2023年7月18日にリリースされたMaru-Janの新機能・麻雀AI「KIRIN」を試して見ました。
1半荘あたり20円ほどで解析してくれるというコスパの良いAIとのことですが実際どんなもんなのか!
以下で実際に試して見た結果をレビューします。
目次
Maru-janに標準搭載された麻雀AI「KIRIN」とは?
まずは概要です。
Maru-Janってどんなゲーム?
Maru-Janという老舗の麻雀ゲームがありまして、これが2023年でなんと19周年となります。
特徴としては、親決めの牌を取ったり、サイコロを回したり、とリアルに近いオンライン麻雀を追求している点で、全自動卓に近い牌の混ざり方の独自機構を採用していたりもします。
ちなみに対局に場代がある(有料)点でも知られており、その代わり、イベント等で勝つと景品がもらえたりします。
運営のシグナルトーク社とは?
運営しているのはシグナルトークというIT系の会社で、ここが別事業としてAI部門なども持っている会社さんでした。
他にも大洋技研さんと組んで、デジタル表示の全自動卓「Maru-JanR」なども一時期出ていたりしました。
で、今回はそのシグナルトーク社運営のオンライン麻雀「Maru-Jan」において、オリジナルの麻雀AI「KIRIN」がリリースされました。
というのがあらすじです。
渋谷にMaru-JanRを置いた雀荘があったことも↓
KIRINの機能は?
機能としては、牌譜検討が挙げられておりました。
1半荘あたり20円(20ポイント)で、解析をしてくれ、そのデータを見ながら自分とAIの打牌の違いなどを振り返れるというわけです。
NAGAやMortalなどのサービス内容に近い感じですね。
学習データについては、Maru-Jan会員160万人のうち、トップ0.008%に当たる平均順位2.3以下のプレイヤーデータ7,000万局を用いたそうです。
Maru-Janの麻雀AI「KIRIN」を試して見たレビュー
という触れ込みのKIRINはどんなものなのか、実際に試して見ました。
Maru-JanはPC版(ダウンロード要)とスマホ版(アプリダウンロード要)があり、今回はスマホ版でやってみました。
PC版の会員登録などで手こずりそうな人は以下の記事を参考にどうぞ。
無課金は可能?麻雀ゲームMaru-Jan(マルジャン)の評価とレビュー
アプリはここからでも↓
ログイン
久々にアプリを開いたらめっちゃカッコよくなってました。高級感ある!
スタートすると前回の結果が残っていることが多いので、そのままオンライン対戦ログインを押します。
ここで一度KIRINの広告が入りますが、これを押しても特にKIRINへはいかず普通にログインできます。
まずは対局を
KIRINを試すには対象となる対局が必要です。
なのでまずは卓に入りましょう。
ちなみにキャンペーンでポイントもらえましたので実質無料で行けます!
今回はMaru-Jan名物持ち時間3秒の超高速卓へ入りました!
ちなみに待ち時間は遊んでられるタイプのゲームです。(少牌マイティなどと同じ)
対局については、以前記事で書いたので今回は省略します。
新しくなった点としては、「鳴きありをデフォルトに選べる(設定画面で)」ようになっていたこと。
以前はこれができなかったのでちょっと便利になってました!
対局を終えたら牌譜一覧へ
対局を終えたらトップ画面の「マイページ」から「成績/牌譜」タグを開きます。
そこで右上の「牌譜」ボタンを押すと、ブラウザにリダイレクトされます。
ブラウザ上で牌譜解析依頼を出す
この画面の中に「解析依頼」というボタンがあるので、これを押せば「KIRIN」が解析を行ってくれるわけです。
解析には20Ptが必要。
解析終了までの時間は2分弱です。
完了したら「解析結果を見る」を押します。すると、解析結果画面へと移動されます。
解析は直感的にぽちぽちやるだけ
解析結果画面はこんな感じで、全員の手牌と和了率が出ています。
この画面上でも自分のきった牌とAIの選択がそれぞれ表示されており、下へスクロールするとその内訳(理由)が見れます。
見れる対象は自分のツモ番のみで、鳴きの判断などは解析してくれません。
移動は「次の切り番」を押して移動します。(最初で1巡目に、最後で上がりまで進める)
局を移動したいときは右上の「次の局」を押しましょう。
そんな感じまでが使い方編でした。
感想
感想としては、まだ中上級者向けの実用には耐えないと思いました。
具体的には、以下の点があります。
- 鳴き判断を解析できない
- 他家の打牌選択を解析できない
- AIの判断基準が自分の上がりしか見ていない(ベタオリの概念がない)
致命的なのは3つ目で、基本的には目一杯、リーチがかかったあとでも自分の手を進める打牌を正解とする傾向があります。
めっちゃ押させてくる↓
なので、押し引きをAIならではの視点で〜みたいに思っている人には向きません。
逆に、自分の手の牌効率上の無駄を減らしたい!という人(初中級者)にはありかも!安いですし。
そんな感じでした。
今後に期待!
サンマや割れ目は対象外!
ちなみにMaru-Janといえば割れ目!(山の分け目の位置の人の点数が2倍になるルール)
割れ目の牌効率を計算してくれるのでは??と思って試して見たけど、対象外でした。
ちなみにサンマも対象外で、ヨンマの通常の東南戦のみが対象。
サンマ(左)や割れ目(右の上)では「解析する」がでない↓
その他既存麻雀AIとの比較
既存の麻雀AIとしては、以下のようなものがあります。
- NAGA
- SuperPhenix
- Mortal
- LuckyJ
これらはどれも天鳳での高段位を達成しております。
KIRINはまだ実験段階という印象だったので、比較するステージではないというのが正直なところでした。
ただ、KIRINについても良い面として、
- UIが見やすい
- 牌効率について教えてくれる
があるので、初中級者で全然聴牌できない・・というような人にとってはありがたい存在になるのかもしれないなと思いました。
値段についても、KIRINは微課金(1半荘20円)で、Maru-Janはもともと有料な点を踏まえると、ハードルは低いです。
Maru-Janユーザーの方はぜひ一度試して見てはいかがでしょうか。
- Maru-JanのKIRIN・・初中級者向け
- 既存の麻雀AI・・・中上級者向け
※それ以外の麻雀ゲームをプレイしている人がわざわざ試す意味は現状ないかなと思いました。
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そんな感じです。まだ0.1版だったので、これから進化していくと思われます。なんかあったら追記していきます。
ではまた。良い麻雀ライフを!
◆参考