本記事では麻雀における「流れ理論」について解説します。そっちじゃなくて麻雀を始めるまでの手順としての流れを知りたかったんだよ!という人は以下の記事を参考にしてください。
手順↓
麻雀に流れがあるのか、ないのか、という問題は1つの命題かなと思います。
結論から言って、以下の理由により麻雀に流れはあると言う立場です。
- 麻雀が運要素のゲームである点
- 4人(or3人)のバトルロアイアル形式である点
四人のプレイヤーが各々の思惑で動けば、場合によって一定の方向性にまぎれが起こりやすい場は生まれるだろうと、そう考えています。
ただ、流れを掴むためにはどうすればいいかという視点で言うと流れを掴むためには流れを信じないことが重要であるとも考えています。
今日は、そんな感じの自分の流れ論の
- 定義
- 使い方
- (流れを学ぶ)おすすめの漫画
などをつらつらと書いていきます。
では始めていきます。
目次
麻雀の流れ理論って何?オカルトとアナログの間にある法則です
まずは麻雀の流れって何か、と言う概念を定義していきましょう。
流れとは?
流れという一般的な意味としては、ツキの波を指します。
ここで「あーなるほど、確かにな」と思う人は相当な流れマスターですね。
・・・そうでない人も多いと思うので、もう少しだけ詳しく解説します。
流れが起きる理由
麻雀というゲームでは、複数人のプレイヤー(ヨンマでは4人、サンマでは3人)がいて、かつクローズドな情報が多いゲームとなっています。
そのため、運の要素が一定割合入ってくるというのが特徴です。
例えば、
- 2回連続でダブリーをかけるとか
- 2局連続嶺上開花
というような確率的に低いことが起こることもあり得ます。
流れは人為的に変化する
そして、この運の要素は神のみぞ知る!というところではありますが、運に偏りが人為的に生じることもあります。
- なぜか誰か一人だけがアガリ続けたり
- 誰か一人だけが振り込み続けたり
特定の人が有利になったり不利になったりという偏りもあります。
流れのまとめ
流れをまとめると、
- 確率的な運の上振れと下振れ
- 人為的なミスによる変化
そんな運の偏りのことを流れと言います。
ここから派生した意味として、流れがあるというとツイているという状態で、勢いがついていて止められない状態。
一方で流れがない状態というのは、何をやってもうまくいかないというツイてない状態を指すこともあります。
そんなことがあるのかないのか、は別として、流れとはツキの偏りのことであるという点をまずは抑えておいてください。
麻雀で流れ理論を使う2つのメリット!
では流れを使うとどんなメリットがあるのか。
具体的には以下の2点において流れが重要であると考えています。
- 1.場の雰囲気は四人の打ち筋の混ざり合いにより作られる
- 2.相手の心を折ることがもっとも効率の良い勝ち方である
それぞれ説明します。
1.直観から知見を得られる
自分は四人のプレイヤーがバトルロアイアル形式で競い合う麻雀というゲームにおいては、単純な確率だけでなく、人の意志による確率の乱れが存在します。
そして、その運の偏り、確率の乱れは、流れという形になって場況に現れます。
つまり、
- へんな流れを感じる!
- 重苦しい場の流れだ
みたいな直感には一定の理由があるのです。
じゃあこれをどう使っていくんだという話になると、びびびっときた展開について結果との相関を記録してみるというのは一つの方法です。
例えば、
「聴牌している気配がして、そのあと振り込む!」
というのが何度も続けば、それは聴牌している流れを読み取れているということになります。
あるいは、
何か高そうな手の流れを感じる!
と思う場において、高い手を振り込むことを繰り返してしまったとします。
その後、その理由を分析して、
「自分はドラが出ていない場において高そうだと感じるのだ!」
ということがわかれば、それは流れから新たな知見を得たことになります。
そんな感じで、新たな読みのとっかかりを得る手段として、なんとなく違和感を感じるとか、勢いのある無しを感じるという「流れ」という概念が重要であると思っています。
2.相手の心を折ることができる
自分が流れの力を信じる2つ目の理由は、相手の心を折ることが勝利への最短ルートであるからです。
そしてその相手の心を折る手段として流れが利用できます。
詳しく説明していきます。
麻雀というゲームの構成上、四人のプレイヤーのうち、一人でもぬるい人がいるとかなり楽になります。
そして、元々格下の打ち手がいる場合は良いですが、そうでない場合(全員が同じレベル、または自分がいちばん格下)において対局を有利に進めるためにはどのようにすればいいのでしょうか。
それは、誰かをぬるい打ち手に変えてしまうというのがてっとり早い方法の1つです。
で、どうやってぬるくするかというと、格付け(マウント)によるマインドクラッシュです。
例えば、
- 黙聴が全部見抜かれる
- リーチを何回もかわされる
- 自分の親のときだけみんな押してくる
といった辛い展開が続くと「心が折れる人」がたまにいます。
そして心が折れた人はプレイが雑になるので、より読みやすくなるという悪循環でたいてい負けます。
極論で言えばそんなかんじで、いかに相手を弱めるか、というときに流れという概念は重要です。
「お前は必ず振り込む、流れ的にな!」
と言われてその通りになったりすると、流れのあるなしは別として、その人の中では流れを意識して打牌が乱れ出します。
あるいは流れという言葉が集団心理を作り出し、あいつはいま流れがないから押しても当たらないとなれば、押された側はさらに流れが悪くなります。
そういったメンタリスト的な使い方としても流れの力は強大だなと思っています。
麻雀流れ理論の掴み方と使い方!漫画に学び、自分は鉄打ち
ここまでは流れ理論の一般的な話をして来ました。
以下では、流れ理論の具体的な使い方として
- 流れに関して自分はどう対応すればいいのか
- 麻雀漫画などで言われている暗黙知としての流れ理論の具体例
について解説していきます。
では以下で自分の考える流れの掴み方を紹介していきます。
流れを掴むには(流れを)信じぬ心と貫く意志
で、ここからが本題に入るわけですが、流れを掴むためには流れを信じないことが大切だと考えています。
なぜかというと、流れを掴むためには冷静な判断をし続けることが重要だからです。
- 押すべき場面で押し、引くべき場面で引く
- 鳴くべき手を鳴き、面前で仕上げるべき手をきっちり仕上げる
その正しい選択の積み重ねが、相手にプレッシャーを与え、ミスを誘発し、よい流れを作ります。
なので、逆説的にはなりますが、流れを掴むためには
- 流れを信じず、自分のうち筋を信じること
- そして一時的にうまくいかないときがあっても、それを最後まで貫くこと
この2点が流れを掴む秘訣であると考えています。
共通認識で相手にアヤをつける
と言うのが自分側の対応でした。
それだけだとただのデジタル打ちになってしまうので、ここからはやや三味な方法として相手に綾をつけるための「よくある流れ理論」について解説します。
具体的には漫画「むこうぶち」(割と流れ派)でマスターとかがよく指摘している流れを掴む(逃す)ポイントを解説していきます。
対子場などの流れに乗れる
ちなみに流れ理論の中でも実際に起こりえる現象として
対子場
色の偏り
などがあります。
これは前局の捨て牌や全自動卓の積み方の偏りなどによるもので、やけに同じ牌ばかり引くみたいな展開となります。
漫画3/4ではツモ様相のパターンを以下のように分類していますが、そんな感じの場況に合わせるのも流れの使い方の1つです。
- 筋でツモ牌が過多なるパターン(6がきたら3や9もくる)
- 裏スジツモのパターン(38ときたら56を引く)
- 連トイツ(45、78などつながってトイツが来る)
- とびトイツ(13,46,79のように間が抜けて対子になる)
- 筋トイツ(147,258など筋でトイツが来る)
- 四間とびトイツ(159、26など3つ抜けてトイツが来る)
この巻で語られる↓
漫画むこうぶちなどで出てくる頻出流れ理論おすすめまとめ
と言うわけで以下では麻雀漫画とかで出てくる頻出の流れ理論を解説します。
ここで出てくる流れ理論は口に出しても大丈夫なやつです。
※逆にあまりにも独創的な流れ理論を口にすると「こいつ、麻雀モグリでは?」と思われて軽んじられて不利になることもあります。
アガリ逃す
まず流れを逃す定番の1つに上がれた手をヒヨって上がり逃すことが挙げられます。
「まっすぐ行ってればこの形でツモあがりじゃねえか・・・!」
みたいなことを外野に思われている場面、これは流れを大きく逃すので要注意です。
切り遅れて当たる
かと言って、ゼンツし続ければ流れを逃さないかというとそうではありません。
振り込みについても、危険牌を切るタイミングが一手遅れるなどしてロンされた場合、これも流れを逃す原因になります。
「こいつ、切り込みがシャープじゃないな・・」
みたいに外野が思っている場面も流れを逃すので要注意です。
面前で行ける手を安く上がる
続いては上がりに関してです。
上がれば正解というのは麻雀でよく言われるパターンですが、上がりにも一流二流があります。
具体的にはより高く、より良い上がり(ロンよりデバサイ、ツモなど)をすることが重要で、メンタンピン三色の手を鳴いて1000点とかにすると
「こいつ、ツキを逃すぞ・・」
みたいに思われます。要注意。
ベタオリしてロンされる
あとは勝負する手でないのでベタオリをして、それでもアンパイに窮して振り込んでしまう。あるいは、アンパイだと思った牌で当たられてしまう・・。
「どうせ当たるんだったら強く打って死ぬべき」
と言う理屈によりこれも流れを逃します。降りるときはきっちりといきましょう!
まとめ+流れを学ぶおすすめ漫画
こうしてみると、基礎的なことの繰り返しが流れにつながっていることがわかりますね。
なので、流れ派だと思って下に見たりする(たまに頭の硬い人がやりがち)と、逆に自分が流れを逃すことになりかねません。注意しましょう!
(流れ理論の使い手でも強者となると、結局は流れを逃さないために完璧なうち筋をする必要がありぶっちゃけかなり手強いです。)
ちなみに流れの理解をさらに深めたいと言う人のためのおすすめ参考書はこんな感じです。
よければどうぞ!
・麻雀会社ザンク・・・大会麻雀における流れなど新しい概念がある
>>漫画レビュー「麻雀無限会社39(ザンク)」大会麻雀とフリーの違いを学ぶ漫画
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・むこうぶち・・・全体的に流れ派。亜空間殺法などの理論がある
>>【完結間近!】麻雀漫画「むこうぶち」は日陰編と江崎編から読むと面白い
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・アカギ・・・最も有名な麻雀漫画の1つ。ネタが通じやすいので必読
>>【完結につきネタバレ注意!】麻雀漫画「アカギ」の登場人物と名言、巻数対応!最終36巻まで
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終わりに!流れ論を使うと有利になることもある
ここまで、流れという概念について自分の考えるところを書いてきましたが、いかがだったでしょうか。
自分は流れ派なので、流れを色々な形で使って勝利を引き寄せようと企んでいます。
そして確率だけで勝負するよりも、流れを掴もうと色々やることで体感としてちょっとだけ勝率が上がっているような感じがあります。
みなさまもぜひ流れ派になってみてはいかがでしょうか。
ではまた。よい麻雀ライフを!