麻雀業界って、実はアイデアが多彩です。
イカサマの積み込みやすり替えなども手が込みすぎてもはや芸術的といわれることもあります。
しかも、それを撲滅するために全自動麻雀卓を作ってしまったというから驚きです。
そもそもボードゲームを自動化する装置ってそんなの麻雀くらいしかないんじゃないでしょうか。
そんな麻雀業界のアイデア商品たちを紹介していきます。
目次
便利グッズな麻雀牌たち
まずは麻雀牌からです。麻雀牌も「誰だよこれ考えたやつ天才かよ!」という感じのアイデア賞な牌がたくさんあります。
個人的に気に入っているやつを3つほど紹介していきます。
天地無用な麻雀牌
麻雀牌には一部の牌で模様に上下があります。几帳面な人はツモを手牌に入れるときに上下を入れ替えることにより手が読まれるリスクがありました。
そこでこの課題を解決するために開発されたのが、こちらのアンビグラム麻雀牌です。
この牌の模様は上下どちらから見ても同じに見えるという優れもの!
個人的には結構気に入っているアイデア商品なんですが、なぜか流行らなかったそうですね。
なんでだろう?図面が慣れない感じだからだろうか。
盲牌できない牌
全自動卓ができる前、積み込みというイカサマが横行していたそうで、イカサマを止めるために様々な工夫がなされたようです。
そのアプローチの一つとして、積み込みの際に裏向きの牌の位置を知るために使う「盲牌」を阻害した麻雀牌がこちら。
名前はその名の通りですが、「盲牌できない牌」といいます。
表面が平らで盲牌ができず、結果積み込みが行えないという牌です。
鷲巣麻雀みたいに、客に手袋付けさせた方が早くね?と思ったのはきっと私だけではないはず。
透明なワシズ牌
こないだ連載終了した漫画『アカギ』で有名なワシズ麻雀牌です。
この牌は4枚の牌のうち3枚が透明というイレギュラーな牌。
見えてはいけないものを敢えて見せるという発想がすごいですね。しかも現代の技術で全然実現可能なようで、マンガを飛び出し現実でも売られているのがまたすごいです。
ただ安物だと横からの視界は意外と悪く、のぞき込まないと牌が見えないかもです。
◆ワシズ麻雀牌についての過去記事
⇒漫画アカギのワシズ麻雀牌が初心者指導に最適な件について!
便利グッズな麻雀マット
続いては麻雀マットです。
個人的にすごいなと思うのは何といっても点棒入れ付きの麻雀マットです!
点棒入れ付きマット
マットの端に点棒入れがついている麻雀マットです。
単純だけど賢い!これがあるとオーラス前とかに「今みんな何点もってる?」みたいなやり取りがなくなるので時短につながります!
個人的にはアイデア賞ランキング1位の商品です。
そのほかにも分離式のマットとか、弱視でも見やすいマットとかがあるので気になる方は以下のページを参照ください。
便利グッズな麻雀卓
全自動麻雀卓というアイデアがそもそも頭おかしいなと思うのですが、それも日々進化しています。
半自動卓
全自動には手が届かないけど何とか一部は自動化したい!という人のために作られたのが半自動卓です。
何が自動かというと牌を裏返してくれるところです。山は自分で積む必要あり。
これ見てふと思ったんだけどワシズ麻雀って袋の中から牌をもってくるから山を積む必要がない。実質全自動麻雀卓と同じ効果発揮しているのでは!?
なお微妙だったのか、現在ではあまり生産されていない模様。
USB付きの卓
全自動卓が普及しだしたのは1980~1990年代で、携帯が普及する前のこと。当時はUSBをつなぐというメリットはなかったはずなので後から要望を受けて作ったんだと思う。
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実際麻雀は長期戦なので、携帯の電池残量が気になるときもあり、このUSB接続できる卓というのはかなりありがたいです!
高さ調節ができる卓
麻雀を打つ場面としては、こたつなどのローテーブルを用いて地面に座って行う場合と、ダイニングテーブルなどの比較的高い場所で椅子に座った状態で行う場合があります。
そして、その両方の場面に対応できるようになっている麻雀卓があります。
この卓では足が長いものと短いものを着脱可能となっており、どちらの高さでも対応可能な優れものです。
応用すればエクササイズしながらのスタンディング麻雀とかもできそうですね!
麻雀、囲碁、将棋の打てる「麻碁将」
あとは麻雀と囲碁と将棋を1卓で打てる優れもの「麻碁将」というのもあります。
卓内部に収納スペースがあって、全てを入れることができます。
ちなみに割とレアなので最近ではほぼ売られていないやつです。
詳細や代用品とかは以下の記事をどうぞ。
便利グッズな麻雀小物たち
牌とマットと卓に属さないその他の麻雀アイデア商品たちを紹介していきます。
サンマを快適にするゴッドハンド
まずはサンマの際の対面の山を自動で押し出してくれるゴッドハンドというアイテム。
なかなか便利ですが関東ではあまり見かけないですね!
サンマが盛んな関西ではたまーに使われている雀荘があるみたいです。
イカサマ防止用サイコロパッコロ
これも個人的にはアホすぎて好きなアイテムなんですが、全自動卓ができる前、サイコロを用いたイカサマ技を避けるために開発された麻雀専用があります。
名前は「パッコロ」といい、特許とかもあるみたいですね。
場を決めるサイコロと出場を決めるサイコロの二つがあり、それらを振ることで公平に出目を決められるというアイテムです。
12面体で転がりやすく、出目も均等(7が出やすいとかがない)ので確かに公平ですが、全自動卓によってサイコロ自体の需要がなくなり、あまり流行らなかったという不運の一品。
Amazon:【麻雀(マージャン)専用サイコロ】パッコロ
楽天;パッコロ
AI雀士「爆打」
これは商品ではないですが、AIが打ち手となり自動で麻雀を打つ時代が到来しつつあります。
麻雀AI戦術 人工知能「爆打」に聞く必勝法 (近代麻雀戦術シリーズ)
最も有名なAI雀士としては東大で開発された「爆打」という機器で、なんと天鳳9段の実力者です。
ポーカーなどでもAIによる荒らしが問題になりつつあるとのことで、麻雀でも同様にAIが一世を風靡する時代が来るのかもしれませんね。
そしたら『AI雀士の倒し方』みたいな麻雀本が出たりするんでしょうか。
まとめ:麻雀用品の便利グッズ進化は止まらない
麻雀用品のアイデア商品をまとめましたがいかがだったでしょうか。
意外とアイデアマンが多い世界なのだということがお分かりいただけたのではないかなと思います。
この分だとそのうちVR麻雀とかも出てきそうですね!
個人的には天鳳などの自分の過去400戦の打ち筋から作り出したAI同士を戦わせるゴースト麻雀とかもやってみたいです。
未来の麻雀は人は直接手を下すことなく、AI同士が数百戦の試行を繰り返し勝敗を決めるような麻雀スタイルになったりしたら面白そうだなと思いました!
終わり!