麻雀における字牌の切り順を考察していきます。
よろしくお願いいたします。
目次
字牌とは東西南北白撥中の7種類
まずは字牌とは何かという話から簡単におさらいしていきましょう。
麻雀牌は大きく4種類に分けられます。
萬子、ピンズ、ソウズ、そして字牌です。
字牌というのは、文字通り「漢字」が描かれた牌のことを差し、具体的には東、南、西、北の風牌4種類と、白、撥、中の三元牌3種類の計7種28枚となります。
「萬子も漢字ではないか、詐欺やん!」と思う方もいるかもですが、一文字の漢字で描かれた牌のみが字牌です。これは古来よりそう決まっているみたいなので受け入れていきましょう。
役が付く役牌と付かないオタ風という格差
で、この字牌の中には大きく2種類に分かれます。
それは役が付く字牌とそうでない字牌です。
そんなん役が付く方がいいに決まってんじゃん!と感じると思いますし、その通りなのですが、役になる牌は平和の頭にならないといったちょっとしたデメリットもあります。
また、役が付く付かないは、それぞれのプレイヤーのポジションによっても変わってきます。
具体的には、以下の通りです。
常に役が付く…白、撥、中
東(南)場なら役が付く…東、南
東家(親)で役が付く…東
南家(親の右隣の人)のみ役が付く…南
西家(親の向かいの人)のみ役が付く…西
北家(親の左隣の人)のみ役が付く…北
白、撥、中は常に役がつきますが、東、南、西、北は条件を満たしたときのみ役が付くというのがポイントですね。
東場や南場など場で全員に就く役を場風、東家、南家など特定の人だけにつく役を自風といいます。
東や南は、場と自風でダブルで役がつくこともあり、例えば東場で東家ならダブル東(ダブ東)となり2役です。
逆に役の付かない字牌のことをオタ風といいます。
字牌の切り順を最適化する意味
そういった感じで字牌は人によって価値が異なるため、自分にとって有益でなく、相手にとって有益な牌から優先的に切っていくとお得です。
その優先順位の話をここからはしていきます。
考えるべきポイントは以下の3つです。
1.自分にとって役が付くかどうか
2.相手にとって役が付くかどうか
3.鳴かれた場合、自分の順番が飛ばされるかどうか
この3つを優先順位1>2>3の順で選ぶと字牌の切り順は最適です。
具体的に説明していきます。
1.自分にとって役が付くかどうか
まず考えるべきは自分にとって役がつくかどうかです。
例えば東場の東家(親)であればダブルで役がつく東をもっとも大切にし、次いで1役のつく白撥中、最初に切るべきは役の付かない南西北となります。
東が1枚切れていて、白が0枚切れといった場合でも東を残すほうがオススメかなと思います。
2.相手にとって役が付くかどうか
続いて考えるべきは相手にとって役がつくかどうかです。
例えば南場の西家で西と南と白が余っているとします。
この場合、切る順番は南→白→西となります。
なぜかというと、南と白は全員が役とすることができるため、持ちすぎると鳴かれる危険性があるから。一方の西はっ自分しか役にならないため、持ち続けてもリスクは低いです。
そして南と白の順序でいうと、白は面子にした場合誰があつめても1役となりますが、南の場合は南家が集めると2役となるので相対的に不利な牌となります。
なので、人に集められるくらいなら!と先に切ってしまった方がお得なのです。
3.鳴かれた場合、自分の順番が飛ばされるかどうか
3つ目の視点としては、鳴かれた場合に自分のターンが飛ばされるかどうかです。
序盤の1ターンは今後の方針を判断する上でも非常に重要で、1ターンが命取りになることも。
そうならぬように鳴かれる相手も意識していきましょう。
鳴かれる相手なんてわからなくね?と思うかもですが、風牌の場合、鳴かれやすい相手というのはいます。
具体的には、例えば南であれば南家、西であれば西家が鳴く確率が高いといえます。そして他家の切った牌を自分の下家になかれると自分のターンが飛ばされてしまいます。
なので、自分が東家の場合、オタ風(自分にとって役にならない字牌)の切り順としては、南→西→北の順がよいです。※南を自分で切って鳴かせればターンを飛ばされない
最近は一鳴きが多いので、鳴かれたくない牌から切っていきましょう。
終わりに
ここまで字牌の切り順についてまとめてきましたが、いかがだったでしょうか。
字牌の切り順は地味ですが、意外と重要な序盤の戦略となるのでぜひ間違えないようにしましょう。
常に最適な切り順をしていると、ちょっとだけ有利に対局を進められるはずです。
ちなみにさらに言うと、字牌か孤立した1,9の数牌か、という問題もありますが、それはまた別の記事で書きます。ヨンマとサンマで判断が違ったりもするので要注意!
ではまた。良い麻雀ライフを。
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