本記事では麻雀初心者に向けて、こんな配牌(最初の手札)だったらこの役を狙うといいよーみたいなざっくりしたコース分けを解説する内容です。
また本記事は初心者向け麻雀講座の第6回でもあります。
麻雀のルールを習って、いざ選んでみよう!となると、意外と難しいのが序盤の切り出しかなと思います。
とりあえず字牌を切って、次に孤立した1、9牌を切ってーというのは定石ですが、自分の手がいまいちな場合はそれだけでは追いつけませんね。
麻雀では4人のプレイヤーがいて上がれるのは1人のみ。
自分の手がイマイチな場合にはウルトラCで上がりにいくか、あるいは役を狙いつつオリ気味に打つという方法が重要になります。
とはいえ、この判断は最初のうちは割とわかりにくくて、
という人も多いかと。
そこで本記事では、こんな配牌ならこれ!というようにいくつかのコースを示しながらモデルケースを解説いきます。
配牌で迷いがち!という人はぜひ参考にしてください。
※本記事は初心者向け麻雀講座の第6回になります。ルールがそもそも何もわからないという人は第1回から見ていただけると幸いです。
では参ります。
目次
麻雀の配牌の良し悪しと上がり率の関係
まずは麻雀における配牌の良し悪しについて解説します。
全体像でいうと、麻雀の配牌は-1〜5シャンテンのいずれかとなります。
シャンテン数 | 内容 | 確率 |
---|---|---|
-1シャンテン (天和) |
配牌+第一ツモを取ったら上がっている。1/30万の確率 | 1/30万 |
0シャンテン (ダブリー) |
配牌+第一ツモを取ったら聴牌した。ダブリーをかけられる。 | 1/1433 |
1シャンテン | あと1枚で聴牌できる状態。かなり良い配牌。 | たまに |
2シャンテン | あと2枚で聴牌できる状態。割と良い配牌。 | そこそこ |
3シャンテン | あと3枚で聴牌できる状態。形によるが普通。 | そこそこ |
4シャンテン | あと3枚で聴牌できる状態。形によるが割と悪い。 | そこそこ |
5シャンテン | 理論上最も悪い配牌。七対子があるので最低でも5シャンテンになる。 | ほぼない |
こんな感じです。3〜5シャンテンあたりのときがやや苦しいので役を狙う必要があるイメージとなります。
コース0としては、リーチを狙う↓
以下ではそうじゃない場合を解説していきます。
麻雀の配牌と手なり、役狙いの6つのコース分けについて
というわけでここからが本題に入りまして、配牌が普通or悪いときの役の狙い方についてです。
基本的なスタンスとしては、
面前(鳴きなし)でのリーチに行くにはスピードが足りないため、鳴きを駆使して役を上がっていこう!
という感じ。
で、どの役を狙えばいいのか、という話を実例を踏まえつつ解説していきます。
- 役牌の対子がある→役牌コース
- 2~8で4メンツが作れそう→タンヤオコース
- 対子が4つ以上ある→七対子コース
- 同じ色の牌が7枚以上ある→ホンイツ・清一色コース
- 同じ色の1〜9のうち6種類がある→1通コース
- それぞれの色で123、123のように同じ組み合わせの種がある→三色コース
- 何もない→チャンタ+チャンス待ちコース
それぞれ解説します。
役牌コース
まずは最も簡単なコースとしての役牌コースです。
これは役のつく牌を3枚集めればそれだけでOKなので、これがあれば後は鳴き放題となります。
これを狙う↓
麻雀役は基本的には手牌の全部、あるいはほとんどを使って役を表現していく必要がありますが、唯一3枚だけで役を確定させられるのが役牌となります。
タンヤオコース
続いてはタンヤオコースです。
これは2〜8だけで手牌を作ると成立するタンヤオという役を狙っていくやり方となります。
タンヤオの対象牌は2~8なので1,9,字牌は落としていきます。
麻雀においては
字牌<1、9<2、8<3〜7
の順で使いやすい牌となるため、2〜8で作るのは簡単です。
このタンヤオを狙える手は多少シャンテン数が悪くても、強引にいきやすい形と言えます。
ただ、2〜8が多い手は鳴きなしの面前でも行ける場合が多いので、点数が必要なときは敢えて鳴かないというのも手です。
七対子コース
続いては七対子コースです。
これは2枚ずつのペアを7つ作るという変わり種役・七対子を狙っていく方法となります。
この七対子は鳴きが不可なんですが、3枚の組み合わせを作る必要がないため、メンツが1つもないような悪配牌からでも最短6巡で聴牌することが可能です。
また打点も2役とそこそこ高いので、悪配牌から逆転を狙うときなどにも重宝します。
狙いどころとしては配牌時にすでに4つの対子(2枚ずつのペア)がある場合はリャンシャンテン(あと2枚で聴牌)なので狙っていくと良いでしょう。
他に狙える役がない場合は、2対子くらいから狙うのもありです。(他のコースと掛け持ちで行けるところまで行くのが良い)
ホンイツ清一色コース
続いてはホンイツ、清一色コースです。
これは同じ種類の牌を集めることで成立する上記の役を狙う作戦となります。
※麻雀ではマンズ、ピンズ、ソウズ、字牌に大きく分かれている
具体的な狙い目でいうと、同じ種類の牌が7枚以上あればホンイツを狙える可能性が高いです。
こんな手は思い切って染める
こんな感じで↓
ただホンイツを狙うと捨て牌がそれ以外の色の牌ばかりになり目立ちます。
なので、相手が欲しい色の牌を切ってくれなくなる可能性もあり、一気に染め切ることが重要です。
一通コース
続いては一通コースです。
これはマンズ、ピンズ、ソウズのいずれかで、123、456、789の3トリオを集める一気通貫という役を狙います。
これを狙えるケースとしては、それぞれのメンツ(3枚の組み合わせ)の種がある場合です。
例えば
135689
みたいなときは、2、4、7を鳴いて一通を完成させることができるので狙いやすいといえます。
他に狙えそうな役がないときは一個足りない形、例えば
14689
みたいなところから、2、3をいずれ引くことを信じて狙うこともあります。
三色コース
続いては三色コースです。
麻雀では三色と名の付く役は2つありますが、そのうち三色同順を狙っていく作戦となります。
この役の条件としては、
マンズ123、ピンズ123、ソウズ123
のようにマンズ、ピンズ、ソウズのそれぞれで同じ組み合わせの順子(階段状の3枚の組み合わせ)を作ることです。
この役を狙えるケースとしては、
マンズ12ソウズ13ピンズ23
というように、それぞれの種ができている場合となります。
チャンタ他コース
最後にチャンタコースです。これは他のすべてのコースが全部だめそうなときに行う最終手段です。
このコースでは
チャンタ・・・1、9、字牌を含むメンツだけで手を構成
という役を中心に、普段は切られがちな1、9、字牌を使った役を狙っていきます。
具体的には
- 国士無双(1、9、字牌を全種類集める役)
- 役牌(1枚持って置いて重なるのを待つ)
- 七対子(重なるのを待つ)
みたいなところです。この辺の役を狙えるだけ狙って待ちつつ、芽が出そうなところがあれば(役牌が2枚になった等)、そこに注力します。
何もなければ、諦めてせめて点を減らさぬようベタオリします笑
配牌と狙うべき役とコースのまとめ
まとめです。まとめると、
- 役牌の対子がある→役牌コース
- 2~8で4メンツが作れそう→タンヤオコース
- 対子が4つ以上ある→七対子コース
- 同じ色の牌が7枚以上ある→ホンイツ・清一色コース
- 同じ色の1〜9のうち6種類がある→1通コース
- それぞれの色で123、123のように同じ組み合わせの種がある→三色コース
- 何もない→チャンタ+チャンス待ちコース
こんな感じで、上から順に見ていきましょう。
ぜひマスターしてスピード負けしないように気をつけましょう。
ちなみにもっと手が悪いとき専門の戦術については以下の記事にまとめたので良ければ参考にしてください。
ではまた。良い麻雀ライフを!
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