麻雀における「強打」について解説します。
一概に「強打(きょうだ)」と言っても実は2つの意味があります。
ぜひこの機に学んでいきましょう!
目次
麻雀の強打には2つの意味がある!
まずは強打の意味についてですが、これは2つの意味があります。ここでは物理と論理に分けて解説します。
- 強打(物理)・・・物理的に牌を強くたたきつけること
- 強打(論理)・・・リーチ者に対してゼンツする(強い牌を打つ)こと
こんなイメージです。ではそれぞれ解説します。
強打(物理)
強打(物理)はバッドマナーです。
というのは牌を強く打ち付けるという行為により、以下の影響が出て迷惑だからです。
- 相手を威圧する
- 牌にダメージが溜まる
- 三味線になる
例えば怒り狂った人がモノを投げたりしますね。
牌を強くたたきつけるという行為はそれに近いものがあり、いかつい人がやると威力業務妨害になりかねません。
また、牌は割れにくい素材が使われているとはいえ、強くたたきつけたことによって表面にヒビが入ったり、場合によっては割れてしまうこともあります。
雀荘に迷惑なのでやってはいけないことになっている面もあります。
ラシャを剥がした全自動卓。ここに叩きつけられるの痛そうだよね↓
あとこれもちょくちょく指摘されることですが、強打をするか強打をしないかによって、自分の手を相手に知らせる三味線行為に取られる場合もあります。
そんな感じで牌を強く打ち付ける行為はバッドマナーで、雀荘とかでやると注意を受けたり、ひどい場合は出禁になったりするので注意しましょう。
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— V林田@コミティアと14a (@vhysd) August 2, 2020
強打(論理)
続いては論理的な強打です。
これはリーチをかけている相手などに対し全ツッパで強い牌を打つことを指します。
これは物理的に牌にダメージを与えているわけではないし、ゲーム内で完結した話になるので特に問題ない行為になります。
リーチをかけている人が
「強打してきたか・・・(ぐぬぬ・・・)」
みたいに言っていても、それは「リーチに押されて厳しい展開だ」とボヤいているだけなので特に気にしなくてOKです。
ただし接待麻雀においては付随するビジネスがうまくいかなくなることがあるのでその場合は注意しましょう!
強打だけじゃない!麻雀牌のヒビが入る3つの原因
麻雀打ちにとって牌のケアは大切ですね。
麻雀牌のヒビは強打が原因と思われがちですが、実は他にも要因があります。
そこでここからは雑学として、麻雀牌にヒビが入る理由についてお話ししたいと思います。
麻雀牌にヒビが入ると、美しくないしガン牌の原因となったりもするので、ぜひ避けていきましょう。
で、この麻雀牌にひびが入る理由ですが、『麻雀絶対定跡』という本によると、以下の3つが考えられるそうです。
- 1.強打
- 2.寒暖差
- 3.感想
それぞれ解説します。
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1.強打
牌にひびが入る一つ目の要因としては、今回の記事のメインテーマである「強打」です。
牌は固い素材でできていますが、衝撃によるダメージが溜まるとヒビになったり、最終的には割れてしまうこともあります。
牌の中でも特にアクリル樹脂製のものは衝撃に弱く、強打すると真っ二つに割れてしまうようなこともあるので注意が必要です。
2.寒暖差
これは主に鉄心入りの全自動卓用の牌についてですが、寒暖差により牌が割れることもあるといいます。
麻雀牌のレントゲン撮ったんだって❗
こんな事になってた! pic.twitter.com/LgRnZwC9pw
— 会田日和🀄 (@aidahiyori) January 17, 2020
どういうことかというと、全自動卓の牌は磁石により牌を裏返す必要があるため、牌の中心部に鉄心が含まれ、その周りを樹脂で囲ったような構造になっています。
(これにより、全自動卓内で磁力をかけると牌が自然と裏向きになる仕組みです)
で、ここで問題になるのは鉄と樹脂の比熱と膨張率の違い。
つまり温度により、鉄心(内側)と樹脂(外側)が異なる率で伸び縮みするため、牌の表面にひびが入ってしまうことがあるのです。
実際、寒暖差の大きい北海道の雀荘では、営業時間が終了すると、牌を一度取り出し、木箱に入れて、毛布でくるんで保管するそうです。
なので、全自動卓をお持ちの方や、全自動卓用の牌を使っている方は牌の管理には温度差への注意が必要。
※アクリル樹脂は高温に弱いので、日当たりのよい場所などに置かないことも重要。
※ユリア樹脂も急激な寒暖差には弱いという説もあるので、手積み用牌も注意が必要かも。
3.乾燥
牌が割れる3つ目の理由は乾燥です。
特にユリア樹脂製の牌は乾燥に弱く、乾燥した状態に長く置かれると中の水分が抜けてひび割れが起こる場合もあります。
◆ユリア樹脂の特徴
- メリット:表面硬度が高く、耐溶剤性、耐薬品性、耐アーク性、難燃性に優れている。
- デメリット:クラック(ヒビ)が入りやすい、耐水性に劣る
逆に、竹牌などの場合は、高温多湿に弱く、湿度が高いじめじめした環境に保管しているとカビが生える恐れがあるので注意。
ユリア樹脂製の牌↓(サイコロのみアクリル樹脂)
AMOS 麻雀牌 アモス マックス カラー(牌の背):イエロー
牌の素材についての詳しい話は以下の記事をどうぞ!
番外編:雀荘でのヒビ牌の対応の東西差
続いては気を付けていもヒビがはいってしまった際の対応の東西差について。
ヒビ牌が出た場合の対応として、関西と関東で異なるという興味深い話が出ていたので紹介します。
麻雀絶対定跡という本によると、関西ではヒビ牌が出たら牌をセットごと交換するのだそうです。
一方、関東ではヒビ牌が出てもそのままスルーして使い続けることが多い。
これを見て二つの疑問が浮かびます。
一つは
「なぜ、関東では牌を入れ替えず、関西のみ入れ替えるのか」
もう一つは
「なぜ関西ではワンセット丸々入れ替えるのか」
ということ。
それぞれ見ていきます。
なぜ、関東では牌を入れ替えず、関西のみ入れ替えるのか
関西ではサンマが主流であり、牌の種類も少なくヒビ牌が目につきやすいからだそうです。
一方関東はヨンマが中心で牌が多く人も多いので、ガン牌はそこまで気にならないから、入れ替えないで放置するとのこと。
そういうもんなんでしょうか?
ただ、関西人のほうが「これガン牌やんけ!」とか言いそうな感じはありますね(偏見)
三人打ちフリー雀荘なんて怖くない サンマフリーのルール・京都編 三人打ち麻雀ルールシリーズ
なぜ関西ではワンセット丸々入れ替えるのか
これについては、1牌だけ入れ替えてもすぐ他の牌もひびが入るから、だそうです。
牌のヒビの原因は寒暖差や乾燥による経年劣化によるものが多く、一つの牌がひびが入るころには、ほかの牌も寿命が近いことが多い。
なので1牌だけ入れ替えるのは逆に非効率で、一気に全部入れ替えてしまうのだそうです。
へー。
まとめ!強打を避けて人間関係と牌を長続きさせよう!
牌の割れる原因と対処について書かれていただきました。
まとめると、牌を長持ちさせるには、なるべく強打はせず、寒暖差や乾燥をさけて保管するほうがオススメです。
まあ、実際にはガン牌は芸術的なイカサマとも呼ばれており、かなり困難な技なので使える人はほとんどいないとは思いますが、ガン牌を使われているのでは?という疑念が浮かぶとすっきりしない勝負になってしまう点は否定できません。
自宅で麻雀を打つ際にはマナーとしてヒビのない牌を用意すると、トラブルを防げるかなと思います。
しっかり保管し、牌を長持ちさせていきましょう。