休日にセット麻雀をする場合、雀荘の最寄りの駅に集合して、4人集まったらそこから皆で雀荘に移動するような流れになることってよくあると思う。
私は、あの駅から雀荘までの道のりが苦手だった。
私が駅前集合でなく雀荘集合派である理由
もちろんすごい久々に会った友人とセット麻雀を打つ場合などは、麻雀が始まる前に話しておきたい話はいろいろある。
しかしそれはあくまでも同窓会としての側面として…である。
麻雀打ちとしてはやはり対局前に対戦相手と話すというのはどうにも座りが悪い感じがある。
いうなればタイトル戦を戦う囲碁や将棋のプロが、対戦相手と肩を組みながら対局場に入ってくるようなそんな違和感をどうしても感じてしまうのだ。
特に、友人の紹介で呼ばれた場合などであれば、ほぼ初対面の相手と駅から雀荘の道すがら話すことはあまりない。
世間話をしたりすることはできるが、麻雀の話は対局前にはなんともしづらい。
セット麻雀と言えども勝負師同士。勝負の前に要らぬマギレを起こしたくはない。
だから私は雀荘集合派だ。
雀荘集合なら、仮に2人だけが早くついてしまったような場合でも、マンガを読んだり牌をいじったりしながら無言でいてもさほど不自然ではない。
雀荘という空間は無言でいることが許された場なのだ。
だが、これが駅前となると事情が変わる。
知り合いがいるのに敢えて違う場所で時間をつぶしたり、知り合い同士が隣同士で並んで立っていながら何の会話もないのは少し奇妙な感じになってしまう。
なので駅前集合より雀荘集合にしたいのだ。
麻雀談義は対局後に行いたい
とはいえ、麻雀好き同士せっかくの機会だし仲良くなりたいという思いはある。
麻雀談義に花を咲かせたいし、次の麻雀の案件などがあればお互い紹介し合えるような間柄になりたいものだ。
そして、そういった込み入った話は、対局前より対局後に行うほうがよいように私は思う。
対局後なら対局結果を踏まえたうえで、より踏み込んだ質問ができる。
「あのオーラスの踏み込みは1-4p待ちが読めていたからなのか」とか、「リーチ負けして解いたあの手は実際高い手だったんじゃないか」とかそういった切り口から麻雀談義を始めることができる。
また、対局後に一杯飲みに行くような場面も麻雀打ちとての醍醐味だろう。
麻雀打ちなら打ち筋が名刺代わりであるべきだと思う。
名刺交換をしたうえでやり取りを始めるのがビジネスでも一般的である。
麻雀打ち同士の交流も、対局という名刺交換を終えお互いの力量がわかったうえで行うことで、シナジー効果を生み出しやすいものとなるのではないだろうか。
まとめるとセット麻雀は雀荘集合、会話は対局後がおすすめ
まとめるとこんな感じ。
- セット麻雀は雀荘集合にして、時間ぴったりに到着するのが好ましい。
- 対局前の会話は最小限にし、挨拶は打牌で行う。
- そして、対局後お互いがわかった状態で深い会話を楽しめばよい。
ただし注意すべき点もある。対局後には勝者と敗者が生まれているということについてだ。
敗者が負けて悔しそうなときは、勝者は敗者をそっとしておいてあげるというのもまた乙なものである。
セット麻雀は対局だけでなく、集合し、雀荘に移動し、対局して、飲みに行って、そして家に帰るまででワンセット。
遠足ではないが、「家に帰るまでが麻雀」なのだと私はそう思っている。
そんな感じの麻雀感。悪くはないかなと思っている。