赤ドラありのルールが現代麻雀の主流です。
競技麻雀では赤なしのルールもありますが、競技プロがプレイするMリーグでも赤ありが採用されていますね。
ただ人によってはこの赤ありルールにうまく適合できず、赤ありはつまらない・・・と感じる人もいるかと。
最終的には好みかなとは思うんですが、赤ありがつまらないと言っている人のほとんどは
赤あり→勝てない→つまらない
となっていてもったいないなと思うこともあります。
というのは、赤あり麻雀では赤なし麻雀とは違った戦術が必要で、それをしないとその面白さに気づくことなく負け続けてしまうため。
そこで今日は赤牌のルールと戦術について考察していきましょう。
目次
赤あり5の麻雀牌はドラになるルール!色だけでなく模様が違う場合もあり
まずは一般的な赤牌のルールについて解説します。
主に、ウーピン、ウーマン、ウーソウという数字の5の牌が赤になっていることがあるんですが、これはドラとなるのが赤ありのルールです。
つまり一般的なドラ表示牌の次の牌の他に、この赤牌を持っているだけでドラが1つ追加できるというわけです。
そんなバカなことがあるかい!?と思う人もいるかもですが、最近はこの赤入り麻雀が一般的なので、赤の使い方についても学んでいく必要があります。
ちなみに赤牌は色だけ赤になっているものと、色弱な人のために模様も変化があるものがあります。もし、一緒に打つメンツに色弱な人がいる場合は、模様が違うやつがオススメ。
こういうの↓
赤ドラの起源と歴史!東京五輪に合わせて任天堂が製造し普及
続いては赤ドラの歴史について解説します。
赤ドラが普及し始めたのは昭和39年(1964年)のこと。
昭和39年の東京オリンピックの開催をきっかけに、五輪に通じる「五筒」の牌を赤一色にして特別の役牌にしようという企画が持ち上がり、大阪の麻雀店組合の依頼を受けて「任天堂」が「赤五筒」を製造したのが広く受け入れられて普及した
というのが始まりだそうです。
その後、好景気の後押しもあって一気に全国に広がっていったそうですね。
これ↓
ちなみに役満より古い任天堂の麻雀牌・満貫を取り寄せてみたところ、元々は中国の嶺上開花が起源とも書かれていました。
「赤ウーピンは、嶺上開花の花から考えられたと思われます。中国では、嶺上から赤ウーピンをツモった場合(愚形のみ?)役満とするルールから日本に入ってきたものといわれています」
…赤5、中国起源で嶺上開花の花説!
赤ドラの起源については諸説ある
赤入り麻雀の戦い方のコツ!つまらないという前に最低限アジャストしたいポイントまとめ
この赤入り麻雀では赤なし麻雀とは一風変わった戦術が必要になります。
赤ありはタンヤオ、特に喰いタン
具体的には、鳴きを重視し、タンヤオを積極的に狙っていくことが重要です。
なぜかというと、赤ドラは全て5であるため。
5の牌を使い切ることのできる役といえばタンヤオですね。
そして赤ドラはドラとなるだけでなく、チップの対象になることもあり、この場合はさらにこの赤牌が重要です。
なので、赤がある場合には何としても上がりたいところで、そのための手段として喰いタンが有効となります。
逆に喰いタンはカッコ悪いというような固定観念を持っている人は、赤あり麻雀で勝利を掴むことができません。
赤ありで実力は出ない?いいえ出ます。
で、ここでよくある意見として、赤あり麻雀は実力が出にくいからつまらない・・というものがありますが、実際には赤あり麻雀では赤あり麻雀の実力の出方があります。
具体的には、
- 赤のある手を鳴きで最速で上がる実力
- 相手の赤の枚数を予測しギリギリで回避する実力
この辺が赤なしに比べて重要になります。
つまり、赤あり麻雀では、勝負手が来る回数が多いため、赤なし麻雀に比べてより踏み込んだ打牌が求められます。
ちなみにルールによっては赤牌のドラやチップに感しては鳴き時には効果を適用しないルールもあり、その場合には面前派が有利です。
>>鳴き麻雀のカッコよさ!大いなる1000点で相手の心を折れ!
赤ありで強くなる役
では赤ありと赤なしで相対的に役の強弱がどう変化するのかを見ていきましょう。
赤ありで強くなる役としては、まずタンヤオ。これは赤が使えるので絶対的ですね。
例えば1357とあるようなケースでは、
- 赤なし・・・135を残すことが多い
- 赤あり・・・357を残すことが多い
というように差が出ます。
また、そのほかの役でも役牌、ホンイツ、清一色などの役も相対的に強くなります。
というのは打点が乗りづらかった役牌が、赤ドラで補強されているためで、役牌ドラ3とかが作りやすくなっています。
また、ホンイツ、清一色も同様で、清一色ドラ1のハネマンなどは赤なしに比べて作りやすいといえます。
あと七対子に関してもドラ1によって打点が奇数役になりやす位です。(赤を狙って五の牌が残されがちになる傾向もある)
赤ありで弱くなる役
逆に赤ありで弱くなる役もあって、それがチャンタ系とトイトイ系です。
チャンタ系は言わずもがなで、赤ドラが使えないため不利になります。
またトイトイ系に関しても赤ドラは5の牌であり対子としては上がりにくい牌です。
なので、566(5は赤)とかで両面かシャボか選べるケースでは、トイトイの2役→ドラ1役に下げて受けるケースが多く相対的にトイトイの重要度は下がりがちといえます。
赤ドラありの戦略まとめ!
まとめます。赤ドラあり麻雀では、
- 赤ありの手を喰いタンで早上がりするのが最重要
- 打点が上がるためより踏み込んだ打牌が重要
- 相対的に強くなる役と弱くなる役がある
こんなところです。この辺を意識すると、赤ありを少し楽しめるのではないかなと思います。
赤入り麻雀が嫌いな人に向けて!赤ありにできない特殊麻雀牌について
という人はどうすればいいのでしょうか。
これは強い意志で拒絶する、とか赤なしの競技麻雀を行うといった方法の他にも、全身が真っ赤な麻雀牌を使うというのも1つの手です。
これを使うメリットは以下の通り。
- 赤入り麻雀を避けられる(すでに赤いため赤牌がない)
- 赤の興奮作用により赤なしで激しい打ち合いとなる
- 血が目立たない
赤入り麻雀を避けられる
最近のフリー雀荘では、赤5ピン、赤5ソウ、赤5萬がドラとなる赤ドラルールが一般的です。
その流れを汲んで、セットでも赤入りが増えてきたという方も多いのではないでしょうか。
しかし、競技麻雀派の人などは、赤ドラにより運の要素が高まることを良しとしないこともあると思います。
そんなときに赤牌です。
木を隠すのは森の中といいますが、赤牌ならすべての牌が赤いので赤ドラという概念を作ることができなくなります。
なので、どうしても赤ドラなしの競技麻雀ルールで打ちたい人は、赤牌を持っていきましょう。
打ち合いの多い攻撃的な麻雀になりやすい
赤という色は人の目を引きます。
これは血や火など自然界では直ちに察知しないといけない情報が赤色に多いからです。
そのため、赤色を見ると、アドレナリンが分泌され、興奮を覚える心理効果があります。
もし赤牌を用いて麻雀を打てば、青色や緑色などの牌を使った場合に比べて、すべての打ち手は攻撃的な打牌になりやすいと考えられます。
なので、赤牌の第2の用途としては、ベタオリばかりではつまらない、もっと激しい打ち合いをしていきたいと考える場合にも有効です。
血が目立たない
先日連載が終了した漫画アカギでは、主人公のアカギとラスボスのワシズ様がお互いの血をかけて麻雀をするという鷲巣麻雀が10年以上にわたり繰り広げられてきました。
このワシズ麻雀、もし実際に行うとすると懸念すべき点があります。
それは、牌が血で汚れてしまう可能性があるということ。
血を使ってガン牌をしたり、血でべたべたになって模様を隠すようなプレイが横行しないようにするためには、血が目立ちにくい赤色の牌を使う、というのは理にかなっていますね。
なので、もしも血を取り合う麻雀や、あるいは流血沙汰になりそうな麻雀、病弱すぎて対局中に血を吐く可能性のある相手との麻雀、などは赤牌を使うとよいでしょう。
まとめ!赤い麻雀牌を使いこなして勝利をつかもう!
このように赤牌には様々な用途があることがおわかりいただけただろうか。(ネタですが)
実際、赤牌を使っている人を自分は見たことがないのですが、黒いテーブルなどには赤はキレイに映えそうだなと思います。
赤色好きの人はぜひ検討してみてください。
◆全体が赤いタイプ↓
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