本記事では四暗刻と三暗刻の違いを解説します。
「四暗刻を他の人からロンしたら何故か役満じゃなくなった!」という経験がある人はその謎がこの記事で解けます・
麻雀役の一つである四暗刻(スーアンコウ)
もっとも出やすい役満の一つとしても知られている役ですね。
このスーアンコウで難しいのはツモり四暗刻の場合に、出和了三暗刻にするかどうかの問題。
今日は、この四暗刻、三暗刻問題について考えていきましょう。
目次
四暗刻と三暗刻とはどんな麻雀役?ざっくり違いをおさらい!
四暗刻と三暗刻という役について簡単に紹介していきます。
名前 | 四暗刻 | 三暗刻 |
---|---|---|
点数 | 役満 | 2役/2役 |
鳴き | なし | 暗刻部分以外はあり |
確率 | 0.0416 | 0.673 |
条件 | 暗刻が4つ | 暗刻が3つ |
四暗刻というのは、自分の手の中で同じ牌を3種類集めた暗刻(アンコ)を4つ作ることで成立する役です。
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例えば、222444八八八白白白撥撥みたいな形が四暗刻となります。
一見すると簡単そうにも見えますが、実際には麻雀牌はそれぞれの種類が4枚しかないので3枚を自力で集めてくるのは結構難しく、腐っても役満!という難易度の役となっています。
一方で三暗刻はこの暗刻が3つの形。
つまりこんな感じです。
◆参考記事
三暗刻とトイトイの違いも解説!大体一緒だけどたまに違う
ちなみに四暗刻が崩れた形の三暗刻については必ずトイトイがつきますが、そうでない三暗刻の形も存在します。
こんな感じの形です。
三暗刻の条件は「手の中で刻子(コーツ)を3つ作ること」なので、残りの1つについては階段状(順子)でも構いません。
一方対々和(トイトイ)の条件は「全てのメンツ(4つとも)を鳴いても良いので刻子にすること」なので、順子が入るとトイトイにはなりません。
なので、上記のような形では三暗刻だけどトイトイじゃないみたいなのもあり得るのです。(あんまりないけどたまにある)
>>【麻雀役・対々和(トイトイホー)とは?】符、鳴き、点数、成立条件やコツを解説しました
ツモ四暗刻、出アガリ三暗刻の形の比較検討。ロンすべきかどうか問題
で、この四暗刻において難しいのが、以下のような聴牌形です。
222444八八八白白北北
この形では、誰かほかの人から白か北が出ればアガリとなりますが、もしほかの人から出上りをした場合は、四暗刻が付かず「対々和+三暗刻」で4役となります。
一方でツモれば四暗刻で役満(13役)となるので3倍以上も点数が違います。
なので、このような形になったときは、仮に人からアガリ牌が出た場合、それを見逃すか捉えるか、という選択を迫られることになるのです。
この四暗刻三暗刻問題について、以下でちょっとだけ考えていきましょう。
基本はリーチでトイトイ三暗刻出上がり
考えてみましょうと言っておいて恐縮ですが、結論から言えば基本は出上りでよいかなと思います。
というのも、このツモ四暗刻の形は、シャボ待ちとなるので待ち牌の枚数は最高でも4枚。
大抵は聴牌時に1~2枚くらいは切れてしまっているので、実質待ちはそんなに多くはありません。
ダマであれば、満貫と役満で点数的には4倍とはいえ、アガリの可能性はかなり下がってしまうからです。
また、純チャン三色の平和系みたいな高め跳満、安め出アガリ1000点みたいな形ならまだしも、対々和三暗刻は最低でも満貫スタート。
満貫のリードで得られるトップ期待値なども考えると、出上がりしておくほうが無難かなと思います。
で、出上がりするなら裏が乗ることを考えてリーチをかけておく方がよいです。
トイトイ形は乗れば3枚一気乗りとかもしやすいので、「リーチ(1)、三暗刻(2)、対々和(2)、裏3(3)」とかで、倍満くらいまで化けることもあります。
トイトイ三暗刻(ツモり四暗刻)は基本はリーチで出上がり(ロンする)がよい。
デバサイがある場合や断ラスでは見逃しもあり
ただ、すべての場合で三暗刻出アガリでよいかというと、そうではない場合もあります。
これだったら見逃してもいいかなと思うのは以下の2つのパターン。
- 1.デバサイで逆転がある場合
- 2.ダンラスで役満でしか逆転できない場合
それぞれ簡単に説明していきます。
見逃しパターン1.デバサイで逆転がある場合
まず見逃しをする可能性があるパターンの一つ目として、デバサイでの逆転があるパターンです。
例えば現在2着目の子でトップとの点差が15500点差のオーラスとかであれば、出上がりのトイトイ三暗刻の8000点を上がっても裏が乗らない限り逆転はできません。
しかし、ここでダマにしておいて直撃を取れば16000点差を返して逆転、ツモってももちろん役満で逆転なので、ダマにして見逃しをするというのはアリです。
見逃しパターン2.ダンラスで役満でしか逆転できない場合
2つ目の見逃しパターンとしては、自分がダントツのラスである状態。
例えば、
- 他の3人が全員33000点
- 自分だけ1000点
みたいなそんなパターンです。
この場合は、8000点とか、12000点を上がったところでどうしようもないので、一発逆転を狙って見逃しをするというのはアリです。
ドラの枚数ではリーチに切り替えることも大切
以上の2つのパターンが見逃しをするときかなと思うのですが、このような場合でも場の状況に合わせて判断を柔軟に変えていくことが重要です。
場の状況というのはアガリ牌の残り枚数という話もありますが、それと同時にドラの枚数も考慮する必要があります。
というのも、四暗刻形では、4枚目を引いてきて暗カンというパターンはけっこうあって、それにより期待値が変化することも多いからです。
気が付いたら倍満確定、裏ドラ次第では数え役満もあり得る!みたいなパターンになることもあるので、そういう場合はきっちり出アガリしていきましょう。
番外編:夢のあるダブル役満・四暗刻単騎の形について(ロン可能)
最後に対々和三暗刻か四暗刻かという悩みの存在しない「四暗刻単騎」という形を紹介していきます。
これは以下のように、聴牌時にすでに4つのアンコが手の内で完成している形を差し、この形であれば、出上がりでも四暗刻が確定しています。
111333444666白
ルールによってはこの形でアガるとダブル役満とするローカルルールもあります。
ただ1点だけ注意したいのが複合系の形で、例えば「3334」みたいに暗刻と単騎が隣接している場合、2と5でもアガリが可能となり、これをすると三暗刻になってしまうので注意が必要。
イメージ↓
◆聴牌形
3444 666 888 白白白
◆四暗刻となるアガリ
33 444 666 888 白白白
◆三暗刻となってしまうアガリ
234 44 666 888 白白白
345 44 666 888 白白白
広さを取るか、役満を取るかの難しさがありますね。
終わりに!ツモり四暗刻は基本見逃すな!例外だけ覚えよう。
ここまで四暗刻、三暗刻問題について考察してきましたがいかがだったでしょうか。
まあ、基本は脳死でリーチ、からの自動和了でいいかなと思うので、例外的に見逃しをする場合のみ覚えておくようにしましょう。
四暗刻は1年に1回くらいは出会いがある役満かと思いますのでぜひマスターして、勝利を得てきましょう。
では、また。良い麻雀ライフを。
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