麻雀用品研究所のたkるです。
自分は記憶力が弱くて、たまに麻雀仲間と麻雀牌を使った神経衰弱とかをやると、いちども勝てたことがありません。
あんまり麻雀をしない一般人とかにはたまに勝てることもあるので、やはり麻雀をしていると記憶力がよくなるのかなーとか、じゃあなんで自分はよくなってないんだ??とか、そんなことを考えている今日この頃です。
で、実際、麻雀において記憶力ってどのくらい必要なんでしょうか。
自分の認識だと、「必ずしも必要ではないけど、あれば便利なもの」くらいの感覚です。
上級者になってくると、
「あの牌は3巡前に入ったツモ。それが今この位置から出てきたということは、今のツモは9ソウだ!」
みたいなそんな世界があるのかもしれないな、とは思っているものの、やはりそこまでやる人は今のところはあんまり見たことないですね。(いても言わないだけかもですが)
ただ、世界にはすごい記憶力をボードゲームで活かしてくる人たちがいたみたいなんです。
具体的にはカジノのブラックジャックなどで、出たカードをすべて覚えてキーカードの出てくるタイミングを確実に当ててしまう。「カードカウンティング」と呼ばれる技術あります。
今日は一時期ラスベガスを荒らしまわったというカードカウンティングという技術についてお話ししたいと思います。
目次
ポーカーなどで用いるカードカウンティングという技術について
まずは、カードカウンティングという技術について紹介していきたいと思います。
カードカウンティングというのは、その名の通りカードをカウントする(数える)技術。
「すでに使用された (すでに見えてしまった) カードを記憶し、まだ未使用の山の中にどのようなカードがどれほど残されているか」を読む技術となります。
数えるのは主に10になるカード。10、J、Q、K、Aです。
カジノでは、トランプが数セット(デック)使っているので、これのすべてで10以上のカードを暗記してきます。
プレイヤーはただ覚えればいいわけでなく、覚えたカードに合わせて最適な打ち方を変化させながら対応する必要があります。
で、まずはベーシックに最適解を打ち続け、カウントがよくなってきた段階で勝負をかけていく、というのがカードカウンティングの基本戦術。
実際の確率でいうと、まずカードカウンティングなしでヒラ打ちして最適解を出す(ベーシックストラテジーという)と勝率49.5%まで持って行けるので、これにカードカウンティングを加えて勝率を51%くらいにするそうです。
そんなわずかな勝率で勝てるんだろうかと、自分なんかは思ってしまうんですが、カジノだと行けるみたいです。
なぜかというと、カジノは自分で局ごとの掛け金をコントロールできるのと、ブラックジャックは1回の時間が短く試行回数が多いから。
ただ、カジノ側はカードカウンティングをしているプレイヤーを拒否する権利を有しており、あんまり派手にやると出禁になります。
コンピュータがカードカウンティングかどうかを打ち筋から判別してくるのだそうです。すごいですね。
カードカウンティングを2時間でマスターできるという触れ込みの本↓
(2025/02/07 16:25:52時点 Amazon調べ-詳細)
カードカウンティングの覚え方!秀才が1ヶ月ガチでやれば身につくらしい
ちなみにこのカードカウンティングという技術ですが、実際にそれをマスターした集団を作り、組織的にカジノを攻めて大問題になった例がラスベガスにはあります。
その辺のエピソードが、「カジノは奴らを逃さない」という本に書いてあります。
その本によると、マサチューセッツ工科大学の学生たちが本気で毎日数時間カードカウンティングを学んでいくと、人にもよりますがだいたい1ヶ月で基礎ができ、数ヶ月もあればセンスのいい人はマスターできるみたいです。
練習のやり方は単純で、来る日も来る日もカードをめくり続けて10、J,Q,K,Aの位置を記憶する、というのを繰り返すだけ。
全然楽しくはなさそうですが、それを乗り越えたものはカードカウンティングという超特殊能力を身につけることができます。
麻雀牌でやるならカード麻雀を使うのが良さそう↓
カードカウンティングの麻雀での応用例
このカードカウンティングという技術ですが、残り枚数を覚えながらそれに合わせて最適な打ち筋をしていくというところが非常に麻雀っぽいです。
なので、麻雀にも応用できるような技術ではないかな、と個人的には思っています。
どう生かすんだという話でいうと、まず筋カウンティングという技術は元々あるみたいで、これは相手のリーチに対して、残っている(きれていない)筋の本数が何本あるのかを把握し、それを用いて押し引きの判断をするというもの。
同じく無筋でも、残り筋10本とかで多ければ確率的には押せるが、残り筋が5本しかなければ危険、みたいな感じです。
その辺の話は「オリ本」とか「令和の麻雀」という本に書いてあったので、興味ある方はどうぞ。
とここまでは前提として、カードカウンティングを身につけることで麻雀におけるナチュラルな記憶力も向上できて幅が広がるのではないかなとは思います。
具体的には、カードカウンティングをマスターすることで「あいつの手だしは3回目」とか、「この辺は萬子」とかそんな程度であれば十分可能そうです。
あるいは、すべてのツモを把握できれば、相手のアガリから逆算して「テンパイ時の形はこう」、「イーシャンテンの形はこう」というように他家の手作りを知ることも理論上は可能です。
実際今でも、このカードカウンティングを用いて世界中のカジノをめぐっている人とかもいるみたいで、麻雀の軍資金をカジノで稼いでくることもできますね。
すでにラスベガスはばっちり対策されていますが、アフリカとかではまだまだカウンティング可能だと以下の本の著者は言っていました。
終わりに!カードカウンティングを極めて、麻雀における超特殊能力としよう。
という感じがカードカウンティングでした。
『カジノは彼らを逃さない』というノンフィクション本によれば、カードカウンティングは、「アメリカの一流大学(MIT)に入るような頭脳の人が本気で毎日数時間トレーニングすれば数か月でマスターできる」程度の難易度のものです。
このアプローチで麻雀を極めようとしている人はいまの時代は少ない気がするので、もしマスターしたら、圧倒的な勝率を叩き出せる可能性ありです。
そんな、夢があるけど、習得がおっくうすぎる技術・カードカウンティング。
記憶力に自信のある方は試してみてはいかがでしょうか。
ではまた。良い麻雀ライフを!
カウンティング練習に最適なカード麻雀↓
◆関連記事