本記事では3人麻雀向け戦術書『鬼打ち天鳳位の三人麻雀勝利へのプロセス』(通称お知らせ本3)について解説します。
上級向けで難解な表現も多いですが内容は非常に網羅的で、かつヨンマとサンマを両方やる人なのでその違いもわかる良書です。
筆者は基本ヨンマがメインだったので本書は非常に勉強になりました!
おしらせ本3のノウハウを活かして雀魂をしたら雀傑まで秒で上がれました。
昇段した。(1日ぶり今週3回目) pic.twitter.com/TPd2UFzOx4
— たkる@麻雀グッズ研究所 (@majyanyohinlabo) July 13, 2021
成績的にも悪くない。本書で判断に自信を持てるようになりました。
(2024/11/29 16:42:23時点 Amazon調べ-詳細)
目次
サンマ向け戦術書『鬼打ち天鳳位の三人麻雀勝利へのプロセス』(通称お知らせ本3)とは?
まずは本書の概要を簡単に解説します。
著者について
著者はヨンマ天鳳位の「お知らせ」さんです。実はサンマも実力者のようで、今回はサンマ本となります。
これまでの2冊は以下の通り。
(2024/11/29 03:24:18時点 Amazon調べ-詳細)
・・・1冊目が名前と表紙が結構似てるんだけど「サンマ」かどうかで見分けよう!
・・・2冊目は麻雀AI 3強の一角「Suphx」の打ち筋を解説するという珍しいスタイルの本!
>>麻雀AI本レビュー「Suphxの衝撃」!IT技術でなく戦術の本でした。
書誌情報
そして3冊目となる本書の書誌情報はこんな感じ!
タイトル | 『鬼打ち天鳳位の三人麻雀勝利へのプロセス』 |
---|---|
著者 | お知らせ |
出版社 | マイナビ出版 |
発売 | 2021/6/24 |
内容 | サンマ本、上級者向け |
サンマの押し引きをシステム化するというコンセプトで、
リーチ判断、先切り、押し引き、ケイテン
など大体全部書いてある本です。
お知らせ本3の解説レビュー!ヨンマ→サンマな経験者におすすめ
では以下では実際に読んでみての感想を書いていきます。
完全なネタバレにはならないように注意しつつ、(自分にとって)買うべきか買わぬべきかを判断できるように書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
筋カウントの重要性とやり方を学べる
本書で最も印象深かったのは、
筋カウントとそれを活かした場況読み
です。
サンマでは筋の本数が少ない(12本)ので、残り筋が0~5本くらいになることもざらにあって、そんな場面だと良形テンパイからでもベタオリするみたいなことも多いと知りました。
具体的にどのくらいオリるの?みたいな話は本書で具体例を挙げつつめっちゃ詳しく解説されているので、そういう話を知りたい人に本書はおすすめです。
ヨンマ→サンマを目指す人におすすめ
ただ本書のレベル感でいうと少なくともルールと戦術の基礎がないと厳しいです。
(現物と筋以外でなんとなくこの辺が危ないよね・・がわかるくらいがあると良いと思う)
例えば3章での立体牌譜では、筋カウントが表示されていますが、そのカウントは4枚壁などを踏まえた上で算出されており、その辺の概念がわからないと混乱すると思います。
逆にそういった基礎はわかった上で、
「具体的な(サンマの)押し引きの基準とかがわからないんだよなぁ・・」
という人に本書はうってつけです。
立場としては、ルールによって判断が変化することは少ないとしつつも、サンマならではの押し引きの基準を知ることができます。
個人的にはサンマはダマ有利だと思っていたので、ヨンマ同様大体リーチというのは驚きでした。
あとは
東風戦では東南戦より押しづらい
先切り傾向がかなり強い点
(両面+シャボの12枚→8枚でも先切り)
なども初知りでした。
難しい場合は勉強会もあり
本書はかなり網羅的で、
「このケースはどうなんだろう?」
と思ったら大体文章や番外編で書いてあります。
なので本書を1冊持っておけばサンマに対応できる良書ではあるものの、デメリットとしては構成がごちゃっとしてて文章も難解(なことがある)です。
もし
「本書を買ってみたけど、内容が理解できない点が多い!」
という人は勉強会などを行うのもおすすめのやり方と言えるでしょう。
実際かくいう自分もちょっとよくわからない点があったので、本書の勉強会に参加してみました。
すると自分では見えてなかった
- サンマ特有の視点
- お知らせさんのバックグラウンド
- 別著作との比較(みーにんさんのデータ本)
などにより理解を深めることができました。
サンマ本の勉強会はのん(@NON_MJMJ)さんらが主催するDiscordサーバーで不定期開催されているので、気になる人は参加してみるのもおすすめです。
※タイミングによっては募集をしていないことがあるかもなのでご確認ください
本書を読んだ結果。サンマに自信が持てるようになりました
ちなみに自分自身の話でいうと、本書を読んでから自信を持って秋刀魚を打てるようになりました。(まじです)
これまでは正直よくわかってなくて、(下の方の卓だったこともあり)ヨンマ力で無理やりねじ伏せるみたいな感じだったんです。
それが本書を読んだことで、サンマとヨンマを区別できるようになりました。
具体的には、
- 手作りは役より牌効率重視
- 特に孤立1, 9牌のくっつきを大切にする
- 見た目先制なら愚形でもきっちり即リー
- 十分系になったら先切りする(押し返せるように)
あたりが攻撃面の基準。押し引きやベタオリに関しては
- 後手は回す
- 筋カウントで厳しい時はテンパイでも降りる
- 1本だけ・・、字牌だから・・とかをしない
- ダマテンはそこまで警戒せず安パイも抱えない
みたいな感じでやってます。
今打っているのが金の間なこともあり、正直相手のテンパイスピードがまだ遅いので牌効率で勝ってる感もありますが勝率はかなり良いです。(トップ率5割以上、金の間入っても回せてる)
サンマだと1枚の後先がヨンマ以上に影響するのでノベタンになる134とかで1を切らないようになどを意識しています。
この感覚がヨンマだとあんまりなかったので、これが新鮮でいまは楽しくサンマ打ってます。
そんな感じでサンマわかってきた感をくれたのが本書でした。
自分が秋刀魚を全然わかっていなかったのもあるのですが、最近読んだ本で一番よかったです。サンマで差をつけたい人にオススメ!
(2024/11/29 16:42:24時点 Amazon調べ-詳細)
終わりに。サンマ戦術本は少ないけど良書が多い!
簡単ですが、そんな感じがお知らせさんの新作『鬼打ち天鳳位の三人麻雀勝利へのプロセス』の紹介でした。
サンマで上を目指したい人にはオススメの1冊です。
ぜひ読んでみてください。
ちなみにサンマ本のおすすめ(というか全著作)は以下の記事にまとめています。
そんな感じ、ではまた。良い麻雀ライフを!(←お知らせさんもこの終わり方だった)
(2024/11/29 16:42:24時点 Amazon調べ-詳細)
麻雀の技術を飛躍的に向上させることのできる「麻雀戦術書」。
しかし、戦術書は1冊1500円くらいが新刊の相場で、何故か古本になってもなかなか値が下がりません。
これをお得に読む方法が、KindleUnlimitedです。
対象の麻雀本は漫画・戦術書込みで計500冊以上、さらに、麻雀本は慣習的に新刊本でもいきなり0円になることも多いんです。
さらに30日までは無料トライアル実施中!1ヶ月からでも試せます。
強くなりたい人はKindleUnlimitedをぜひどうぞ!
\麻雀本が読み放題/