5-3.麻雀論 PRあり

麻雀プロとアマチュアの打ち筋の違い!100人以上と対戦してわかったポイントを解説!

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お疲れ様です、たkるです。

実は自分、プロとの対戦経験があんまりないんですが、プロとアマって何が違うんだろう??という疑問はずっとありました。

麻雀プロは2020年現在でおよそ2,000人いると言われています。

ただ、麻雀プロはプロという名称は付いているものの、そこでお金を稼いでいる人もいればそうでない人もいて、ぶっちゃけようわからない面はありました

たkる
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アマチュアでも強い人は強いだろうし、プロでも弱い人は弱い・・となると、違いはいったいどこにあるのか??

と思っていたんです。

そこで今日は、麻雀プロとの対戦経験が豊富(100人以上のプロと打ったことがあるとのこと!)な雀荘メンバーの上野@ryotaofficial31さんに、麻雀プロの話を聞いてきました

というわけで、上野さんお願いします。

この記事の著者
たkる

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たkる

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麻雀グッズが好きすぎて麻雀用品サイトを作りました。麻雀グッズをさらに広める活動をしています。
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一般の人にはない麻雀プロの凄みを聞いてきた!

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こんにちは!ちなみに私はこれまでに200人以上の麻雀プロと対局してきた上野です。

今日は私が実際に雀荘のイベントや大会で麻雀プロと対戦した感想についてお話しさせて頂きます。

  • 麻雀プロって普通の人と何が違うの?
  • 実力以外でのプロならではのポイントってあるの?

といった点について、実際に同卓をした体験も踏まえながら紹介していきます。

麻雀プロはここがすごい!アマ雀士との違いとは?

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たkる
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上野さん、ぶっちゃけプロとアマってどこが違うんですか??

麻雀プロがアマの打ち手と違う点は以下の3点です。

  • プロは無駄がない
  • プロは動じない
  • プロは長考が少ない

それぞれ見ていきます。

プロは無駄がない

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まず、1つ1つの所作が綺麗で無駄がありません。

所作というのは、牌のツモり方、切り方、そして複雑な府計算も止まることなく点数申告できるなどゲーム全般です。

※この辺はそんなの当たり前じゃんと思う人もいるかもしれませんが、麻雀が上手な人とプロで大きな違いです。

たkる
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強さ・・だけではない?

アマチュアでも強い人はたくさんいますが、プロの方が見られることを意識して打たれる方が多いため、麻雀における所作が美しいです。

また、麻雀プロになるためにはプロテストがあり、ここで実技試験として牌の切り方や所作のテストが実施されます

これに合格しないとプロになることは出来ません。つまり、綺麗な所作で打つ訓練をプロは積んでいるのです。

もっと言うとプロ団体の看板を背負って戦うことになるため、見る人が不快に思う所作は自団体の名誉を汚すことに繋がります

そんな事情もあり、気持ちのブレが所作や打牌に現れないのです。

たkる
たkる
なるほど、プロともなると全対局が、自分だけの戦いではないというわけですね・・

プロは動じない

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そして所作以外にも、どんな局面でも動じないメンタリティーもプロならではのポイントです。

全く感情を表に出さないわけではありませんが、対局中、喜怒哀楽のリアクションはほとんどありません

たkる
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確かに淡々と売ってる印象があります

Mリーガーになるようなトッププロは、人生で10年20年と長い期間麻雀を打って来た人がほとんどです。

なので、普通の人ならダメージを受けてしまうような場面でも、麻雀プロにおいては既に経験済みであり知ったものとして対処ができます。

具体的な例を挙げると、麻雀歴が短い人からすると、役満を親被りすると『ツイテないな~』と思って、ちょっと気持ち的に暑くなったり落ち込む人もいるかもしれません

しかし、人生の半分近く麻雀を打って来たプロからすると『そんなこともあるよね~』と豊富な経験値によって気持ちの割り切りがしやすいのです。

気持ちの動揺は多少あるにしてもそれが同卓者への機嫌を損なうプレーや表情には出しません。

たkる
たkる
あー天和ねーあるある、みたいになるわけですね(ならないかもしれない)。

プロは長考が少ない

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3つ目のポイントは長考が少ないということです。

イベントで開かれるような麻雀大会では、時間打ち切りを採用してるケースが多いです。そのため、打牌が遅いと親番が回ってこない‥なんて事態も起こります。

長考が故意でないにしろ、ゲームが最後まで進行出来ずに終わってしまうのは公平とは言い難い状況です。

たkる
たkる
あ、こないだ「麻雀会社39(ザンク)」で読んだ話だ!

また、プロが雀荘のゲストとして対局に参加する際は、1半荘の時間制限はないものの、自分が早く打つことによってより多くの人と同卓することが出来るため、必要以上に時間を掛けない心遣いがスピードに現れています。

たkる
たkる
なるほど、プロの打牌速度の速さは単純に雀力が高いだけではなく、他の参加者に配慮した気遣いでもあるんですね。

プロ同士の試合では良く長考を見かけるのはどうして?

たkる
たkる
プロ同士の対局を見ると、そんなにスピードが早くない気がするんですがそれは何か理由があるんでしょうか?

トッププロ同士の試合の方が相手の思考を読みやすいことに起因しています。

というのは、特にトーナメントの上位に名を連ねてくる人の場合はそうなんですが、過去に何度も対戦経験のある者同士でお互いに研究されています。

例えば、Mリーグのインタビューで個人、もしくはチーム単位で対戦相手の研究を公言してる選手はいますし、また、麻雀の勉強会を開催する際に、ライバルが所属する団体の違う選手と打って情報を吸収したり対策もしているそうです。

たkる
たkる
お互いに知ってるからこそ繰り広げられる駆け引きがあるんですね。

なので、トッププロ同士の試合になると読もうと頑張ればかなり深い部分まで読むことが出来ます

また、読まれていることを前提に裏をかく駆け引きも繰り広げられます。

例えば、仕掛けが入った時に、面前派の選手が仕掛けをする場合は高打点の可能性が高いからケアしようとか、

また、相手がそう読むのを逆手に取って上がりには遠い仕掛けをして他の人からの反撃を遅らせようなど、対戦相手の麻雀の質を知ってるからこそ色んな選択肢が生まれます

つまり、プロ同士の対局では、知ってる人同士で打つからこそ見えてくる情報が、知らない人と打つ場合の何倍も転がっているのです。

そしてその些細な情報を必死に拾おうとした結果、平面の何切る以上の情報量の処理に時間がかかり、長考に繋がっている可能性があります。

たkる
たkる
知らない人と打つ方がある意味楽なのは何かわかる気がする。

とこんな感じがプロとアマの違いです。

たkる
たkる
なるほど。ここまでのお話でプロとアマの違いがわかりました!
たkる
たkる
ただやはり画面越しで見るのと、実際に対局して見るのとでは違いがあるかなと思うんです。。。

麻雀トッププロ・Mリーガーと対戦してみた感想

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たkる
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というわけで今度は、上野さんが実際に対戦したトッププロとの思い出を聞かせてください

それでは、トッププロ(2019Mリーガー含む)と対戦してみた感想を書いていきます。

村上淳編(赤坂ドリブンズ・最高位戦)

私が村上プロと対戦したのは2018年の3月、村上プロが雀荘のゲストプロに来てた時に同卓することが出来ました。

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私はこの時麻雀を覚えて1年半くらい村上さんは自団体のタイトル『最高位』を獲得したばかりで恐れ多いと思いながらも対局させて頂きました。

麻雀の内容はと言うと、東1局の私の親番で手が入って6000オールツモで最高のスタートダッシュを切りました。

これなら勝てるかも!と思った矢先、東1曲1本場で村上プロに9mで七対子の1600は1900に放銃しました。

ここでこんな疑問を抱きました。

「リーチ超人ならリーチなのでは?9mは端の使いにくい牌だから待ちとしても悪くないのでは?」

当時はそんな疑問がありましたが今となっては理由がわかります。リーチ超人と呼ばれながらももう1つの呼び名『面前守備派』の力が作用したのです。

対子は端にかかる待ちほど良い待ちと言われており、9mは場況的にも単騎待ちとしては絶好の牌でした。

それなのにリーチをしなかったのは、自身でドラがないため、あるいは誰かに高い手が入っているのでは?という思考にたどり着き、この手は相手のチャンス手を蹴るために使おうと判断しての黙聴だったのではないか

そう思いました。

その時、実際私は親満のイーシャンテンでした。

その後は村上プロのペースとなりました。

東2局に2000.4000、東3局の親番で4000オールと連続で上がりを決められて逆転されてしまいます。

その後は膠着状態が続いて南3局に役役混一色の満貫をツモって村上プロを逆転。

私42,000点、村上プロ33,300点、で8700点差のオーラスとなりました。

オーラスは逃げ切れるかどうかハラハラでした。村上プロの手出しが入る度にいつリーチが飛んてくるんだろう?と恐怖の時間が続き8700点のリードが全く安全に思いませんでした。

しかし、最終的には他家の横移動に助けられて無事トップを守り切りました。

対局した感想としては、対局中は笑みを一切見せず、無言のプレッシャーを常に受けている印象でした。

プロ同士の対局とは違うからそこまで本気では打たないのでは?と思ったりもしたのですが、めっちゃ本気のオーラがありました。

というのも、私のリーチに対して危険牌を掴んだ時の険しい表情は迫力がありましたし、どんな場所でも真剣に打っているんだなとプロの凄みを感じることが出来ました。

また、村上プロのリーチが飛んで来た時は勝負手が来たのでは?といつも以上に押すことに躊躇しました。

たkる
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同卓すると、凄いプレッシャーなんだろうな・・というのを感じました。

小林剛編(U-NEXT pirates・麻雀連合)

続いてはU-NEXT piratesの小林剛プロです。

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小林プロと対戦したのは2018年の5月頃でした。雀荘のゲストプロで来店していた際に同卓することが出来ました。

麻雀の内容は、とにかく鳴きが多い印象でした。

鳴いて相手の勝負手を落として局を消化する。スピード勝負で全く戦うことが出来ませんでした。

11局中なんと9局を小林プロに仕掛けられ、私は小林プロの上家にいたのでとてもやり辛かったです。

鳴きのレンジも広く、役牌からの仕掛け、役牌バック、片上がり三色など仕掛けが多くてもはや何を切っても鳴かれるのでは?と恐怖に思えました。

ほぼ全ての局で先制の聴牌を取られてしまい、何も出来ませんでした。

そんな中1局だけ先制の聴牌を取ることが出来て、7巡目にリーチを打ちました

しかし、表情1つ変えることなくリーチに通ってない牌を押されて結局私が小林プロに2000点の放銃となってしまいました。

対局の感想としては自分は当時、面前で手を作る打ち方が得意だったこともあり、速度勝負で全く相手になりませんでした

速度で追いつくために仕掛けよう!と思って仕掛けたらリーチが飛んで来て安牌に困るなど自分のフォームも崩されたのも敗因です。

しかし、小林プロの視点に立って見ると、手牌を短くするのは放銃のリスクも伴うため怖いはずなのに表情を1つ変えることなく11局中9局の仕掛けが出来るのは凄いなと圧倒されました。

副露率が高いのに放銃をしないのは押し引きのラインと鳴いても安牌に困らない手組みが出来ているからこそだと思います。

たkる
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スピードと回避率がすごいんだろうな・・というのを感じました。

対戦してみたい!私が着目している麻雀プロ10選

たkる
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ちなみに上野さんが対戦してみたいプロっていますか?

めっちゃいます。とりあえず10人くらい挙げるとこんな感じです。

黒沢咲(TEAM 雷電・日本プロ麻雀連盟)

『強気のヴィーナス』というキャッチフレーズを持つだけあって攻撃力抜群です。

鳴かない面前進行の手組みで『セレブ配牌』『セレブツモ』と言ったドラをたくさん抱えた面前高打点の打ち筋は見てる人を魅了する美しい麻雀。

普段は放銃したくありませんが、一周回って黒沢さんの高打点の手に放銃してみたいです!

滝沢和典(EX風林火山・日本プロ麻雀連盟)

多くの麻雀プロから牌捌きが綺麗、所作が1番美しいと評価されている打ち手です。

そして、イケメンで男前!

Mリーグの対局ではブラフや着順操作、差し込みなどあらゆる技を駆使した技ありトップを連発する技巧派です。

園田賢(赤坂ドリブンズ・最高位戦日本プロ麻雀協会)

鳴きの魔術師と呼ばれるくらい高度な鳴きのテクニックを駆使する選手です。

あるインタビューでは『自分の仕掛けで対局者を下ろして一人聴牌を取れた時が一番嬉しい!』というくらい鳴き、河の作り方、相手の手牌読みの技術が高い選手。

どんな仕掛け、押し引きが飛び出すかを体感したいです。

梅村日奈子(麻雀連合)

2017年からプロ入りして麻雀連合のタイトルでもある将妃戦で第8,9期優勝。オンライン麻雀天鳳も八段到達と安定した実力の持ち主です。

大人しい見た目でありながら麻雀の内容はとても緻密。

同世代でタイトルを獲得している女流雀士はほとんどいないのでもし対戦できる機会があれば楽しみです。

矢島亨(日本プロ麻雀協会)

第13回日本オープン優勝、雀竜位を始め、実績はMリーガーに引けを取らない実力者です。

また、日本プロ麻雀協会のタイトル、第18期雀王決定戦では最終日には伝説級の四暗刻を上がりタイトル獲得まで後一歩まで迫っています。

冷静沈着かつ時に大胆な選択も見てて楽しいので、ぜひ打ってみたいです。

中山百合子(日本プロ麻雀協会)

シンデレラリーグ初代女王。雀風は?と言う質問に対して『喧嘩』と答えるほど攻撃が得意な女流雀士

優勝したシンデレラリーグの決勝では、他の追随を許さない圧倒的戦闘力で完全勝利を決めています。

『雀怒ダルク』と言うキャッチフレーズを持ち、眉間にシワを寄せる姿も見所。

私も守備より攻撃が好きなので是非、喧嘩麻雀でバチバチの勝負を展開したいです。

谷井茂文(RMU)

RMUで今、勢いのある選手の1人です。

RMUクライマックスリーグでは多井隆晴選手の猛追を振り切って見事優勝!

タイトル戦も数多く上位に食い込むなど今後の飛躍が楽しみです。明るく陽気で個性的なキャラクターも素敵なので楽しく打てそう。

岸拓哉(最高位戦日本プロ麻雀協会)

2019年7月からプロとして活動を始めてプロのキャリアこそ浅いものの将来期待のプロ雀士の1人。

雀風は副露も面前リーチも自由自在、参加率が高いけど放銃率が低いデジタル系雀士です。

ちなみに私は岸プロと師弟関係にあり、日々麻雀のフィードバックを受けるなど後輩想いなプロ雀士。

とにかく参加率が高くて放銃が少ないので対戦してストレスが溜まります(笑)が、対戦しながら知識、技術を習得していつか師匠越えを目指します。

西嶋千春(最高位戦日本プロ麻雀協会)

勝負所で大物手を成就させる勝負強さと我慢強さで第17、18、19期女流最高位を3連覇。

17期は道中苦しい展開ながらオーラス逆転勝利となっています。19期では他の圧倒的攻撃力で独走。子育てをしながら戦うママ雀士です。

我慢と勝負の押し引きの感性を対局を通して体感し、あわよくば、その感性を盗みたいです。

最後に!ぜひ麻雀プロの雀荘ゲストイベントに参加してみよう

という感じが麻雀プロとアマの違い、そして実際に対局したプロ選手の感想と、対戦してみたプロ選手でした。

麻雀プロは麻雀の技術、知識はもちろんですが人間性の素敵な方がたくさんいます

同じプロ同士でも後輩に対して研究会や勉強会を実施し、さらなる高みを目指そうとする研究熱心な人がたくさんいます。

麻雀のイベントに参加した際にも、トッププロと一般参加者の距離が近くてファンサービスも旺盛でした。

そして、麻雀を仕事にしてるプロの誇りと気迫を体感することでまた別の世界が見えてきます。プロとの対局を通して新しい麻雀の楽しさを見つけられることを願っています。

それでは最後までお読み頂きありがとうございました。

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