麻雀と仕事は似通ったところがあるということで、麻雀の強い人材を求める企業も多くあります。
しかし全てがそうではなくて、
- 面接時に麻雀好きをアピールすると通りやすい企業
- 面接時に麻雀を出すと切られる企業
があります。
前者でいうと、もはや実際に麻雀大会を開催しそこで上位の学生に対しては選考をパスして最終面接に臨む権利を与える会社もあるなど、各社反応が分かれています。
つまり、麻雀好きの学生の戦略としては、麻雀に好意的な企業を見極め、適切な方法で麻雀ネタをアピールしていくというのが効果的なのです。
とはいえ
と思う人も多いかと。
そこで今日は、
- 麻雀についてESで書くべきかどうか
- 麻雀好きが面接時にアピールすると説得力がある強みとは
- 逆に注意すべき点は・・
- ぶっちゃけ麻雀しかしてない人の逆転の就活法は・・・?
といった内容を以下にまとめました。
麻雀で内定を狙っていこうという学生さんは参考にしていただければ幸いです。
※企業によっては麻雀はマイナスイメージであることもあるので自己責任でお願いします。
自分が実際にやってきたノウハウはいちおう個人情報があるので途中から有料(100円)ですが、以下にまとめました。
本気の方はこちらも合わせて参照ください。
・麻雀就活でやってきたこと(note)
では、参ります
目次
実は麻雀は就活のネタに適している件について
日本における新卒採用面接では、
- 「学生時代に頑張ったことは何ですか?」
- 「あなたの強みや弱みを教えてください」
というように、志望動機のほかに学生時代の経験と自己分析を求められます。
このとき、学生時代は麻雀に明け暮れてきたという人にとっては、「麻雀とは言いづらいしどうしようか」、というジレンマに陥ることになります。
というのは容量の良い人は麻雀以外にがんばったことを挙げて事なきを得ることもできますが、そうじゃない人もいるかと。
そんな時、もし頑張ったことが麻雀であるならば、麻雀打ちはやはり麻雀のことを話すほうがポテンシャルを発揮できます。
ちなみに自分は、正直麻雀ほど自己分析しやすいゲームはないと考えています。
- 追い込まれるとどうなることが多いのか
- 調子がいいときはどうなるのか
- 場は見えるほうか
- それとも自分の手に集中するほうか
など麻雀では様々な情報を得られるからです。
麻雀では牌効率などは数学的な思考力を、場況を見る際は包括的な思考が求められます。
「自分はこういうところが強みで、こういう手はまとめられる。しかし、こういう場面は苦手で判断が追い付かなくなることもなる。」
といったように麻雀は論理的に自己を分析しやすい分野です。
麻雀トークは面接官の印象が悪いのか(ESや面接に関して)
では、なぜ麻雀の話を面接でするのをためらう人が多いのかというと、
「面接官の印象が悪いのではないか」
というイメージがあるからです。
続いてはこの件を見ていきましょう。
麻雀の一般イメージは悪い?
麻雀にはギャンブル、たばこ、遊び人といったような悪いイメージがあります。
仕事によっては、接待麻雀をしたり仕事の合間に麻雀を打ったりというようなことがないわけでもありませんが、一般に良い印象は与えないでしょう。
特に世間的なイメージを大切にするような社風の会社(銀行など)であったり、麻雀嫌いな社員が面接担当者として当たった場合は、悪い評価を受ける可能性があります。
麻雀を用いて就活を行う場合、相手を見て手を変えることは重要です。
この力は麻雀で培うことができますね。
業種によってはそれほど悪印象はない
麻雀に対して好意的なイメージがある業種もあります。
例えば麻雀用品の製造会社や雀荘などであれば、当然ですが麻雀の話は好印象です。
他にも、客先に出ることの少ないエンジニア系の仕事や、タフなマインドと行動力が求められる営業職などでも、比較的好印象です。
とはいえ、麻雀で培った力が応募している会社の業務に適していることを論理的に説明することができなければ、選考を通過することはできないでしょう。
逆に言えば、応募する職に適することを麻雀を用いてアピールできるとしたら、麻雀を用いていく価値は高いといえます。
エントリー、面接時、採用後に後悔しない! ネットワークエンジニア入門 ネットビジョンブックス (金風舎)
麻雀で身に付く強みとは?エントリーシートに書けるネタまとめ
まずは麻雀で身に付く力の全体像について簡単に説明します。
「麻雀は仕事」、「麻雀は人生」と言われるように、麻雀で身に付くスキルは色々あります。
ざっくり分けると以下のような感じ。
- 判断力(数値を使った分析の基礎、判断スピード、論理的思考力)
- 忍耐力(ピンチでも冷静でいるメンタリティ、無理な主張を通さずタイミングを待つ力)
- 場の状況把握(事実と推測の分離、仮説検証力、空間把握能力、記憶力)
- 人の表情把握能力と表情から読み取る能力(メンタリズム、相手の立場で考える力)
- コミュニケーション能力(既存の知り合いと長く一緒にいる力、初めての人と仲良くなる力)
- 調整能力(レート調整、メンツ調整、時間調整)
よりビジネス寄りの話は以下を↓
麻雀は
- 一人で最適解を考えるという論理的な思考力、判断力
- 複数人の利害が競合している中で最適解を出すスキル
の両方が身に付くのがポイントかなと思います。
チームプレーをするスポーツとかは多いですが、チームが3つ、4つに分かれて群雄割拠!みたいな展開になるゲームはあまりないので、この点がほかのゲームやスポーツにはない麻雀の強みとなります。
では以下では麻雀で身に付くスキルの中でも、比較的就活で表現しやすいものについて紹介していきます。
麻雀好きが就活でアピールできる4つの強み
というわけで強みを4つ紹介します。
- 論理的思考
- PDCAサイクル
- 忍耐力
- 場を見る力
この4つです。ではそれぞれ見ていきましょう。
論理的思考力
麻雀においては論理的な思考力は重要です。
思考・論理・分析―「正しく考え、正しく分かること」の理論と実践
なぜかというと、麻雀は論理的思考により、最適な選択を繰り返していくゲームだからです。
まず配牌の13牌とツモ牌1枚の14牌から最も要らない牌を選ぶ、そして次の巡目に新しいツモ牌と手牌を比べて最も要らない牌を選択し切り捨てる。麻雀は簡単に言えばこの繰り返しです。
作業自体は変わらないですが、どちらの方向に進むかの分かれ道であったり、他家のリーチが入った場合の対応など、場の状況が変化していきます。
刻一刻と変化する場況に合わせて如何に最適なソリューションを選択し続けることができるか、それが麻雀打ちの強さです。
そしてこの場況判断には、自分の手牌と場の状況を整理し、客観的に判断できる能力、つまり論理的な思考力が求められます。なので麻雀が強いということは論理的な思考力があるというつながりは麻雀を知る人にとっては自然なものとなります。
・・・理系に強い理系ナビ!
PDCAサイクルを回せる
また、麻雀においては対局中に論理的な思考力が求められるだけではありません。
短期的な最適解とともに、長期的な視点で自分の打ち筋を改善していく必要があります。
結果を分析し、そこから改善点を見つけ出して仮説を立てて改善を行っていくというプロセスが上達には不可欠です。
しかも麻雀というゲームではその性質上、不確定な要素が多く、勝つも負けるもその原因が完全にはわかりません。
なので、負けた日はどこがダメだったのかを自分で考え、ここだろうなというポイントを自ら見極めて改善していく必要があり、この改善ポイントの判断の良し悪しが麻雀の腕に直結するといっても過言ではありません。(特に押し引きの基準なんてかなり曖昧で難しいですね)
このトライアルアンドエラーのサイクルは実はビジネスの世界とかなり似通っています。
ビジネスでもマーケティングやビジネスモデルは数多くありますが、実際のところ当たるかどうかはやってみるまで分からないところが多いです。
なのでまずやってみてそこから得られた結果をもとに、原因を分析し、改善を行っていく必要があり、この能力は麻雀において培うことができます。
つまり、企業側の視点からみると、麻雀が強い学生は、この物事を自分の力で考え論理的に判断する能力が高いとみなされることが多いです。
特にベンチャー企業や企画系の仕事などでは、主体的に行動することが求められがちです。
よってこの点を強くアピールすると、企業が期待した通りの人材としてマッチングがうまくいく可能性が高いと言えます。
忍耐力
麻雀において忍耐力は重要です。
オリ本 ~天鳳位が語る麻雀・守備の極意~ (マイナビ麻雀BOOKS)
麻雀中の態度を見れば人間性が分かるといわれます。
実際、
- 麻雀中に手が悪いとき
- リーチ負けしてしまったとき
などにどのような態度をとるかは、仕事や日常生活において通ずるところがあります。
例えば、初期配属が自分の思い通りの部署にならなかった場合にやる気をなくすタイプの人間か、それとも与えられた仕事の中で何とか前向きにとらえていけるタイプなのか、などを麻雀から測ることができます。
なので、もしあなたが「自分はどんな悪配牌でも全力で和了を目指して努力できる忍耐力のある人間であること」を対局中にアピールできれば、その後の面接時でも忍耐力がある人間というプレゼンテーションの説得力は増していきます。
守備型の打ち手は忍耐力に優れた人が多い印象なので、守備型の人は忍耐力をアピールするとよいかもしれません。
また、天鳳の高段位を持っている人はそれを一つのエビデンスとしてアピールするのも良い手です。
見る人が見ればその人がかなりの忍耐力を持った人間であることがわかるはずで、一種の資格のように使うことができます。
学生で6段坂を上り切った人などはぜひアピールしていきましょう。
>>もともと転職に強いdodaが新卒にも登場!dodaキャンパス
場を見る力
麻雀において重要なことの一つは場を見る力です。
麻雀打ちは一般に、周りが良く見える人が多いです。
なぜかというとそうしないと勝てないから。
勝つためには自然と周りを見るようになります。
そして、周りを見たうえで自分が果たすべき役割を理解し、それを遂行していけるという力も麻雀でも仕事でも重要です。
例えば二極化したオーラスでは、自らの和了の可能性を消してでも他家の和了を援護したり、下家の有効牌を絞ったりというような全体最適な動きを求められます。
ここで空気の読める打ち手であることを実証できると、なんとなく共闘しやすい他家として点数状況によっては援護をもらえたりと、対局を有利に進めることができます。
実際、会社で仕事をする上では、自分の仕事だけでなく、手が空いたら他の人の仕事を手伝ったり、チームの中で自分のやるべき仕事を見つけられる能力というのは結構重要です。
なので、場を見る力をアピールするというのも就活においては有効。
その場合、どういう視点で場を見ているかを具体的に説明できると説得力大です。
麻雀打ちが就職活動の面接で気をつけるポイント3選
続いては麻雀打ちが面接で注意すべきポイントを3つ解説します。
それぞれ見ていきましょう。
早すぎる回答はNG!考えるふりをして時間を稼ごう
まず、気を付けておきたいポイントとしては、面接時の回答スピードです。
麻雀打ちともなると、普段の対局中、打牌スピードは早ければ早いほどいいと考えがちです。
しかし、面接ではあまりに早い回答は逆にマイナスとなることもあります。
なぜかというと、覚えてきた答えをそのまま出しているように見えてしまうから。
仮に驚異の演算速度で回答を一瞬で導き出した場合でも、面接官は麻雀打ちの計算速度を把握できないので、考えてる風を出しましょう。
具体的には「志望動機は何ですか?」「社風です!理由は~」
みたいな即答は避けて間を取るようにしましょう。
「志望動機は何ですか?」
「・・そうですね。御社を志望する理由は3つありますが、一番大きいのは社風です!理由は~」
みたいにすると、いい感じの俗世のスピード感になります。
最適解だけでは足りない!ビジネスでは理由が必要
2つ目に注意すべき点としては、ビジネスでは理由が必要だということです。
麻雀もビジネスも不確定要素の多い世界という点では同じですが、異なるのは、麻雀ではとにかく正解を選び続ければいいが、ビジネスでは絶えず理由が求められるという点です。
どういうことかというと、麻雀では相手の捨て牌が読めないときとか、仕方なく適当に牌を切る場面とかもあるかと思います。
麻雀では、「和了した手順が正しい」というような言葉もあり、一見無理に思える手順でも最終的にうまくいけばいいという結果論的な面があります。
流れ的に押しているから強気でいったら和了できた!というような流れ派的な話も、(対局相手は納得しないかもしれませんが)打牌選択をする上では一つの回答となります。
ただし、会社で仕事をするとなると、ゼンツするためには「ゼンツする理由」を上司に説明し、承認をもらう必要があり、ベタオリするのも同様。
面接時に注意すべきポイントとしては、理由を端折らないできちんと説明すること。グループワークなどでは特に注意が必要です。
デジタル派やアナログ派といったこだわりは捨てよう
3つ目の注意点としては、自分のスタイルにこだわりすぎないということです。
麻雀では、それぞれのプレイヤーはいわば個人事業主のような感じで、打牌選択は自分自身で判断できます。
そのため、流れ派、デジタル派、あるいは攻撃型、守備型、など自身のスタイルを確立している方も多いかと思います。
しかし、会社ではそのようなコダワリは必ずしも最適ではありません。
むしろ、それぞれのスタイルを使い分けられる柔軟性がより重要になります。
例えば、流れ派の上司に説明するときは
というような流れ的な説明をして、逆にデジタル派の上司に説明するときは、
みたいな感じにするとよいです。
面接時で注意すべきこととしては、特定の型に凝り固まった人間ではなく、状況に応じて最適なソリューションを選択できるタイプの打ち手であることをアピールしていくことが重要です。
>>1社の選考で複数社からスカウトをもらえるキミスカ!(おすすめ)
麻雀大会採用を実施している企業の事例について!
「麻雀が強い人は仕事ができる」として、積極的に麻雀採用を行っている企業も存在します。
2012年には「雀鬼採用」として麻雀大会が開催されたほか、2018年度もミートボール主催の麻雀大会が開催され、2018年卒採用では200人を超える参加者でした。
以下に麻雀好きの就活生必見の麻雀採用情報を紹介します。
スターティアの麻雀採用
情報機器販売のスターティアでは、2017年から麻雀選考を取り入れております。
学生とプロ雀士、スターティアの社員で麻雀大会を行い、トップの学生は最終面接まで進める権利を得ることができます。
タキオンの麻雀採用
「麻雀の強い人は数字に強く、リスクを負って勝負にでれる、そんな姿勢が仕事にも通ずると言われており、タキオンにもそういった方を強く募集しています。」
として、社員と学生の麻雀大会を主催しているIT系企業のタキオン。
麻雀大会後に選考に進む気があるかどうかを確認するということで、特に選考上有利になるとは明記されてはいないものの、やはり大会で頭角を表せば印象に残ることは間違いなし。
インターンシップの一環としてタキオンの社風を知る機会にもなるので、腕試しがてら応募してみてはいかがでしょうか。
ミートボールのES代わりの麻雀採用
麻雀採用のイベントとして特におすすめなのが、型にはまらない就活を応援するミートボールの主催する麻雀大会です。
「内定をツモれ」というキャッチフレーズが印象的なミートボール主催の麻雀大会では、麻雀採用を行いたい企業と麻雀就活をしたい学生の出会いの場を目的としており、学生は「麻雀が強い学生を待つ企業」と出会うことができます。
麻雀を用いた合同説明会のような感じですが、勝者には最終面接へのエントリー権を与える企業もあるとのことで、麻雀打ちの学生は必見のイベント!
日時は、2018年4月26日(木)12:30~19:00
場所は新宿のメトロ会館だそうです。
➔終了しました
番外編:アドウェイズ社、Pixiv社長の麻雀好きを突いて営業成功
ちなみにこれは番外編ですが、アドウェイズ社×Pixiv社の取引に関して、麻雀で契約を勝ち取った事例が報告されています。
それがこちら。
https://twitter.com/Adways_JP/status/1309033304121905152
つまり、Pixivには社長を始めとして麻雀の文化があり、アドウェイズ社にはPixiv社長を破った麻雀チームのメンバーがいる可能性が高いです。
麻雀就活を狙う場合これらの企業も視野に入れると良いでしょう。
麻雀を活かした仕事ができる用品メーカーまとめ
麻雀就活をしよう!という人の中には、麻雀に関わる仕事がしたいんや!という人もいるかと。
麻雀に関わる仕事としては、
- 雀荘メンバー
- 麻雀プロ
- 麻雀メーカー(用品・ゲームなど)
- 麻雀メディア・麻雀雑誌
などがあります。
新卒の正社員を行っている企業もあればそうじゃない企業もあります。
とりあえずメーカーどんなのあるの??というところで言うと、以下の記事にまとめたのでよければ参考にしてください。
あともう決まっちゃったそうですが、麻雀メーカーの大洋技研でアルバイトを募集したりもしていました。
さらに最近、麻雀メーカー大手の大洋技研さんも募集を始めたそうなので話を聞いてきました。インタビュー形式で長いですが、お仕事のイメージとか付くのでぜひどうぞ!
あとついでに大洋技研・社員の浅見さんの経歴話も聞いてきました。こっちもおすすめ!
終わりに。麻雀就活におすすめな就活サイト・エージェントまとめ!
新卒採用時の就活の面接は、何をしてきたかよりも就職後にどのように仕事に取り組んでいけるか、といったポテンシャルの部分を強く求められます。
ぶっちゃけ題材は麻雀でもジャンケンでも何でもいいのです。
とはいえ面接官も人間なので、麻雀に対し悪いイメージを持っている人であれば、麻雀をテーマにしてプレゼンを行うと悪い印象を持つことがあります。
なので面接官を見て麻雀で押していくべきかどうかを判断していくこと、つまり麻雀採用では麻雀同様に押し引きも重要となります。なんでもかんでもゼンツしては勝てないとは就活も麻雀も同じです。
ぜひ、勝負所を見極めて、切れのある麻雀トークで内定を掴んでいきましょう!
就活サイトで言っても、マイナビとかリクナビ以外のサイトに求人を出す企業は割とベンチャー気質があったりでおすすめ。
例えばこの辺は抑えよう↓
あとこれおすすめ↓
Amazon:面接の達人2019 バイブル版 (MENTATSU)
楽天:面接の達人2019 バイブル版 [ 中谷 彰宏 ]
自分のやってきた麻雀就活の体験談はNoteにまとめました。有料(100円)ですがよければ参考にしてください。(具体的なESの書き方とかも書きました)
・麻雀就活でやってきたこと(note)
そんな感じです。良い麻雀ライフを!
https://majyan-item.com/shuukatu/