本記事では麻雀における方角の話を解説します。
- 東、南、西、北の読み方
- なぜ東西南北でなく東南西北なのか
- 方角が現実と逆である理由
などを知ることができます。
麻雀をプレイする人にとってはおなじみですが、それ以外の人から見ると奇妙に見える点というのがいくつかあります。
そのうちの一つが、「方角の読み方」です。
麻雀では基本的に方角を「東(トン)、南(ナン)、西(シャー)、北(ペー)」と呼びますが、これが一般の方には聞きなれない表現ですね。
これには二つ疑問があるかと思います。
まず一つ目はそもそも読み方が「東(ヒガシ)」とか「南(ミナミ)」とかでなくトン、とかナンとかいった読み方である点。
そしてもう一点はなぜ東西南北の順ではなく、東南西北であるのか、という点です。
今日はこの麻雀における方角の読み方について解説してきたいと思います。
目次
麻雀における3つの方角の意味(東と南は特に多義語)
まずは、麻雀における方角の意味について簡単に説明します。麻雀における方角には3つの意味があります。
この3つです。それぞれ見ていきましょう。
牌の種類としての方角
まず一つ目は、牌の種類としての方角です。
麻雀では34種136枚の牌を使いますが、その中に方角の柄の牌が4種類あります。
それが「東(トン)、南(ナン)、西(シャー)、北(ペー)」です。
これらは麻雀の牌なので一般に他の牌と同様に中国語読みされています。
その他牌の読み方↓
場風としての方角
2つ目は、場風としての方角です。
麻雀では、大きく分けて「東風戦」と「東南戦(半荘戦)」という2つのルールがあります。
これはゲームの長さを表しており、東風戦は4人のプレイヤーが1回ずつ親を行うと終了、東南戦は2回ずつ行うまで続きます。
そして東南戦では、今が1周目なのか2周目なのかがわからなくならないように、1周目を東場(トンバ)、2周目を南場(ナンバ)として区別しています。
これを裏返す↓
これを麻雀では「場風」と呼び、東場なら東の牌に役がつき、南場なら南の牌に役がついたりといった牌と場が連動したルールとなっており、場風的な意味での方角の話が2つ目の意味です。
ちなみに東風戦においては常に東場で、半荘戦においても南場までで決着がつかないときは例外的に西場に突入するルールもあります。
席の位置としての方角
3つ目としては、席の位置としての方角です。
さきほど親が回るという話を書きましたが、麻雀においては、親を中心として各プレイヤーには方角に即した役割が与えられます。
親が具体的には、親が「東家(トンチャ)」と呼ばれ、そこから反時計回りに「南家(ナンチャ)」、「西家(シャーチャ)」、「北家(ペーチャ)」となります。
親の権利もこの順番で回っていくので、ある局で南家だった人は、次の局では親となる、という具合です。
以上の3点が麻雀における方角の意味となります。
なぜ東西南北ではなく、東南西北(トンナンシャーペー)の順番なのか
ここまでの3つの方角の意味を踏まえると、麻雀において方角の呼び方が東西南北ではなく東南西北の順番である理由についてもおのずと見えてきます。
結論から言えば、その方が便利だから、です。
麻雀では、東の次は南、南の次は西というように方角は順々にめぐるものになります。
そのため順番をぶった切った東西南北というような順番よりも、順番通りを示した東南西北という呼び方のほうが一般的なのです。
なので、方角を東西南北の順で読むのは、季節を春秋夏冬と読むような感じであまり効率的ではないというわけです。
番外編:なぜ麻雀の方角は現実の順番と逆なのか
ここまで読んでいただいた人の中には、麻雀における方角が、現実とは逆の配置になっていることにお気づきの方もいるかと思います。
実際、麻雀では東家の右手側に南家がおり、東⇒南⇒西⇒北の移動は反時計回りになっています。
これは諸説あるのですが、元々麻雀が神々の遊びであり、卓は天に映った牌の様子を見上げているような構成のため現実とは逆になっている、などの説があります。
正座早見表が東西逆になるのと同じ理由ですね。
真偽のほどは不明ですが、まあ逆なんだなというのだけ覚えておくとよいかなと思います。
麻雀の方角は正座早見表と同じ
トンナンシャーペーをメロディで覚えたい人におすすめの曲(咲-saki-EDテーマ)
ちなみに
どうしてもトンナンシャーペーの順番が覚えられないんだよなぁ・・・
という人はメロディに乗せて覚えてしまうのも1つの手です。
具体的にはアニメ咲-saki-のエンディングテーマ「熱烈歓迎わんだーらんど」を聞くというのも手です。
同曲では「トンナンシャーペー」が歌詞に入っており、自然と順番を覚えられるはずです。
麻雀の方角は一度覚えると楽だからご安心を。
ここまで麻雀における方角についてまとめてきましたがいかがだったでしょうか。
麻雀では日常と似ているようでちょっと違った非日常みたいなのが多いので、間違えないように注意しましょう。
まあ逆になると覚えておけばOKです。慣れれば間違わなくなりますので、ご安心を!
ではまた。良い麻雀ライフを!
◆参考記事
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