麻雀を学ぶ書物というと、漫画麻雀と戦術本という2つが王道です。
しかし、実はそれだけではありません。
麻雀小説という分野があるからです。
麻雀小説では、戦術書ほど堅苦しくはなく、しかし麻雀漫画よりは詳細にまーじゃんのルールやコツを教えてくれます。
心理描写を踏まえたうえでの打牌という点では、小説がもっとも効率的な感じがありますね。
今日は、そんな小説のオススメをまとめていこうかなと思います。
最新情報
2022.2.28 黒沢 咲さんの初著作『渚のリーチ!』が発売予定
2023.2.9 西尾維新『キドナプキディング』にて少牌マイティが言及
目次
麻雀小説って何?戦術本と何が違うのか
麻雀小説とは、その名の通り麻雀に関する物語が展開するフィクション物語になります。
戦術本とはまた違った臨場感や心の動きなどを感じ取れるため、実力アップにも有効です。
麻雀漫画、戦術書、小説、それぞれの特徴を簡単にまとめました。
麻雀漫画
麻雀漫画の特徴は何といっても勢いがあること。
文章が主体の戦術書や小説では、文字が読めなかったり、麻雀のルールを全く知らない人にその面白さを伝えることは困難です。
しかしマンガであれば絵と効果音などを用いることでそれが可能となります。
実際、『咲』という漫画は麻雀漫画でありつつも、読者の中には麻雀のルールを知らない人も多いといいます。
そのようなわかりやすさが漫画の魅力です。
戦術書
続いては戦術書です。
麻雀の戦術書はプロ雀士を中心に数多く出版されており、ルールを説明したものから戦い方や心構えを説明したものまで幅広い内容があります。
戦術書の特徴は、麻雀の上達に必要となるエッセンスが効率よく詰め込まれていること。
立体何切るなどを駆使して視覚的にもわかりやすく、コツを教えてくれます。
麻雀小説
で、この麻雀漫画と麻雀戦術書のいいとこどりをしたような位置に麻雀小説は存在しています。
小説という形式上、心理描写などは読者に伝えやすく、かつ漫画よりも細かい内容を伝えることができるのが特徴。
戦術書特有の途中から飽きてくるような感じは、作者の力量次第ですが小説では起こりにくくなります。
また、積み込みなどのイカサマを解説する本は麻雀小説が多く、イカサマ技について学びたい人は麻雀小説がオススメです。
勉強になる麻雀小説オススメ3選
ではここから実際にこれはテッパン!と思うオススメの麻雀小説を紹介していきたいと思います。
それぞれ見ていきましょう!
『麻雀放浪記』阿佐田哲也
まず麻雀小説界には、「麻雀小説ならこの人だけ読んでおけば間違いない」といわれるほどに圧倒的に有名な小説家がいます。
それが雀聖・阿佐田哲也さんです。
阿佐田哲也さんの活躍した時期は太平洋戦争後の混乱期で、その混沌とした時代を博打で生き抜いた経験を基にした自伝的小説『麻雀放浪記』は中でも評価が高い作品。
積み込みの方法や鉄火場での立ち回り方など、現代ではなかなか学ぶ機会のないノウハウを数多く体得することができます。
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ちなみにギャンブル系の小説は阿佐田哲也のペンネームで、純文学系は色川武大のペンネームで書き分けています。
あと、麻雀放浪記のキャラが一部登場する「ドサ健博打地獄」などもおすすめ。
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麻雀放浪記は色々リメイクされて、映画とか漫画とかがあるのでそちらもどうぞ!
『病葉流れて』(白川道)
続いては、白川道の『病葉流れて』です。
こちらもかなり有名な一冊となります。
大学1年生の梨田は麻雀を覚えてフリーで雀荘通いを始め、猛者との戦いの中でギャンブルにのめり込んでいくという内容です。
麻雀打ちでない白川ファンからは麻雀の部分が詳しすぎてよくわからない、と不評ですが、麻雀打ちならむしろメリットですね。
逆にきっと楽しめるはずと期待してしまいます。
なお、雰囲気はやや暗め(純文学寄り)です。
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続編は別サイトですが以下の記事にまとめました↓
伊坂幸太郎『砂漠』
最後は、人気エンターテインメント系小説家として有名な伊坂幸太郎の『砂漠』です。
こちらは青春系麻雀小説となります。
大学生の男女5人が麻雀をしたりミステリーを解いたりと、いろいろなことをしながら成長していきます。
爽やかな麻雀小説が読みたい人にオススメ。
Mリーガー黒沢 咲著の青春麻雀小説「渚のリーチ!」
続いては2022年2月28日に発売の「渚のリーチ!」です。
こちらはMリーガー黒沢 咲さん著の青春麻雀小説となっています。
あらすじはこんな感じ。
まるでスポーツ小説みたいに爽やかな麻雀小説の誕生!女性トッププロが麻雀をもっと好きになりたい人へ贈る、新人プロ渚の成長物語。
引用元:Amazon
・・・最初同姓同名かもと思ったのですが、女性トッププロがと書かれていたのでほぼ確定でよいかなと思っています。
一応Googleブックからも持ってきた↓
麻雀が好きすぎて、会社員をしながらプロテストを受けた岡崎渚。挑戦と挫折を経て、”強気のヴィーナス”と異名をとり、大舞台Mリーグへ。読めばもっと麻雀を好きになる青春小説の誕生!
レビュー書きました↓
番外編:少牌マイティに言及された作品
あとこれは麻雀小説というわけではないのですが、西尾維新さんの『キドナプキディング』において、作中に少牌マイティが出てくるという情報があります。
西尾維新(@NISIOISIN_info )も少牌マイティをする時代になりました。驚きを隠し切れません。 pic.twitter.com/bEmVS6GY3Q
— 卓上のハッケヨイ@七吉 (@KOTEGAESHI0705) February 8, 2023
麻雀が打てる小説家が珍しく、かつ作中に麻雀描写を出すことは稀ですが、さらに少牌マイティが打てる作家は超レアですね。
西尾維新さんは無限に作品を出しており、10人いる説などもありますが、さらに少牌マイティを打つ時間もあるのはすごいなと思いました。
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麻雀小説を書きたい人のための牌の表現方法のコツ
麻雀小説を書こうとした際に苦労するのが牌姿の表現です。
『麻雀放浪記』では牌の模様を再現した絵文字を採用してことで有名ですが、一般の変換ではなかなか牌の絵柄は出てきません。
そこでオススメなのが、簡略化した牌の表現です。
代表的なものは以下の2つがあるのでそれぞれ簡単に紹介したいと思います。
1.数字、漢数字、丸数字で表す方法
一つ目の方法としては、数字、漢数字、そして丸の中に数字のある文字の3種を使うやり方。
それぞれの色は、
- 萬子・・・漢数字
- 筒子・・・丸数字
- ソウズ・・・数字
となります。
具体的な例を挙げると以下のようになります。
12389①②③一二三白白
これはソウズの辺7ソウ待ちのチャンタ三色の聴牌系を示しています。
このやり方は萬子、筒子、ソウズがなんとなくイメージを掴みやすいので、簡単な視覚的にはさまになるのが利点です。
2.mspであらわす方法
二つ目の方法は、数字はすべてそのままでmspという記号を用いることで牌勢を表現する方法です。
この方法では、萬子はm、筒子はp、ソウズはsというようにそれぞれの頭文字を取り、以下のように表現します。
123m12389s123p白白
m、s、pというそれぞれの記号よりも左側の牌がそれぞれの色の牌になります。
このやり方のメリットはとにかく簡略なこと。
変換が面倒な携帯画面などでもささっとメモすることができます。
一方でデメリットは、リー牌を崩せないということ。
同じ色の牌はすべて同じエリアに固めなくてはならないため、リー牌をぐちゃぐちゃにするネタなどを書きたいときにはこの方法は不適となります。
3.Unicodeで表現する
あとは麻雀牌を表すUnicode記号も実はあって、それを使って表現するのもありです。
詳しい話は以下に書いたのですが、コピペで文章と同じように牌を挿入することができます。
終わりに!麻雀小説は意外と読んでいない人も多いのでライバルに差をつけるチャンス!是非読もう!
ここまで麻雀小説のオススメと書き方のコツについてまとめましたがいかがだったでしょうか。
麻雀小説は数が少ないものの名作揃いなので麻雀好きで読書好きな方はぜひ読んでみてください。
きっと新たな知見を得られるはずです。
特に麻雀放浪記は、読んでいないとモグリといわれるほど有名な本です。
まだ読んでない方はこの機に読んでみてはいかがでしょうか。
麻雀の技術を飛躍的に向上させることのできる「麻雀戦術書」。
しかし、戦術書は1冊1500円くらいが新刊の相場で、何故か古本になってもなかなか値が下がりません。
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