本屋で『オリ本』を見つけました。
おー、もう出ていたか、とさっそく購入し読んでみたんですが、感想としてはかなり面白かったです。
オリ本というタイトルだから、しゅかつ氏は守備型の打ち手なのかと思ったら実は攻撃型だという驚きから始まり、
オリててもノーテンによる失点はできる限り避けるという視点、残り筋数をカウンティングして押し引きを決めるという視点など、これまでなかった視点を得ることができました。
特に押し引きをシステム化してしまうことの重要性については本書を読むと改めて理解できました。
本書の構成としては平澤元気氏との対談で進む形式で、実際の場面についてあれこれ言いつつ、最終的にまとめでシステムを示すような進み方が多いです。
以下に本書で個人的に面白いと思った内容を紹介します。
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目次
しゅかつ氏とは?攻撃タイプの天鳳民です。
しゅかつ氏とはどのような人物なのかを簡単に解説します。
しゅかつ氏は、「就活生@川村軍団」のアカウント名で天鳳位を達成した天鳳高段位プレイヤーです。
特徴として、どちらかといえば攻撃タイプの打ち手と言われています。
難しいイーシャンテンからでもガンガン押して和了する戦型で、平均順位2.354は100戦以上打つ打ち手の中でトップの成績で、和了率も2位、平均打点も高い。
また、これまでの麻雀経験として、意外にもメンバー経験なしだといいます。
経験したバイトはレジ打ちで、持ち前のシステム化により、最終的にはおばさん3人分の働きをしたという。
・・・強い(確信)!
しゅかつさんのオリ本について!システム化したベタオリを学べる1冊。
ではここからはそんなしゅかつさんの著作『オリ本』の本筋であるオリのシステム化について解説します。
詳しい話は本書を参照いただきたいのですが、自分は読んでこんな感じのことを学びました。
ベタオリは総合的な失点回避が重要
オリというと振り込まないための技術だと思いがちですが、実際には失点を避けるための総合的なオリが重要です。
本書では、オリててもノーテンによる失点はできるだけ避けるために、取れる聴牌は取っていくという粘りの姿勢について書かれています。
特に、すでに聴牌はしている状態でどこまで押すかは難しいところですが、著者はそんな感じの基準をなんでもシステム化してしまっているのが特徴です。
システム化してめんどくさい状況を作らない。
なんでもシステム化して、判断に迷う面倒な状況を極力作らないこと。それがミスをなくす上で重要です。
例えば、
- 後手七対子はベタオリ
- 安手で危険牌を2枚以上押すことが確定しているリャンシャンテンは鉄オリ
と行った感じ。
…確かに流れとか、ツキとかを係数にいれだすとわけわからなくなるので、単純なシステムにしてしまうのが結局は勝率が高いのかもしれないな、と思いました。
カウンティング
そしてこのシステム化の要となるのが定量性です。
著者は、この押し引きの基準の一つとして、残りの筋数をカウンティングすることが重要といいます。
例えば、残りツモ0回でも残りスジ9本なら押し、5本はオリというようにシステム化する。
…ポーカー、ブラックジャックとかではカードカウンティングという技術があるそうですが、麻雀でも筋のカウンティングをするとよいようです。
筋だけじゃない、危険牌の選び方
あとそのほかに学んだ内容としては、危険牌の選び方の話で一つ。
ダブリーを受けた場合のケースです。
この場合、リーチをかけるまでに手作りという概念がないので、1、2がターツとなり3待ちとなる場合と2、3がターツとなり1が待ちになる可能性が、同じ程度できやすいと著者は言います。
だからダブリーにおいて「筋は信用できない」とのこと。なるほどと思いました。
まとめ!攻撃型麻雀の人こそオリ本でベタオリを学ぶべき!
本書では、
「攻撃型の打ち手が「これはオリ!」という基準は普遍的なラインだ」
としています。
敢えて攻撃的な打ち手がオリについての本を書いたという発想も面白いなと思います。
守備的な天鳳の打ち手が鉄押しのラインを探っていくという『鉄押しの条件』の逆の発想ですね。
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本書では、オリのシステム化をする方法についても学べるので、攻撃型でオリが苦手という方にオススメです。
ではまた。良い麻雀ライフを!
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