麻雀グッズ研究所のたkるです。
今回は、引き続き麻雀役の説明シリーズ、今日のテーマは麻雀役の「三暗刻(サンアンコウ)」です。
四暗刻が崩れた形でのトイトイ三暗刻の複合系が多いですが、三暗刻単体の5200とかも稀にあります。
では、三暗刻の意味や成立条件、使い方、雑学などをまとめていきます。
よろしくお願いいたします。
目次
麻雀役・三暗刻の成立条件!実は鳴きも可!
まずは三暗刻の意味ですが、麻雀における役の一つになります。
名前 | 三暗刻(さんあんこう) |
---|---|
点数 | 面前2役、鳴き2役 |
鳴き | あり (鳴きを入れた部分は暗刻にカウントできないが それ以外は可) |
確率 | 0.7% (16位/37個中) |
条件 | 暗刻(鳴かずに作った同じ牌3枚のセット)を3つ作ること |
役の点数は2役、出現確率は0.7%と出やすさはややレア気味です。
成立条件
三暗刻の成立条件としては、
「暗刻(鳴かないで作った同じ牌3枚のメンツ)を3つ手牌にそろえたうえで和了形を整えること」
です。
鳴き
暗刻に関して紛らわしいのは、実は三暗刻は鳴きありという点です。
暗刻は鳴くと明刻になってしましまうのでダメですが、暗刻部分以外は鳴いてもOKで以下のような形は三暗刻が成立します。
◆三暗刻になる紛らわしい形
- 白白白222東東 4444暗槓(暗槓子と暗刻で合わせて3つある)
- 白白白222444東東 678チー(暗刻部分で鳴きが入っても可)
ちなみに暗槓は鳴きに入らず暗刻扱いとなりますのでOKです。
点数
点数は2役です。
ただしほとんどのケースではトイトイが複合するので合計4役となることが多いです。
ちなみに鳴かずにトイトイ三暗刻系をツモると四暗刻という役満になります。
確率
確率としては、
- ヨンマ:0.7% (16位/37個中)
- サンマ:1.89%(15位/36個中)
となっています。
ただ先述したように四暗刻と競合するポジションなので、三暗刻を見逃して四暗刻を狙う!みたいなケースもあり実際のチャンスはもうちょいあるイメージです。
三暗刻の作り方と複合形!面前のツモ四暗刻形と鳴きトイトイ形が多い
では、ここからは三暗刻の使い方について解説していきます。
三暗刻は、大きく分けると以下の3つの使い方があります。
- 四暗刻くずれの対々和+三暗刻の形
- 鳴きの対々和でツモると三暗刻となる形
- 三暗刻のみで対々和が付かない形
それぞれについて説明していきます。
四暗刻崩れの三暗刻
三暗刻のよくある形の一つ目は、ツモれば四暗刻、ロンなら対々和+三暗刻という形です。
例を挙げると以下のような形ですね。
22244455⑨⑨二二二(5と⑨のシャボ待ち)
この場合は、打点で見るとツモなら役満(32000点)、ロンなら対々和(2役)+三暗刻(2役)で計4役(8000点)とかなり打点が変わってきます。
なので、出ても見逃すか、出たらロンするかはあらかじめ決めておく必要があります。
鳴きのツモ三暗刻形
続いてよくある形としては、鳴きを入れた対々和形で、ツモると三暗刻が付く形です。
例えば以下のような形となります。
22244455⑨⑨ 二二二ポン(5と⑨のシャボ待ち)
ロンなら対々和のみ、ツモなら対々和+三暗刻となる形ですね。
この形の三暗刻は非常に見逃されやすいので注意しましょう。
対々和のつかない三暗刻
最後はけっこうレアケースですが、対々和と複合しない三暗刻形もあります。
例えば以下のような形で、順子を含んだ手牌構成が特徴。
- 22244478⑨⑨⑨白白 (6,9の両面待ち)
- 222444789⑨⑨白白 (⑨,白のシャボ待ち。ツモのみ三暗刻が付く)
この形もけっこう見逃されやすいのでご注意ください。
三暗刻の注意点!暗刻と明刻との違いを理解しチョンボのリスクを避けよう!
和了方のところでも少し触れましたが、三暗刻を和了する上での注意点を挙げていきます。
注意すべき点は以下の3点です。
- 出和了では暗刻にならない
- 意外と忘れられがち
- リーチ後の暗槓に注意
それぞれについて見ていきましょう。
出和了では暗刻にならない
まず一つ目の注意点ですが、シャンポン(シャボ)待ちをロン和了した場合は暗刻とはならないということです。
例えば以下のような形でロンした場合はリーチのみとなってしまうのでご注意ください。
22444999①①二三四 (2と①のシャボ待ち)
⇒ツモれば三暗刻だが、ロンならリーチのみ
意外と忘れられがち
二つ目の注意ポイントは三暗刻の数え忘れです。
三暗刻は対々和が付いている場合はわかりやすいですが、三暗刻単体のみの場合や鳴きが入っていた場合などはなぜか見逃されやすいです。
「ん、これ三暗刻ついてません?」
「ああ、本当だ!」
というようなやり取りはフリー麻雀とかでも意外と多いですので、数え忘れないように気を付けましょう。
リーチ後の暗槓に注意
最後はリーチ後の暗槓についてです。
リーチをすると基本的には、手牌を変更することはできませんが、待ちの変わらない暗槓に限りリーチ後にも手牌変更をすることができます。
このリーチ後の暗槓のチャンスが三暗刻形では非常に多いです。(暗刻の数だけ暗槓のチャンスがあるため)
なので、ツモ牌以外にもカンをすることのできる牌を見逃さないように注意しましょう。
ちなみにルールによっては、リーチ後にカンをして三槓子がついたりして役が変わるとチョンボになる可能性もあるそうです。
この辺は店や団体ごとにルールが違いそうなので、事前に確認するようにしましょう。
三暗刻を見抜く読みのやり方!七対子と紛らわしい
続いては相手が三暗刻を使ってきた場合に、三暗刻を読み切る方法についてです。
これは基本的には七対子と同じ読みをすればOK。
なんか、3〜7が惜しげも無く切られてるなーみたいなときは三暗刻である確率が高いです。
で、七対子との違いとしては、トイツ落としの有無があります。
七対子と三暗刻は途中までは複合して両天秤のまま手を進めることも多いですが、三暗刻形にしよう!と決めた時にありがちなのがトイツ落としです。
なので、チートイツっぽい手でトイツ落としがなされたら、それは三暗刻である可能性が高いと言えます。
こんな手のイメージですね。
11333p22s白白中中中北北
⇨三暗刻形に向かうとトイツがどれか落ちてくる
そして三暗刻でリーチをされた場合、四暗刻をツモられる前に差し込むというのも一つの手です。
ふつうにベタオリをする場合には、2枚以上河に切れた牌を切るのがおすすめです。
(そうするとシャボには当たらないため安全!)
終わりに!これであなたも三暗刻マスターだ!
三暗刻についてまとめてきましたがいかがだったでしょうか。
四暗刻の崩れた形というイメージの強い三暗刻ですが、意外と対々和のつかない三暗刻の出番も多いです。
三暗刻をすらっと数えられると、妙に強者感が出ます。
見逃さないように気を付けつつ、渋い和了をしていきましょう。
ではまた。良い麻雀ライフを!
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