麻雀には格言がたくさんあります。
格言の中には、確かに根拠があるものもあれば、単に語呂合わせだけのもの、あるいは昔は根拠があったけど今はないものなどがありますね。
麻雀はある種ツキのゲームでありゲン担ぎを大事にする人も多いので、この格言を覚えておくとどこかで判断のネタになるかもしれません。
今日はそんな麻雀格言を紹介します。
目次
麻雀格言のおすすめまとめ
では早速ですが、麻雀格言を解説していきます。
まずはよく聞くやつを4つほど!
ではそれぞれ見ていきましょう!
早いリーチはイースーソウ
まずは割とよく言われる格言として「早いリーチはイースーソウ」です。
「3-4巡目などの早い巡目でリーチがかかった場合、待ちは1-4sが多い」という意味の格言です。
なんでそんなことわかんねん、と思うかと思いますが、一応この格言の根拠としては以下の2つの意味があるといわれています。
- 早い順目でリーチをかけるということは良い待ちに違いない
- 早い順目でリーチをかけるということは積み込みに違いない
それぞれ解説します。
まず一つですが、「早い巡目で自信満々にリーチをかけるということは、外側の出やすい両面である可能性が高い」という意味。
最近は聴牌即リーの打ち手も多いですが、昔は結構手を作る打ち手が多く、手作りができる巡目なのにしないということはいい待ちだという読みはあながち間違いでもなかったようです。
もう一つは、「積み込みにおいて判別しやすい2ソウ、3ソウで作った待ちとしてのイースーソウが多い」という意味。
手積み麻雀では、盲牌を用いて素早く牌を自山に掻き込まねばならなかったため、模様の単純なソウズの下のほうが人気の牌だったそうですね。
最近は全自動卓が多いので2つ目の意味はあまりないですが、慎重な打ち手が早いリーチをしてきたら、いい待ちを疑ってみてもよいかもしれません。
Amazon:(クラブティー) ClubT 一索(イーソウ) マグカップ(ホワイト) ホワイト
>>全ツッパ(ゼンツ)とは何か?その心理的ハードルを越える方法を解説
南カンに上がり目なし
続いての格言は「南カンに上がり目なし」です。
これは、「南場のカンは上がれない」という意味です。
これも由来が2つあって、一つは単純に難関とかけていること、もう一つは南場になるとラス目は何が何でも打点をあげたいので、上がり目が薄くてもカンをするということ。
2つ目は結構参考になりますね。
南場のカンはトップ目だったりするとドラが増えて怖いものですが、必要以上に委縮する必要はないのかもしれませんね。
Amazon:難関女子の恋愛参考書 1巻 (まんがタイムコミックス)
東緑(トンリュー)付き物
続いては鳴きに関する格言で「東緑付き物」です。「とんりゅーつきもの」と読みます。
東は役牌の東、緑は撥を指します。發は緑撥(りゅうは)とも呼ばれます。
この格言の意味としては、「役牌の東を鳴いたら緑撥も持っている可能性が高いから注意せよ」という意味です。
昔は2鳴きが基本とされていたので、1鳴きで鳴くときは相当手がいいかどうしても鳴きたいかのどちらかであり、どうしても鳴きたい手というのは、もう1トイツくらい鳴きたい役牌がある場合というロジックです。
確かに役牌が2種類トイツであったら何が何でも一鳴きしたい気分になるので、なかなか確信をついているのかもしれません。
最近はあまり役牌をしぼる打ち手は少なくなっていますが、現在でも競技麻雀などでは役牌の威力は高いので、東と撥を両方鳴かせると顰蹙(ひんしゅく)を買うので注意が必要です。
左:Amazon:發 麻雀 半袖Tシャツ グリーンXL
右:Amazon:東 麻雀 長袖Tシャツ ブラックS
好牌先打(ハオパイセンター)
続いては牌効率と押し引きも格言「好牌先打」です。
これはハオパイセンターと読みます。
意味としては、良い牌を先に切るという内容で、要はスリムに受けましょうということです。
ちなみにもう少し言うと、人の有効牌を先に切る意味としては2つあって、以下の通り。
- 相手のリーチに備えましょうという意味
- 相手の良い配牌は早めに芽をつぶしましょうという意味
「リーチに備えて先に危険牌を切って安パイを残せ!」という割と長い指示を「ハオパイセンター!」の一言で表せる便利な言葉です。
(2024/09/12 18:59:11時点 Amazon調べ-詳細)
ちょっとマイナーな麻雀格言(たまに使われる)
続いてはあんまり使われないけど、たまーに出てくることもある麻雀格言たちをまとめます。
- ドラは出世の妨げ
- 平和に始まり、平和に終わる
- 親の連荘南家の責任
- 出るポン、見るチー
- 鳴いて飛び出る当たり牌
- リーチは名人を凡愚に変える
- 「麻雀と飛行機と天ぷらは上がらねばダメ」
ドラは出世の妨げ
まずはこれは割とよく言われるやつですが、ドラは出世の妨げと言う言葉があります。
これは「ドラを持ちすぎると手が進まなくて上がれない」と言う意味で、ドラを大事にしすぎることを諌めた言葉となっています。
ただ、ドラに関しては「ドラは恋人と思え」と言うように逆にドラをすぐ切ることを諌める言葉もあり、ケースバイケースです。
平和に始まり、平和に終わる
続いては「平和に始まり、平和に終わる」という言葉。
これは麻雀において平和(ピンフ)という役が結局一番重要であり、初心者から上級者まで平和を極めることに注力すべき!という意味です。
ボクシングでいう「左を制すものは世界を制す」みたいな感じで、「平和を制すものは麻雀を制す」みたいにいう人もいます。
親の連荘南家の責任
続いては「親の連荘南家の責任」という言葉。
これは親の下家(右隣)がぬるいと親がプレッシャーを感じずに手を進めることができ、結果として連荘してしまうという意味です。
みたいなイメージ。ちなみに亜種として、
親の連荘北家の責任
として、上家の絞りがぬるい!と間接的に言いたい時に使う言葉もあります。
なお、リーチで連荘している場合は全然北家のせいではないです。念のため。
出るポン、見るチー
続いては鳴きに関する格言「出るポン、見るチー」です。
これは鳴きで手を進める時に、「ポンできる牌が出たら迷わず鳴け、しかしチーできる牌は要検討だ」という意味。
ポンをすると形が良くなることが多いですが、食い伸ばしのチーだと結果として形が苦しくなることが多いのでそれを諌めた言葉です。
鳴いて飛び出る当たり牌
続いては「鳴いて飛び出る当たり牌」という言葉です。
これは「鳴いたあとに出てくる牌は危険牌が多い」という意味。
確かに鳴ける形の手では鳴きの可能性を増やすためブクブクのイーシャンテンで受けることが多いので正しいことが多いです。
リーチは名人を凡愚に変える
続いては「リーチは名人を凡愚に変える」という言葉。
これもただ事実を示した格言なので全然戦略上知っても得はないんですが、リーチをするとどんな名人でもロンされる可能性があるという意味です。
チーは同じ色、ポンは別色
続いては鳴きと聴牌の関係を示した「チーは同じ色、ポンは別色」です。
これはチーして聴牌した時は最後に切られた牌と同じ色が待ちになりやすく、ポンをした時は、違う色が待ちになりやすいという意味となります。
これも形的にそうなることが多いので、そこそこ正しい格言!
「麻雀と飛行機と天ぷらは上がらねばダメ」
続いてはムツゴロウさんの著作「畑正憲の精密麻雀」を読んでいて出てきた格言として「麻雀と飛行機と天ぷらは上がらねばダメ」です。
これは「どんなに手を上手く作っても、結局上がれなければ意味がない」という意味です。
「麻雀と凧は〜」という亜種もあるようですね。
レビュー⇨ムツゴロウさんが麻雀ガチ勢だったとわかる1冊『畑正憲の精密麻雀』
間接的に麻雀に応用可能な歴史上の格言
続いては一般的な格言の中から、麻雀にも応用可能では??と思うものをいくつかまとめました!
詳しい話は以下の記事にまとめたのでそちらを参照いただきたいのですが、使うとカッコいいかなと思うものとしてはこんなのがあります。
詳しい話⇨麻雀に活かせる歴史上の格言まとめ【使いこなすとかっこいい!】
「変えられるものを変える勇気を、変えられないものを受け入れる冷静さを、そして両者を識別する知恵を与えたまえ」
・・・ラインホールド・ニーバーの祈りの言葉。運と実力の影響が混在する人生とか麻雀で活かせる!
「人事を尽くして天命を待つ」
・・・最善を尽くしたら、あとは運を天に任せなさいと言う意味。リーチ後のメンタル!
「先に開展を求め、後に緊湊に至る」
・・・最初は大きく、後に小さくと言う意味。武術とかで使われがち。好牌先切を示す格言!
「風林火山陰霆」
・・・戦国武将・武田信玄の風林火山の完全版です。6つの戦術は麻雀でも活かせる!
詳しい話⇨麻雀に活かせる歴史上の格言まとめ【使いこなすとかっこいい!】
まとめ!麻雀格言をマスターして他家を効果的に操ろう!
麻雀の格言はくだらないものから為になるものまでいろいろあります。
知っておくと、「あ、これあの格言の場面だ」となって面白いのでいろいろ探してみてください。
また、格言ならではの言葉のパワーみたいなのもあるので、効果的な場面で引用し、他家を自分にとって有利な方向に動かしていきましょう!
ではまた。良い麻雀ライフを!