦も始まるそうです。
『 ひま雀!オープン 』
完全ノーレート
2022年 1月より始動~。1~3月の 毎週水曜19:00~
1~3月の日曜(不定期)13:00~3半荘 1000円
エントリーフィ1000円(初回)規定打数 18半荘
Mリーグルール 50分打切
上下9半荘スコア採用参加希望問い合わせは
DMにてお願い致しますー。— 麻雀サークル 【 ひま雀!】セット麻雀コミュニティ 《公式アカウント》参加者募集 (@himajong) December 1, 2021
Mリーグルールでの対局。
規定打数は18半荘以上、場代は・・例によって安いですね!
2024年第2拠点(ロフト)もオープン
2024年に第2拠点(ロフト)もできたそう。こちらは常連の人向けで、一般に貸し出したりはしない予定だそうです。
ひま雀のイベントなどで呼ばれることがあるかも?
8月現在だとまだ卓が置いてあるだけという感じで、何もない感じが逆に良いなと思いました。
・・手前の卓はレックス3でした!
終わりに。今後は東京で1万人規模の麻雀ネットワークを作りたい!
そんな感じが麻雀サークル・ひま雀さんの紹介でした。
セット麻雀を安心して打てる場を長期的に提供する
ということに特化し、プライベートサロンまで作ってしまったすごい麻雀団体だということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
ひま雀さんはジモティ、つなげーと、会員の紹介などで入会することができます。
セット麻雀打てるアクティブなメンツが減ってきて・・
という人はぜひひま雀さんに入会してみてはいかがでしょうか。
ちなみに今後の展望としては、東京でさらに友好団体を増やし、雀荘とも協力しながら、1万人規模の麻雀ネットワークを作っていきたいとのことでした。
めっちゃ楽しそうなので自分も応援していきます。
そんな感じ、自分もちょくちょく顔出しますのでよろしくお願いします。
ではまた。良い麻雀ライフを!
ひま雀さん(プライベートサロンの)公式Twitterアカウント:@himajong
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