本記事では麻雀役「混一色(ホンイーソー・ホンイツ)」について解説します。
お疲れ様です。たkると申します。
今日は麻雀役の一つ、ホンイツ(混一色)について解説していきます。
マンズ、ピンズ、ソウズのどれか一色と字牌だけで手を作った場合に成立する役ですね。出現頻度が高く、打点も高いので非常に重要な役です。
これ↓


では以下で詳しく見ていきます。よろしくお願いいたします。
目次
麻雀役・混一色(ホンイツ)とは?成立条件と点数について
まずはホンイツとは何かという話から始めていきましょう。
概要
ホンイツというのは混一色(ホンイーソー)という麻雀役の略称で、ほぼホンイツと呼称されることが多いです。
名前 | 混一色(ホンイーソー・ホンイツ) |
---|---|
点数 | 門前3役、鳴き2役 |
鳴き | OK(1役下がる) |
確率 | 6%程度(8位/37個中) |
条件 | マンズ、ピンズ、ソウズのいずれか一色(種類)+字牌だけで手を作ること |
点数は面前(鳴きなし)で3翻、鳴くと2役となります。
かなり重要な役の一つで、鳴き麻雀を使う人は例外なくこのホンイツの使い方を極めていく必要があります。

成立条件
そんなホンイツの成立条件ですが、「字牌と萬子、字牌と筒子、字牌とソウズ」のいずれかの組み合わせで手牌をアガリ形にもっていくこととなっています。


字牌を用いず萬子、筒子、ソウズのどれか一色に染め上げる手を清一色(チンイツ)といいますが、そこに字牌が混ざっているので混一色(ホンイツ)というわけです。


確率と点数
点数は門前3役、鳴き2役です。
これは相当に優遇されており、非常に強力な役となります。
実際に同じ点数の役と比べても明らかに出現頻度が高いです。
◆3翻役の麻雀役
No | 名前 | 門前 | 鳴き | タイプ | 確率 | 条件 |
8 | ホンイツ | 3役 | 2役 | 染め手系 | 05.94 | マンズ、ピンズ、ソウズのいずれか1色+字牌で手を作る |
20 | 純全帯 | 3役 | 2役 | チャンタ系 | 0.302 | メンツとアタマを1、9牌を含む形で作る。(123,789はあり) |
25 | 二盃口 | 3役 | なし | 順子系 | 0.0442 | 同じ組み合わせの順子2つの組み合わせを2セットをつくること(例:223344ソウ、445566ピン) |
他の3翻役と比べても10〜100倍出やすいといえます。
相性の良い役
混一色は、染め手系や役牌系と相性が良いです。
特に相性の良い役
具体的な例を2つ挙げます。
◆ホンイツの例
- 123456888p白白白北北
- 123444666888s北北
※pはピンズ、sはソウズの意
下の例だと北を落とすと清一色に向かうことができるので、清一色にして点数を3⇨6(鳴きだと2⇨5)とするのも手です。
混一色(ホンイツ)の確率と点数の詳細!サンマで4倍で高コスパ!

そんなホンイツの確率についてもう少し詳しく見ていきます。
確率については雀魂2700万局(ヨンマ)のデータを引用すると、
ホンイツの確率・・・5.94%(出現率:8位)
となっています。
四人麻雀(ヨンマ)でもかなり重要な役であるホンイツですが、実はその真価は三人麻雀(サンマ)で発揮されます。
何故かというと、サンマでは萬子の2~8が存在しないため、実質絶一門状態・・!
となれば染め手はやりやすくなります。
で、実際サンマにおけるホンイツ(面前)の出現率はヨンマの4倍と言われています。
ホンイツの出現率はサンマで4倍
さらにサンマでは同じく対々和も出やすい役なんですが、この2つは相性がいいんです。(どちらも鳴きで点数があまり下がらず、字牌が使えるため)
なのでサンマプレイヤーにとっては、ホンイツトイトイのコンボがヨンマで言うメンタンピンのように重要なコンボとなります。
サンマの役出現率については以下の本を参照しました。
Amazon:マンガ3人麻雀 女神が教える3麻戦術 ―手作りから押し引きの極意まで―

混一色(ホンイツ)の上がり方のコツ

続いてホンイツの使い方について紹介していきます。
ポイントは以下の6点です。
- 1.スピード重視の鳴きであがり切る
- 2.トイトイや役牌と合わせて高打点を狙う
- 3.守備的なホンイツの構えは逃げ切りに有効
- 4.ブラフとしてのホンイツ
- 5.ターツが足りない時は鳴きで増やすのも手
- 6.渡りを作る
まあたくさんあるので、状況に合わせてお使いください。
それぞれ解説していきます。
1.スピード重視の鳴きであがり切れ!(基礎)
ホンイツには鳴きを駆使しない面前ホンイツ(メンホン)と鳴きを使ったホンイツ(バカホン)があります。
それぞれの点数は、メンホンが3役、鳴きホンイツが2役です。
ここで着目したいのは意外と点数が変わらないということ。
偶然メンホンになる場合というのはもちろんありますが、それ以外は基本的には鳴きで手を進めていくほうが効果的です。
こんな感じで進めていく↓




そして鳴きのホンイツをやろうという時に、地味に重要になるのが一見ホンイツでない手でもちゃんとホンイツに移行できる形を残しているかどうかという話です。
無理に染める必要はないですが、無理をしない範囲では常にホンイツの可能性を意識することが重要です。
特にターツオーバーの場合などにホンイツへの渡りとして字牌を残しているかどうかで、けっこうホンイツの和了率が変わってくるので、意識していきましょう。
詳しい話は以下の動画で解説していますので興味ある方はどうぞ!
2.トイトイや役牌と合わせて高打点を狙う(中級)
続いて鳴きのホンイツの使い方についてです。
鳴きのホンイツの使い方としては、逃げに使うスピード重視のホンイツのみ、と本手として使う他の役と複合させたホンイツが存在します。
前者はとにかくターツが集まったら全部鳴くくらいの勢いで手を進めていきます。
噛み合えば全役の中で最速ともいえるべきスピードを発揮できるのでオーラスの逃げ切りなどに有効です。
一方の本手としてのホンイツは、主にトイトイや役牌、ドラなどと合わせていきます。
ホンイツ+何か2役というのは満貫を作るもっとも簡単な方法の一つです。
字牌がドラのときなどは、ドラ単騎に受けてホンイツドラドラ、あるいは東場の親、南場の南家ならダブ東、ダブ南を使った役役ホンイツで満貫、というようにコンスタントに満貫をアガルことができます。
さらによくある形として、役牌×2+ホンイツ+トイトイという跳満も多くて、逆転の切り札ともなりえるのがこのホンイツという役なのです。
ちなみに、鳴きでないホンイツ(メンホン)が有効となるケースとしてメンホン七対子があり、この場合は鳴きを使えない役であるのと、打点的にも七対子2役+メンホン3役で計5役となり、立直をかければ跳満というような高打点となります。
3.守備的なホンイツの構えは逃げ切りに有効(中級)
最後に守りのホンイツについて紹介していきます。
麻雀ではプレイヤーが4人いて自分の上がれるターンは正味25%。
となればアガリに向かわない手というのも存在します。
点数的にはトップで、手が悪い、というような場面では守備的に手を進めていくこともあり、その場合はホンイツが有効です。
なぜ、ホンイツが有効かというと、字牌を抱え込めるから。
危険な中張牌を序盤で切って字牌をため込んでおけば、いざリーチが来ても安心です。
このときのコツは、マークした相手と色を併せないこと。
自分がトップのときの2着目が萬子を捨てていない状況で、自分が萬子のホンイツをやると後半切れる牌がなくなってしまいます。
なのでそうならぬよう、相手の安い色をため込むようにしましょう。
4.ブラフでホンイツを使う方法(上級)
4つ目の使い方はブラフです。
これはイレギュラーな技ですが、ブラフとは、実際にはホンイツでない手をホンイツに見せかけて相手をオリに回らせたり、あるいはホンイツはホンイツでもちょっと遅い手なのをいい手のように見せかける、といったような使い方があります。
一例を上げるとこんな感じ。

こういう手でプレッシャーを掛けといて、

実は違いましたー!からの速攻上がってしまう。
詳しい話は以下の動画で実例をあげているのでよければ参考にしてください。
5.ターツが足りない時は鳴きで増やすのも手(上級)
続いてはターツが足りないときのホンイツの進め方についてです。
ホンイツでは基本的に鳴きで手を進めることになるため、ターツ不足は致命的です。

ただターツが足りない場合でもうまく鳴くことでターツを増やすことは可能となります。
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以下の動画の2:48ごろから実際の鳴きでターツを増やすやり方を解説しているので、参考にどうぞ!
6.渡りを作る(中級)
ホンイツのコツの最終章として渡りを作るを解説します。
ホンイツは
- 無理に寄せるか
- 寄せないで安くいくか
の2択で考えている初中級者が多いんですが、実は無理をせずホンイツの可能性も残せるギリギリのラインが存在します。
それがホンイツへの「渡りを残す」というやつで具体的にはこんな感じ。
まずこの形になったとき。どうしますか?

牌効率で言うと8ソウ切りですが、実はターツオーバー(1ターツ不要)の手でもありますね。
なのでここは6m、8mを落としていきます。
すると、7s、8sとかを引いたときにホンイツに移行できるというわけです。(しかも、不要ターツを落としただけなのでシャンテン数は変わらずのまま!)

はい、7mを引いてしまいました。まあそんなときもあります。
でも、ここでもまだ粘れます。冷静に1p、3pを落としましょう!(5,5mチーで復活できるのでフリテンはそこまで致命的でない)

するとやっと待ちわびた7sが来ました。
こうなったら満を持して萬子を落としていきます。

そして無事ホンイツが完成!無理をせずにスマートですね!
これができたらホンイツマスターと言えるでしょう。
ホンイツの読み方!中張牌⇨字牌は警戒
続いては相手がホンイツを使ってきた場合の読み方です。
これは捨て牌を見て、ある1色だけが全然捨てられていない場合がホンイツとなります。
下家(右側の人)染めてそう↓

聴牌の警戒としては、
- 初牌の字牌
- 染めている色の牌
が出たところが聴牌であると言われています。注意しましょう。
ちなみに上位役である清一色との見分け方としては、字牌の対子落としがあるかどうかを見ていきます。
というのはホンイツ⇨清一色に移行する場合も多く、その場合、字牌が落とされるからです。
終わりに!混一色(ホンイツ)は超重要なのでぜひマスターしよう!
ここまでホンイツの成立条件や使い方について紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
ホンイツは攻めに守りに非常に用途の広い役です。
ぜひマスターして勝利を掴んでいきましょう。
ちなみにホンイツのマスターには、バンブー麻雀やメンチン何切るがオススメ。

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◆初心者から初級者になる6講座
- 第1回:麻雀とは?ざっくり概要を解説
- 第2回:麻雀の上がり方!ツモとロンを覚えよう
- 第3回:麻雀の主な役!まずはこれだけ3,5,7
- 第4回:牌効率の基礎!確率を上げる考え方
- 第5回:鳴き!ポンとチーで人から牌をもらう方法
- 第6回:役を狙う牌効率!6つのコースで解説
- 番外編:手積み麻雀ができるようになる方法
◆初級者から中級者になる6講座
- 第7回:ベタオリ!リーチを受ける手順とコツまとめ
- 第8回:相関図で麻雀役を全部覚えてみよう!
- 第9回:麻雀の点数計算やり方解説【符の数え方】
- 第10回:フリテンルール解説!ロンできない問題を解決します
- 第11回:麻雀の押し引きについて
- 第12回:手役読みの基礎!相手の狙い役を見抜く方法
- 番外編:【徹底比較!】オンライン・ネット麻雀のおすすめまとめ!
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