麻雀は4人麻雀であれば1VS1VS1VS1、サンマであれば1VS1VS1というように原則としてはバトルロワイアルのゲームです。
しかし、麻雀においては、点数状況や仕掛けの入り方などにより、特定の2人または3人の利害が一致し、一時的な共闘体制が組まれることもあります。
それってイカサマじゃないの?とか思う人もいるかもですが、良い悪いの議論は置いておいて事実としてそういうことはあり得ます。(差し込みといいます)
そして点数が2極化したオーラスなどでは、誰が味方で誰が敵なのか、を理解することが非常に重要です。
今日は、その誰が味方で誰が敵なのか、というのを見分ける力を養うゲームとして『お邪魔もの』というボードゲームを紹介していきます。
目次
敵と味方を見分けることでどんないいことがあるの?
まずは敵と味方を見分けることの意味と、具体的にどんなことをするのか、という点について簡単に解説します。
冒頭でも軽く触れましたが、麻雀においては点数状況や場況により偶然にも複数のプレイヤーの利害が一致することがあります。
誰と誰が利害が一致しているかを見分けることが、ここでいう敵味方を見分けるということになります。
これができると、
オーラスにおいて味方にアシストを出してアガリやすくしたりとか
逆にほかに早上がりしたい味方がいない場面だからトップだけど自分で行こう!
というような判断ができるようになり、順位が微妙に良くなります。
ただ、この敵味方を見分けるというのは、打ち手の傾向とかによっても変わるので、点数状況だけでなく、打牌や表情からも情報を取って正確に見抜いていく必要があります。
そこで以下では、この敵味方を見分けるためのオススメボドゲとして『お邪魔もの』というゲームを紹介します。
『お邪魔もの』というボードゲームの目的とルール
続いては『お邪魔もの』というボードゲームの目的とルールを解説していきます。
お邪魔ものというゲームのルールをざっくりというと、(5~7人程度の)プレイヤーが炭鉱夫とお邪魔ものに分かれ、マップを掘り進めていきます。
炭鉱夫はお宝までたどり着けば勝ち、お邪魔ものはお宝までたどり着かせなければ勝ちというルールです。
誰がお邪魔もので誰が炭鉱夫か、というのは公開されないので、出したカードを通して、こいつはお邪魔ものだ!というように判断していくのが醍醐味のゲームとなります。
基本的には最初に手札を5枚配り、その中から順に道カードをプラレールのようにつなげていってゴールまでの道を作るというやり方です。
ただ特殊カードとしてお宝の位置を確認するカードとか、特定の相手を妨害するカード、あるいは道カードだけど行き止まりになっているやつ、とかがありどれを出すかを選択していきます。
お邪魔ものであることを隠すことが重要となる理由
ちなみに、このゲームでは、お邪魔もの側が自分がお邪魔ものであることをギリギリまで隠すことが重要です。(麻雀ではわかりやすく味方アピールをすべきなので違いあり)
なぜお邪魔ものかそうでないかを隠すのが大切かというと、理由は2つあります。
一つは基本的には6人なら炭鉱夫4人、お邪魔もの2人というように、お邪魔もののほうが少ないため。
バレると1ターン行動不能!とかの妨害を多方向から受けるため、他のプレイヤーからは妨害を受けずにさりげなく進路を変えたりする必要があります。
そしてもう一つの理由は、ゴールに近づいてから妨害したほうが効果が高いため。
初めのうちはまだルートが定まっていないので、行き止まりカードとかを置いても迂回してゴールにたどり着くのはそんなに難しくありません。
しかし、ゴール前ギリギリで行き止まりを置かれたら、残りカード枚数も少ないので挽回が効かずゴールにたどり着けなくなる可能性が高いのです。
そんな感じで『お邪魔もの』というゲームでは、自分の素性を隠しつつ、敵味方を見分けていく必要があります。そしてこれは麻雀におけるオーラスとかでも重要な能力ではないかなと思います。
例えば自分がトップの時の8000点差の2着目が2着確を狙っているのか、逆転を狙っているのかというのを正確に見分けることができればかなりトップ率が上がりますね。
そんな能力をこのゲームで身に着けることができるのではないかなと思っています。
麻雀において敵味方判別が重要である具体的な例
ここからは番外編となるのですが、麻雀において敵味方を見分ける必要がある場面ってどんなものがあるのか、というのをいくつか紹介していこうかなと思います。
具体的には以下の3つが重要かなと思っています。
1.オーラス
2.高そうな仕掛けが入っているとき
3.焼き鳥やビンタがあるとき
それぞれについて簡単に解説していきます。
1.オーラス
まずはオーラスです。
オーラスというのは半荘戦でいう南4局、東風戦でいうと東4局を指しますが、要はそのゲームの最終局という意味です。オールラストから来ているみたいです。
で、このオーラスではその局のアガリや振り込みがそのまま順位に直結するので打牌選択が非常に重要となり、かつ南3局までの対局によって点数に差がついているケースが多いです。
そのため、点差状況によっては、1位と3位がともに早上がりがしたくて2位と4位がしたくない場面とか、1位、3位、4位が早上がりしたくて2位だけじっくり手を作りたい場面とかもあります。
前者で言うと以下のような2極化しつつもやや差がある場面で、後者で言うとトップが断トツ、2位は1万点下くらい、3位と4位が競っているみたいな場面ですね。
◆1位と3位がともに早上がりがしたくて2位と4位がしたくない場面
1位:45000点(トップを守りたい⇒早上がり)
2位:39000点(1着になりたい⇒6000点以上の手)
3位:15000点(3着をキープしたい⇒早上がり)
4位:4000点(3着になりたい⇒11000点以上の手)
◆1位、3位、4位が早上がりしたくて2位だけじっくり手を作りたい場面
1位:45000点(トップを守りたい⇒早上がり)
2位:39000点(1着になりたい⇒6000点以上の手)
3位:10000点(3着をキープしたい⇒早上がり)
4位:9000点(3着に上がりたい⇒早上がり)
2.高そうな仕掛けが入っているとき
2つ目の敵味方判断が重要となる場面としては、一人から超高そうな仕掛けが入っている場合。
例えば、三元牌を2つ鳴いて残り一つも見えていないとか、ドラ色の清一色が完成しかかっているとかそんな場面です。
ベタオリするのは簡単ですが、降りているうちにツモられるのは避けたい。そんなときにふと横を見て味方がいるとわかれば、そこに差し込んでリスクを軽減することができます。
偶然にも味方がいて、かつ安い仕掛けをしている場面というのはあまりないかもですが、ラスの比重の重い天鳳などでは断ラスが高い仕掛けをしたときは、他の2人はすべて味方と思ってよいかなと思います。
3.焼き鳥やビンタがあるとき
最後は特殊なルールになりますが焼き鳥やビンタがあるときです。
焼き鳥というのは、半荘で一度も上がれなかった人がいたら罰符を払うというルールで、ビンタは原点を割ったプレイヤーが原点以上のプレイヤーに罰符を払うというルール。
これらのルールがある場合、焼き鳥を解消した(和了した)者同士、ビンタのクビ(原点)がある者同士、が味方となって、差し込みをするというケースもあります。
これらのルールでは、後半に場が異常な加速を見せることもあるので、一応覚えておくと便利です。
終わりに
ここまで対局中に敵味方を判断する意味とそのためのおすすめゲームとして『お邪魔もの』を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
身分を隠して敵味方に分かれるという意味では人狼ゲームなどもその部類ですが、あれは基本的には打牌に当たる部分がなくて口でのやり取りなので、麻雀に活かすならお邪魔もののほうが最適です。(三味線になるため)
偶発的にできた味方同士がいい感じに噛み合うと、「こいつできるな(にやり)」みたいになって、ちょっと楽しくなれます。
ぜひお邪魔もので敵味方判断力を身に着けて、より有利に対局を進めていきましょう!
では今日はこの辺で。よい麻雀ライフを!
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