麻雀にはルールには書かれていない作法というかマナー的なものが色々あります。
今と昔でマナーが違ったりもあって、昔はダメだったけどいまはあんまり気にしないみたいなのもあります。(即引っ掛けなど)
ただ、このマナーについて知っていることは重要で、フリーとかで知らずにマナ悪行動を行なっていると、「なんだその態度は!」みたいな感じで知らないおじさん(おばさん)に因縁をつけられることもあり得ます。
そこで今日は、一般にマナーが悪いと考えられている麻雀の行動についてまとめていきます。
目次
マナー悪い動きの一覧
まずは、一般的にマナーが悪いとされている行動を列挙してみました。
片手倒牌、タメロン、先ツモ、無発声鳴き、裏ドラめくり、置きタバコ、打牌が遅い、アガリ批判、ぼやき(三味線)、強打、盲牌、小手返し、両手使い、引きヅモ、腰、即ひっかけ、安手の親流し、点棒投げ渡し、携帯いじる、舌打ち、牌をパチパチやる、山を前に出さない、リンシャン牌降ろさない、無断帰宅、他人のマナーを指摘する
かなりいっぱいあるので、3パターンに分類しました。
パターン1:ゲーム性に影響を及ぼすもの
(無発声鳴き、打牌が遅い、裏ドラめくり、先ツモ、三味線、腰、盲牌、小手返し)
パターン2:ゲーム性には影響しないけどイラつかれる可能性が高いもの
(片手倒牌、タメロン、置きタバコ、アガリ批判、強打、両手使い、引きヅモ点棒投げ渡し、舌打ち、牌をパチパチやる、マナー指摘)
パターン3:一般的には問題ないけど特定の状況でアウトなもの
(即引っ掛け、安手の親流し、携帯いじる、無断帰宅)
それぞれ解説していきます。
危険度大!ゲーム性に影響するマナー悪い麻雀態度まとめ
ここでは主に麻雀のゲーム性に影響を与えるようなマナー悪い行動をまとめていきます。
具体的には以下の通り。
無発声鳴き、打牌が遅い、裏ドラめくり、先ツモ、ぼやき(三味線)、腰、盲牌、小手返し
それぞれ解説していきます。
無発声鳴き
まずは無発声鳴きです。
これはフリーとかではたまにやる人がいますが、トラブルの元になります。
よくあるケースはリーチの発声に関しての言った言わない問題で、
- 「鳴かれない(一発が消えない)のを確認してからリーチをかけた!」
- (ポンとチーが被って)「発声優先だ!」
とかそういう言い争いに発展するので注意。
チーが早すぎる
鳴きに関してはもう1つあって、チーが早すぎると怒られるケースがあります。
上家が左利きの場合などでたまにあるのですが、手の角度的に下家が対面や上家よりも先に牌が見えてしまう場合、早すぎるチーは他の人のポンチャンスを完全に潰すからです。
プロ団体などではチーは1テンポおきましょうと習うそうで、それに倣うのが無難。
打牌が遅い
続いては打牌が遅いことです。
初心者であれば仕方がない部分もありますが、上級者がイライラする可能性が高い行動の1つが打牌遅い問題なので注意が必要
打牌を早くするコツとしては自分の番でないときにきて困るツモのパターンを考えておくなどが有効です。
裏ドラめくり
続いてのマナ悪行動は「裏ドラ」めくりです。
これはリーチをかけた人が「どうせもう手を変えられないんだし、先に裏ドラ見てもいいべ!」といってアガリの前に裏ドラを確認すること。
カンを入れる入れないの判断とかにも影響するので全然よくないです。
先ツモ
続いては先ツモ(先ヅモ)です。
先ツモは一種の文化みたいなところもあって、全員が先ツモをすることで超スピード麻雀を実現しているみたいな雀荘もありますが、一般にはよくないとされています。
ちなみに先ツモとは、前の人が捨てる前に次の人がツモ牌を見ることを指します。
三味線(ボヤキ)
続いてのマナ悪行動は三味線です。
三味線というのは「嘘を含む情報を吹聴すること」で、具体的には「安いよ安いよー」と言って実は役満とか、貼ってないよ?と言って実は聴牌しているとかそういうやつです。
けっこうセット麻雀とかでも喧嘩になりやすいポイントなので要注意。
腰を使う
続いては腰です。
腰というのは鳴くか鳴かないか迷って、ピクッとしてしまう行動のことで、腰がまわることから腰といいます。
野球でいうとスイングを取られてストライクになるみたいなニュアンスであまりよくないとされています。
小手返し
続いては小手返しです。
小手返しというのはツモ牌または手牌をかちゃかちゃやって入れ替える技のことで、ツモきりかどうかをわかりにくくしたりできてしまうのでよくないとされています。
やるなら待ち番だけにしましょう。
◆参考記事
・小手返しのやり方!順回転と逆回転と応用技まで
盲牌
最後は盲牌です。
盲牌というのは「牌の腹を指でこすって目で見ずに模様を確認すること」で、ばあいによってはマナーが悪いとされることもあります
具体的には、鳴きがはいった際にツモ牌をみたのではないか?とか、盲牌が人の顔に手でこするような行動である(雀鬼会)とか、そんな議論が多いです。
危険度中!少しイラつく人がいる可能性がある麻雀態度まとめ
続いてはゲーム性には影響しないけど、マナーとしてダメじゃね?と思われがちな行動をまとめていきます。
具体的には以下の技術です。
片手倒牌、タメロン、置きタバコ、アガリ批判、強打、両手使い、引きヅモ点棒投げ渡し、舌打ち、牌をパチパチやる、マナー指摘
それぞれ解説していきます。
片手倒牌
まずは片手倒牌です。これはゲーム上全然影響はないですが、なぜかマナーが悪いとされています。
3鳴きして4枚とかだともはや片手のほうが倒しやすいまであるかもですが、左手は添えるだけをしていきましょう。
タメロン
続いてはタメロンです。
これもけっこうマナー悪いとされる確率が高いです。
理由は、当たらないかと思ったら当たるという上げて落とされるがっかり感と煽り性能の高さ、それに無駄な時間を消費させた罪などが入り混じっているのかなと思います。
あと天鳳だとさらに罪深い行動とされているので、うっかり溜めないようにしましょう。
個人的には『真・雀鬼3』の東国原知事のタメロンが好きです(関係ない)
置きタバコ
続いては厳密には卓外の話になるのですが、置きタバコです。
置きタバコというのは日がついたままのタバコを火を消さずに放置することで、他家が受動喫煙を受けてしまうため、禁煙家たちからは大変マナーが悪いとされる行動です。
基本的には喫煙者同士でもやらないほうがよいので、もしやる場合は許可を受けてからの方が無難。
迷惑にならない置きタバコアイテムとしてこんなのもあります↓
アガリ批判
続いては、アガリ批判です。
これは人の上がった手に対し、「運だけだろ!」とか「そのアガリはダサい」とか「両面に受けてれば3巡早くツモってたやん」とかそういう因縁をつけていく行動のことを指します。
麻雀における選択は、基本的にはその人に委ねられているので、横からとやかくいうのは辞めましょう。
強打
続いてのマナー悪い行動は強打です。
これはバチっと牌を叩きつけるような切り方を指し、周りのお客様に迷惑だったり、牌がこわれてしまったりするので雀荘でやると注意を受けます。
宅打ちで近所への騒音もなければいいかなと思っています。
両手使い
続いては両手使いです。
麻雀では基本的に右手か左手のどちらか1つのみを卓上に出すのが好ましいとされており、リー牌と倒牌以外で両手を出すのはマナー違反とされています。
理由はイカサマを防止するためだそうで、ツバメ返しなどの大技は両手を使うものが多かったのでその名残だそうです。
あと余談ですが、左手は上家が捨て牌をみづらいのでマナー違反という人もいます。
◆参考記事
・麻雀は左利きでも右手で打牌をすべき4つの理由
引きヅモ
続いてのマナ悪行動は引きヅモです。
引きヅモというのはツモってきた牌を卓の端まで引いてきてぱしっとやる行動で、ツモ(アガリ)と紛らわしいのでよくないとされています。
あと強打気味に引きツモをすると牌が割れるリスクもあるらしいです。
点棒投げ渡し
続いてのマナ悪行動は点棒投げ渡しです。
これは点棒が卓外に落ちたり、あとふつうに失礼!みたいな理由からマナーが悪いとされています。
よい点棒の渡し方は、はいっといって人の目の前まで持っていくことらしいです。
ちなみに「麻雀卓ぽけっと」でのみ、投げ渡し(スライド)可です。
◆参考記事
・点棒のやり取りが簡単なおすすめ手積み麻雀卓ぽけっと
舌打ち
続いてのマナー悪い行動は舌打ちです。
これは麻雀んとは関係なくふつうにマナーが悪いしプレッシャーになるので辞めたげましょう。
牌をパチパチやる
続いては同じくプレッシャー系の行動で「牌をパチパチやる」です。
待ち時間が長い時とかに早く切れよ!みたいなニュアンスでぱちぱちやるとよくないです。
山を前に出さない
続いては全自動卓特有のマナーになりますが、山を前に出すというものがあります。
これは全自動卓は卓がひろいので対面が届かない展開を避けるためと、あとそのままだと角度的に下ツモ(山)を見逃す可能性があるため。
山だしてーと言われたら快く出すようにしましょう。
ちなみにサンマでは「一人対面がいなくてどうしよう」問題が発生することもありますが、そのための専用山押し機器とかもあります。
ゴッドハンド2というやつです。
◆参考記事
・自動卓の3人麻雀で対面の山を押してくれるのはゴッドハンド
鳴きの牌を取る順番
鳴いたときに
- 発声+牌を倒す→牌を取る→手から牌をきる
- 発声+牌を倒す→手から牌をきる→牌を取る
のどちらにするかで流派があります。
フリー雀荘などでは後者が多いですが、正式には前者みたいです。
リンシャン牌降ろさない
最後はリンシャン牌降ろしです。
これはコミュニティによるかもですが、リンシャン牌は取りやすいように降ろしておくとするマナーも多いです。
たいていドラが目の前にある人が下ろすのがマナーとされているので、まあ降ろしておいたほうが無難です。
あと、カンが入った時に山のラス牌を王牌にくっつけるかどうか、とかもあり、一応くっつけておくとよいです。
(ここはコミュニティによる、触るな!とか言われることもありそう)
他人のマナーを指摘する
あと自称マナーいいおじさんにありがちな他人のマナーを指摘するというのも実はマナ悪です。
雀荘などではトラブルを避けるため、客同士での指摘を禁止していることが多く、それを守れない正義系おじさんは厄介。
どうしても気になる場合は、己の器を広げるか、あるいは店員を通して言ってもらうのが無難。
やべえ人にもパターンがあって、違うタイプが揃うとトラブルが起きます↓
危険度小!もしかすると因縁をつけられることもある麻雀行動まとめ
最後は、基本的には問題ないけど、もしかすると人によっては怒るかもしれない限定的リスクのある態度をまとめます。
具体的には以下の行動たちです。
即引っ掛け、安手の親流し、携帯いじる、無断帰宅
それぞれ解説してきます。
即引っ掛け
まずは即引っ掛けです。これは現代麻雀ではふつうにあるし、引っかかるほうが悪いくらいのふつうさですが、一昔前は「ずるい技」とされていました。
理由は筋を打って振り込んでしまうため。
雀荘のメンバーなどは一巡回してリーチをするとかの制限がある店もあったみたいですね。。
年輩の打ち手とかと打つときには要注意かも!
◆参考記事
・日常と麻雀における筋(スジ)の概念の違いを解説する
安手の親流し
続いては安手の親流しです。これも別に悪くないっちゃ悪くないんですが、人によっては怒ります。
特にお得意様との接待麻雀とかで、接待先の相手がラス目で、その親を安手で流すのは厳禁とされています。
接待麻雀を打つときは事前に上司に確認しましょう。
携帯いじる
これも別に悪いことだと思わないという人も多いかもですが、人によってはイラつく人もいるそうです。
よくあるケースは、携帯をいじっていて打牌が遅れて、「すぐ打てないなら携帯いじるなよ!」みたいになるパターン。
そうでないときの携帯見るなは、ご飯中にテレビを見るな!とかと同じテンションかなと思うので家族麻雀では要注意かも。
無断帰宅(ラス半コールがない)
最後は無断帰宅です。いや麻雀中に帰る人なんていねえよ、と思うかもですが、フリー麻雀では最終半荘の前にラス半コールをするというマナーがあります。
このラス半コールというのは、「この半荘で終わります」という意味で、「ラス半!」と叫んで店員に聞き入れられればOKです。
「もしかしたらラストにするかもしれない」ときは「もしラス!」と叫びましょう。
◆参考記事
・フリー麻雀マナーまとめ!覚えておきたい暗黙知
終わりに
ここまでマージャンにおけるマナーについてまとめてきましたが、いかがだったでしょうか。
「これは確かにな」、とか「いやそれはいいべ」、とか色々意見あるかと思います。
まあ、マナーでがちがちに固めると窮屈ですが、そういう考え方をするというのを知識として持っておくとトラブルなく麻雀が打てるので便利です。
初めてのフリー麻雀の前などに一読いただければ幸いです。
あと、「おうこのマナー忘れてんべ!」というのがあったら、言っていただければ追記しますのでコメントください。
では今日はこの辺で。よい麻雀ライフを!