麻雀の技の一つに小手返しというものがあります。
小手返しというのは主にツモ切りをごまかすための技で、ツモ牌をくるっと回して右から2番目にして切るという技術。
あまりマナーがよくないとされていますが、カッコいいので人気のある技でもあります。
この小手返し、実は回転の向きがあるんです。
今日は、小手返しのやり方や回転の向きについてお話しします。
動画も作りました↓
目次
麻雀の小技・小手返しとは何か?やり方や意味をざっくり解説
小手返しについてもう少しだけ詳しく説明します。
小手返しというのはツモってきた牌をすばやく手牌の一番右の牌と入れ替えてあたかもツモ切りしたかのように手出しをする、という技です。
慣れてないと確かによくわからなくて、ツモ切りをしたはずが手が変わっている!というマジックにあったような感覚を覚えることになってしまいます。
本来相手が得られるべき情報を故意に隠していることになるので、マナー的にはあまりよろしくない行為とされています。(ルール上は問題なし)
Mリーグとかでも禁止されているので、もし小手返しをしまくるとたぶんイエローカードとか出ます。
【動画あり】麻雀の小手返しのやり方解説!順回転は反時計回り
で、この小手返しなんですが、実は回転の向きによって順回転と逆回転があります。
順回転というのは、(右利きの場合)反時計回りの回転を指しており、ツモってきた牌を手牌に入れる前に一つ左に入れる動きとなります。
一方で一度手牌の一番右に置いた後それを体に近いほうから回転させて、手牌の右から2番目の牌と入れ替える動きが逆回転の小手返しとなります。
なぜ、順回転・逆回転があるのか、というと順回転のほうがやりやすいから。
小手返しは音を出さず、モーションも小さくスマートに行うのがポイントなので、ツモ牌を最短ルートで手牌にいれる順回転の小手返しのほうがやりやすいとされています。
順回転小手返しのやり方
では、ここからはそれぞれの回転の小手返しの覚え方について学んでいきましょう。
まずは順回転の小手返しからです。
順回転の小手返しはツモって来た牌を手牌の一番右の牌と右から2番目の牌の間に差し込みます。
と同時に親指でもともとの手牌の一番右の牌を右にスライドさせてスペースをつくり、ツモ牌がすっと右から2番目に入れればOKです。
簡単ですね!
まあ、初めのうちはうまくツモ牌が入らなくて手牌が横向きになってしまったり、かちゃっという音がなってしまったりするかもですが、練習すればそのうちできるようになるので頑張りましょう!
学生の方などは授業中にこっそり牌を持っていてくるくるやってると上達が早いです。(脳はほとんど使わないので授業とは両立可能)
逆回転小手返しのやり方
続いては逆回転の小手返しのやり方についてです。
逆回転の小手返しでは、一度ツモ牌を手牌の一番右につけて、薬指と親指を使って手前側から左にスライドさせます。
と、同時に中指をつかって元々の手牌の一番右の牌(ツモ牌を含めると右から2番目)を右にスライドさせ、素早く牌を入れ替えてしまうというやり方です。
一般には難しいとされていますが、自分はこっちのほうがやりやすい感じがあるので、人によるのかもです。
初めのうちは手の甲を立ててやるとやりやすいです。
【やや応用の麻雀小技】カッコいい小手返しのやり方!一つ飛ばしや連続技、フェイントなど
順回転の小手返しと逆回転の小手返しを覚えたら応用技にチャレンジしてみましょう。
応用技としては、連続で小手返しをする技や、2個飛ばしで牌を入れ替える技、小手返しをしているように見えて実は小手返しをしていないフェイク小手返しなどがあります。
それぞれ簡単に説明していきます。
連続系小手返し
まずは連続系の小手返しですが、これは単純に小手返しをくるくると回し続ける技です。
同じ方向の回転を繰り返すわざと、順回転と逆回転を交互に出す技があります。
この連続系小手返しの意味ですが、例えば長考のときなどに牌を回していると、まるでアタマも高速回転しているかのように相手からは見えるので、黙って腕組みして長考するよりも長く時間がもらえる可能性が上がります。
あとは、どうしても選べない2牌などを選ぶときにはぐるぐると回してランダムで切る!というサイ投げにも使えます。
ちなみに連続系の小手返しは相手の切り番にカチャカチャやりすぎると、早く切れ!という煽りになるのでご注意ください。
1個飛ばし小手返し
続いては1個飛ばしの小手返しです。
ノーマルな小手返しではツモ牌はあくまで一つとなりの右から2番目までしか行きませんが、1個飛ばし小手返しでは右から3番目の位置にツモ牌を差し込む技となります。
主に順回転の小手返しですが、右にスライドする牌が2枚になるため、難易度は一気に上がります。
これができると小手返し界では一人前とされる登竜門的なポジションです。
小手返しフェイント
これはふいに混ぜられるとけっこう厄介な技なのですが、小手返しをしているかのように牌を回転させつつも実は小手返しをしていないという技が小手返しフェイントです。
やり方としては、順回転の小手返しをするときのようにツモ牌を一番右の牌と右から2番目の牌の間に当てますが、その際、ツモ牌をすばやく右にスライドさせてふつうにツモったとき同様手牌の一番右にいれてしまいます。
そうすると相手からは1回小手返しをしてツモを入れ替えたように見えるので、ツモ切りがまるで手出しに見えてしまうというトリックプレーです。
何回も通用する技ではないですが、通常の小手返しとフェイントを混ぜると相手はかなり混乱するはず!
【超応用麻雀小技・無尽返し!】どこでも入れ替え可能な小手返しについて
これは番外編ですが、小手返しの上位互換技として「無尽返し」と呼ばれるテクニックがあります。
これは縦方向の小手返しで、手牌のどの位置の牌に対してでもツモを入れ替えられます!
ぱっとみのモーションはかなり不自然ですが、こっそりやると意外とバレないです(笑)
あとはノーマルに任意の場所で小手返しをすることもできなくはないです。
これであなたも小手返しマスター!マナーに注意しTPOで使いこなそう!
ここまで小手返しについて紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
小手返しは長考の多い相手との対局での待ち時間の暇つぶしにもなるので、せっかちな人は心を落ち着かせるために導入してみるのもありかなと思います。
ただ、小手返し嫌いな人もいるので、臨機応変に使い分けていきましょう!
そういえば全然関係ないですが、合気道とかの技にも小手返しというのがありますね。真の小手返しマスターを目指す人は体得してみるのも一興です。
ではまた。良い麻雀ライフを!
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