安牌とは、安全牌の略称です。麻雀で、「その牌を切っても相手のアガリにならない安全な牌」を指します。
転じて、ビジネスにおいても「リスクが少ない、危険がない」などの意味で用いられます。
会社とかで仕事をしていると、「これはアンパイだな」みたいな謎用語が出てくることがあるかと思います。
この安パイという言葉は元々は麻雀用語です。
なので安パイという言葉が出てきたときに、同期とかで「なるほど」という顔をしている人がいても、それはただ麻雀が打てる人というわけです。
今日はこの安パイの意味について解説していきます。
目次
安パイの意味!ビジネスでも麻雀でも安全な、リスクがないの意
安パイの意味は麻雀でもビジネスでもほぼ共通したニュアンスで、リスクが低いことを指します。
麻雀での意味
まずは麻雀における意味ですが、これは相手に上がられない牌という意味になります。
麻雀では、相手の上がりを阻止しつつ自分の上がりを目指して行く必要があります。
特に相手があと一枚で上がれるぞ!という宣言(リーチ)をしている場面では、相手の上がり牌を振り込んでしまわぬように、相手が必要としない牌を打って行くことが重要です。
この相手が必要としておらず相手の上がり牌にはならないことが確定している牌のことを安全牌、略して安パイというのです。
ビジネスでの意味
転じて、ビジネス用語としての意味もほぼ同様で、いくつかの選択肢がある中で、「これは大丈夫だろう・・・!」というような安全度の高い選択肢のことを安パイと言います。
ビジネスマン的な使い方では、人に対しても物に対しても使うイメージです。
なので「安牌だね・・」と言われたら、安全策をとっているねという意味になります。
(手堅い一手を褒められたか、あるいはもっと攻めた案を出してほしいなのかのニュアンスは文脈による)
安パイの種類と見分け方!安全度でランクがある
これは麻雀の話になるんですが、もうちょっとだけ詳しく安パイの話を続けていきます。
麻雀において安パイと一概に言っても、実はその安全度によっていくつかに分かれているのです。
例えば、最も安全度の高い牌に関しては、一人の相手に対して絶対に当たらない「完全安パイ」とか、あるいは場の自分以外の3人全員に安全な「共通安パイ」などがあります。
- 共通安パイ・・・全員に安全
- 完全安パイ・・・一人に安全
- 安パイ・・・一人に多分安全
一方で、完全ではないけどまあ確率的にそこそこ安全かなと思うものとして「ワンチャンス」とか「筋(スジ)」というような安パイの表現もあります。
ワンチャンスという言葉は、麻雀を打たない大学生とかも「ワンチャン○○する」みたいな感じで「もしかしたら」の意で使いますね。
あれも一応安パイの表現なんです。余談でした。
安パイと同じ意味の言葉!類語は安全牌、対義語は危険牌
最後に安パイと似た意味の言葉を紹介していきます。
安牌の類義語
人によっては安パイという言葉を使わずに、これらの言葉を使う人もいるので注意しましょう。
◆安パイの類義語(似た意味の言葉)
- 安全牌・・・安パイの正式名称。略して安パイになる
- ベタオリ・・・安パイを切っていくという選択をすること。逃げの一手。
- スジ・・・安パイの一例。両面待ちなら安全
- ワンチャンス・・・安パイの一例。最後の一枚を相手が持っていなければ安全
ビジネス用語としての言い換えは「消極策」「置きにいっている」「手堅く」などです。
安牌の対義語は危険牌
ちなみに安牌という言葉の反対の意味は「危険牌」です。麻雀においては、その牌を切ると、「他の人のアガリとなる可能性が高い牌」という意味になります。
◆安パイの対義語(逆の意味の言葉)
- 危険牌・・・安パイではない牌のこと。めっちゃ危ない!
- ゼンツ・・・危険牌を切っていく選択をすること
- 無スジ・・・安パイではない牌の一例。
ビジネスではこちらが使われることはあまりありません。
ビジネスで言うと、リスキー、ハイリスクハイリターン、勇み足などですかね。
その他の麻雀用語まとめ
その他麻雀用語に関しては、以下の記事に300個くらいまとめたのでよければ参考にしてください。
終わりに!安パイをマスターしてリスクを避けよう!
ここまでビジネス用語としての安パイについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
基本的には「安パイだな」と言われた一安心と思っておけば良いですが、ごく稀に「安パイばっかり切ってんじゃねえよ!」みたいな表現もあるかもしれません。
そんなときは「守りに入ってんじゃねえ、もっと勝負してこいよ!」という意味なので、よりエッヂのきいた企画とかを持っていきましょう!
ではまた。良い麻雀ライフを!