麻雀には盲牌という技があります。
どういう技かというと、牌の模様を手で撫でることで何の牌かを当てるというもの。
手積み時代はこれを活かして積み込みとかができたみたいなんですが、全自動卓が主流の現代麻雀ではほぼ意味のないスキルの一つとなっています。
にもかかわらず、カッコよいので相変わらずそこそこ人気があったりもする、そんな技術です。
ちょっと覚えたい人は堀プロの動画がいい感じです↓
今日は、「意味がなくても盲牌を使いたいんや!」という人に向けて、盲牌の覚え方と上達法のコツを紹介していきたいと思います。
※各牌の見分け方のコツは動画リンクにいれているので、そちらも参照いただけると幸いです。
目次
盲牌とは?練習でやってはいけない3つの方法
では、ここから実際に盲牌を覚えるためのコツについてお話ししていきます。
まずは盲牌のやり方に入る前に、やってはいけない盲牌の覚え方について紹介しておきます。
- 理論から入ってはいけない
- 変わった牌を使ってはいけない
- 一から覚えようとしてはいけない
それぞれ簡単に解説します。
いや、いきなりおすすめの方法を教えてくれ!という人は以下のパッといくリンクよりどうぞ。
>(おすすめの盲牌覚え方へ)パッといく!
理論から入る
盲牌のトレーニング方法としては、理論的な話もありますが、自分の牌を持つことが重要です。
自分の牌を持っていないという人はまずはマイ牌を買いましょう。
牌が用意できているよ、という人は牌を出して適当に盲牌をしてみましょう。
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変わった牌を使う
2つ目のやってはいけない方法は、変わった牌で盲牌を覚えること。
牌の彫りは画一的な規則はなく、メーカーや型番など種類の違いにより異なります。
普通、萬子、ソウズは彫りが深くて筒子は彫りが浅いものが多いですが、あまり差がないものや、中には逆なものもあるかもしれません。
このような変わった牌で「この彫りの深さは筒子だ!」といったように覚えてしまうと、なかなか後から修正できずに困ってしまいます。
なので変わり種の牌は避け、オーソドックスな牌で練習するようにしましょう。
例えばですが、彫りのない牌とか、黒牌とかは避けた方が無難です。
以下に詳細をまとめているので興味のある方は後で見ていってください。
一から順に覚える
3つ目にやってはいけないこととしては、一から順番に覚えていくことです。
ある程度触ってみるとわかるかと思いますが、盲牌にはわかりそうなものとむずかしいものの差が激しいです。
例えば白であれば、もはや何も練習しなくてもそれが白であることがわかると思いますが、逆に七萬とかだともはや何がなんだか、といった感じですね。
盲牌をマスターする上ではこの差を理解することが重要で、1から順番に盲牌を覚えていこうとするとたいてい難しい牌のところで詰まって挫折します。
なので、覚えやすいものから順に覚えていくのがおすすめです。
盲牌の覚え方と上達法のおすすめまとめ!
ここまでやってはいけない3パターンを紹介しました。
まとめるとこんな感じです。
- 理論から入ってはいけない
- 変わった牌を使ってはいけない
- 一から覚えようとしてはいけない
これを逆説的にとらえると、正しい盲牌の方法が見えてきます。
- 理論から入ってはいけない⇒まず牌を用意してやってみる
- 変わった牌を使ってはいけない⇒オーソドックスな牌を使う
- 一から覚えようとしてはいけない⇒簡単なものから覚える
ポイントは上記の3点となります。
オーソドックス牌を用意して触ってみるというのは、まあ簡単にできると思うので、ここからは3つ目の盲牌を覚えるべき順番について話していこうかなと思います。
盲牌を覚える順番まとめ!難易度別にかんたんな方から
盲牌を覚える順番を、難易度別に3つにわけました。
簡単なもの、少し難しいもの、難しいもの
という順番です。
そして、これらをすべて覚えた後は、6ソウと9ソウなど紛らわしいものを比較して区別できるようにしましょう。
なので、ステップとしては、
簡単なもの、少し難しいもの、難しいもの、紛らわしいもの
という4つになります。
では、まずは簡単なものから始めていきましょう。
簡単な牌の見分け方を覚える
麻雀牌は花牌を除くと全部で34種136枚ありますが、盲牌において難しいのはマンズと一部の字牌くらいで、あとは結構簡単です。
特に簡単なものをまずは覚えていきましょう!
対象は、
- ソウズ…2、3、8ソウ
- ピンズ…1、2、4ピン
- 字牌…白
です。
まずはこれらを完璧にしましょう。たぶん5分もあればコツを掴めると思います。
白はいわずもがな、2ピンや2ソウも2つの円や棒の手触りですぐにわかります。
4ピン、8ソウは、一見難しく思えるかもしれませんが、中央部に特徴的な余白があるのでそれで覚えてしまいましょう。
以下にそれぞれの牌の見分け方のコツについて動画で詳しく解説したので、参考にしていただければ幸いです。
少し難しい牌の見分け方を覚える
続いては、少しだけ難しいものに移りましょう。
対象は以下の通り。
- ソウズ…1、4,5,7ソウ
- ピンズ…3,5,6,7ピン
- 字牌…西、北、撥、中
順番としては、比較的簡単な4・5ソウ、1・3・5ピンを覚えて、それができるようになったら1・7ソウ、西、北、撥、中を覚えていきます。
この辺の牌もまだ形が複雑ではないので、何度か撫でると形をイメージできるようになると思います。
コツとして1点アドバイスをするとしたら、萬子や字牌は全体をスキャンすることは難しいので、「1マンなら特徴的な一本線、西なら箱型の手触り」といったように、もっとも覚えやすいポイントを見つけ出すことが重要です。
難しい牌の見分け方を覚える
少し難しいものまで覚えたら、最後はあとに残った比較的難しい牌の模様を覚えていきましょう。
対象となるのは、
- ソウズ…6・9ソウ
- ピンズ…8,9ピン
- 萬子…1,2、3,4、5,6,7,8,9マン
- 字牌…東、南
です。
見るからに複雑でごちゃごちゃした牌たちばかりですが頑張りましょう。
この辺になってくると紛らわしいものも多いので、似た者同士で違いを理解しながら覚えておくようにするのがコツとなります。
紛らわしいのは南と東、8ピンと9ピン、6ソウと9ソウなどです。
6ソウと9ソウはもしも6-9ソウ待ちなら、敢えて判断せずまとめてツモることも可能ですが、その他はきっちり見分ける必要があります。
ちなみに萬子の上のほう(5~9)はめちゃくちゃ難しいので最後にしてそれ以外を先に覚えましょう!
それぞれのコツは以下の動画にまとめているので、よければ参考にしてください!
上が萬子の5~9以外で、下が萬子の5~9です。
萬子の上に関しては、かなり難しいですが、8マンは八の字の隙間にスペースがある、とか七マンと9マンは似てるけど跳ねがあるほうが9マンというようにわずかな違いを見分ける自分なりの法則を見つけ出すまで何度もこすっていきましょう。
最後に紛らわしいものを見分けるコツを再確認せよ!
何とか全部マスターしたぞ!という方は実戦投入前に、特に紛らわしいものの最終確認をしましょう。
具体的には以下を比較して確実に区別できればたぶん大丈夫です。
- 8ピンと1ソウ
- 東と南
- 6ソウと9ソウ
- 2マンと3マン
- 7マンと9マン
- 8ピンと9ピン
よし行けるとなったら免許皆伝です。
盲牌の技術としては問題ありません。ぜひ実践で使っていってください。
ただ、実戦では技術以外のあれこれのまぎれが起きることもままあります。
ここからは盲牌をする上で気を付けるべき卓内外の注意点についてお話しします。
盲牌を行う上での注意点!やる意味や是非が問われがち
では、ここから先は盲牌を実際の対局で使っていくうえでの注意点を紹介していきます。
全部で5点あります。まあ、杞憂なものもあるかと思いますが、そういうこともあるのかーというレベルで読んでください。
盲牌に頼りすぎるのは危険
まず覚えておいてほしい注意点は、盲牌に頼りすぎるのは危険ということです。
盲牌だけして目で見ずにツモを宣言したりすると、上級者でもごく稀に間違えてしまうことはあります。
せっかくのツモがチョンボになってしまわぬように、盲牌をマスターしても目視確認を怠らないようにしましょう。
それを踏まえたうえで、その他注意すべき点を挙げていきます。
初めての雀荘では様子見を
記事の上のほうでも述べましたが、牌の彫りは種類によって異なります。
そのため初めていくような雀荘ではまだ自分が盲牌できる牌なのかどうかの判断がつきません。
初見の牌でいきなり盲牌して初来店、初チョンボ、とならないように注意していきましょう。
赤を見逃すな
で、盲牌をする上で注意すべきなのが赤牌です。
麻雀漫画とかだと、赤牌にていねいに印がついていることが多いですが、実際の牌にもそのマークが付いているとは限りません。
もう手替わりもないし、と油断して目視確認をしないと、赤の入れ替えを見逃してしまうことにもなりかねません。
赤の受け入れがあるときは注意しましょう。
模様のあるタイプの赤牌↓
先ヅモ時に因縁を付けられないように注意
盲牌をする癖がつくと、思わぬ因縁をつけられることもあります。
例えばツモろうと山に手を伸ばし、牌を手に持ったところで、上家からポンが入る時ってあると思います。
そんなとき盲牌ができると牌の種類が分かってしまうことがあるのです。
それにアヤをつけて、今牌を見ただろう!と因縁をつけてくるような人も、ごくたまーにいるのでめんどくさそうな人がいるときは注意しましょう。
雀鬼流にとって盲牌は悪
ごくまれに盲牌に因縁をつけてくる人のほかに、教義上の理由で盲牌をしない一派もいるということを知っておきましょう。
桜井章一の主宰する雀鬼会では、「盲牌は人の顔を手でなでるような行為」として厳しく禁止されています。
なので、自分たちは絶対に盲牌はしないし、人によっては他人が盲牌をしているだけでも嫌な顔をする人もいるかもしれません。
いいわるいの話はあると思いますが、盲牌は悪という考え方があることに注意しましょう。
ラシャ盲牌という摩擦係数の差を使った荒技もある
盲牌は基本的に指で牌の模様を判別するという技ですが、それとは別に、牌とマット(ラシャ製)を擦り合わせることで牌を判別するという「ラシャ盲牌」と呼ばれる技もあります。
これはどうやっているのかというと、
「白」
などの摩擦の少ない牌と
「6s」、「9s」
などの摩擦の大きい牌の差を覚えておき、山を前に出すときなどに端にいる牌を推測するという作戦です。
実用化されているのかは不明ですが、ネタとしてちょいちょい出てくるので一応覚えておきましょう!
終わりに
盲牌について上達法や注意点をまとめましたがいかがだったでしょうか。
盲牌は廃れた技術と揶揄されることもありますが、やはり一発ツモとかをノールックでできるとカッコいいですよね。
使う使わないはケースバイケースとして、ぜひマスターしておきたい技術ではあります。
しっかり練習して、確実にモノにしましょう!
ではまた。よい麻雀ライフを!
私が盲牌を覚えたオススメ牌↓
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基礎のベタオリ、牌効率などから、やや上級のスライド読み、差し込みのコツなど色々です。
よければ見ていってください。
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