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アカギ第1巻「神域の闘牌」南郷vs竜崎編を徹底解説!

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麻雀漫画でもっとも有名な『アカギ』について、深く解説をしていきます。

アカギに関しては読んでいることは前提で、どこまで深く読んでいるかによって麻雀打ちとしての格を測られてしまうこともあるので、ざっくりしか読んでいない人は復習していきましょう。

ではまずは第1巻の南郷vs竜崎編を見ていきます。

たkる
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アカギ第1巻「南郷vs竜崎編」の概要

続いてはアカギvs竜崎編の概要を振り返りましょう。

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収録の巻数としては、第1巻「神域の闘牌」における3/4程度を占めています。

流れとしては、

場面1 借金を背負った南郷が棒引きを賭けてヤクザの竜崎と対局
場面2 アカギが登場し南郷の代打ちをする。アカギvs竜崎がスタート
場面3 刑事・安岡が登場。混乱に乗じてアカギが大三元を決める。
場面4 アカギが優勢になり、竜崎に対し格付けし、3連勝する。
場面5 竜崎が代打ち八木を召喚しアカギvs八木の戦いが始まる。

という流れになっています。八木が登場したあとはそのままVS八木編へシフトします。

今回は場面1のアカギが来る前、南郷vs竜崎編を見ていきましょう。

場面1 借金を背負った南郷が棒引きを賭けてヤクザの竜崎と対局

竜崎編以外のその他エピソードのあらすじ↓

アカギが来る前!南郷vs竜崎編、チェックすべきポイントまとめ

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ではアカギvs竜崎編のチェックすべきポイントをまとめていきます。

  • 南郷さん、ミスらしいミスはしていないのに・・と言うけれど
  • アカギを代打ちに立てる発想は悪くないが養分の考え
  • 南郷さんがオーラスに考えるべきだったこと

それぞれ解説していきます。

南郷さん、ミスらしいミスはしていないのに・・と言うけれど

まずは序盤の南郷さんの対局について。

「アカギ」の物語は雀荘みどりの対局場面で、南郷さんが何故300万円(現在の価値で言うと3000万円)の借金を背負ったのかを独白する場面からスタートします。

いわく

「オレが望んだもの・・・

それは変化だった」

とのこと。

「しかし俺はその資質に欠けた・・・

株式の負債 博打の負け

手を出すことことごとく失敗し・・」

と状況を説明しつつ対局を進めます。

そして南2局、弱気になったところを対面の竜崎に南単騎で振り込んでしまう・・・。

そして次局である南三局、南郷さんは次のように述べます。

「鳴きたくなるような配牌だ・・・
ミスらしいミスはしてないのに・・・」

は?である。

コテコテの七対子を読めずにトイツ落としの南で振り込み、そもそも(後で分かることだが)借金完済には+200程度が必要という場面で現状3位、4位、3位と来てトータル-150程度。

完全に後がない場面で、南のトイツ落としをしてオリているという選択をしつつ、「ミスらしいミスはしていない」と判断する。

さらにさかのぼると、「変化を求めている」と言いつつ、この事なかれ主義な打ち筋。

接待麻雀でもしに来たのか??というほどにちぐはぐである。

これらのことから南郷さんの実力はあまり高くなく、天鳳で言うと二段程度、加えて論理性が低く養分体質であることが見て取れます。

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ビジネスマン必見!接待麻雀のポイントまとめ麻雀打ちとして長く活動していると、仕事上で利害関係が発生する相手との対局という難しい局面に直面することもあるかと思います。 そんな...

アカギを代打ちに立てるという発想は悪くない

しかしその後の南郷さんに関して、偶然その雀荘に入ってきたアカギをとっさの機転で代打ちに仕立て上げるという判断は悪くない・・!

どうせじり貧なら新しい風を入れてみるという判断は面白いし合理的。

実際、プロスポーツなどでもタイムアウトを取って悪い流れを断ち切るという考えは根強い

しかし、保険金のかかった大一番の場面で、降ってわいたチャンスへ検証なしに飛び込むというその思考回路、これは典型的な騙される人の体質でもある。

自分の実力を高めることをせず抜け道のようなチャンスに飛びつくのは、マルチ商法、不動産、先物取引などに詐欺に引っかかる人の特徴とも合致している。

恐らくこの辺の考えのなさが借金を背負っての麻雀に陥るまでの本質的な部分であろう。

もしアカギを入れて何とかこの場面を切り抜けても、本質的な部分で課題と向き合わなければ一生誰かの養分・・・

たkる
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南郷さんの養分度が高い・・・!

南郷さんが考慮すべきだったオーラスのポイント

そしてアカギが登場してすぐ、アカギが後ろ見をしている状態での南郷さんの手。

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「死ねば助かるのに・・・」

のセリフで有名なこの手牌です。

  • 対面のリーチに安全な2ピンを切るか
  • 危険だけど待ちがよく打点も上がる5ピンを切るか

の2択問題。

結果としては5ピンを切ってこれが通り、1ピンを出和了し逆転トップとなったわけだが、南郷さんが考慮すべきだった点は3つある。

  • 何故5ピンが残っているのか?
  • 点数状況どうなっているのか?
  • 4ピンは出てきそうなのかどうか?

南郷さんは紙面の関係上、これらを考慮せずに5ピンが当たるかどうかだけを考えていた。

しかし本来は上の3つを併せて考えないといけない。

以下でそれぞれ解説する。

たkる
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南郷さんはオーラスを舐めている

オーラス参考記事↓

一つ目はオーラスでなぜ5ピンが残っていたのか、について。

何故5ピンが残っているのか?

まずはそもそものところではあるが、何故危険牌である5ピンが手に残っているのか、という点である。

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この手牌、5ピンは構成上必要となることはない

つまり、無駄に残した(切り遅れた)牌が切れなくなっているのである。

(あと場況を見て5ピンより危険な牌はほとんどない

もしかしたら全巡ツモ切りだったのかもしれないが、そうじゃないならぬるいと言わざるを得ないし、南郷さんはこの点を反省すべき・・!

たkる
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好牌先打(はおぱいせんたー)って知らないのか?

点数状況どうなっているのか?

alllast-effect-garyuあとはこれがオーラスであるという点も考慮する必要がある。

結果としてチャンタ三色中の満貫(orドラがあったら跳満)を上がって逆転したが、このときの点数状況はどうなっていたのか?

それによって、ここで5ピン切りをすべきか2ピン切りでもよいかの判断は分かれる。

逆転トップとなった、と言っていることからトップではなかったことがわかるので、もうそれだけでゼンツでよいという結論も出せるが、

例えば僅差の二着でトップとの点差は1000点ないくらいなら2ピン切りにして横移動期待のワンチャン出アガリを待つ回し打ちという選択肢も悪くない

しかし8000点差くらいあって満貫が必要なら2ピン切りはあり得ない

gyakutenhayamihyou-0honba-ko

だから南郷さんはこの点をはっきりさせるべきで、同じような局面では場面を総合的に判断する必要がある

4ピンは出てきそうなのかどうか?

最後は1-4ピンに受けた場合と間4ピン待ちに受けた場合の出アガリ期待値の比較である。

単純に枚数で見ても待ちは2種8枚⇒1種4枚に半減するし、一般論としての出やすさでも出やすい1ピンが消えてしまう点はわりと痛い。

この辺も考慮していく必要がありそう。

麻雀において南郷さんになる人は多い

結論として南郷さんは、

  • 麻雀の実力がイマイチで
  • ただその理由に気が付いていない

という状況であることが分かります。

・・・いやでもフィクションやし!

と思うかもですが、実際に麻雀で南郷さんとなってしまう人は多いものです。

というのは、麻雀は不確定要素の強い不完全情報ゲームであり、見える情報が実力によって格差があるため。

つまりデジタルディバイド(情報格差)が常に起こっている状態なので、レベルの低い人から見ると

弱い人
弱い人
「これしかない!」

と思う場面でも、よりレベルの高い人から見ると

上級者
上級者
「いや、選択肢は他にもたくさんあるやん」

となりやすいのです。

なので麻雀中、不用意に

「ツいていない」

「ミスはなかった」

などの発言をすると、

「この人、自分のミスに気が付いてないのか・・・。かなり格下だな・・・」

思われるリスクを背負うことになります。

そして麻雀では基本的に格下だと思われると不利になるゲームでもあるので、口は災いの元となります。

とそんな感じの南郷さんにならないように気を付けましょう!というところで今回は終わりたいと思います。

アカギは麻雀を知らなくても知ってても面白いのでぜひ読んでいきましょう。

アニメもあります。

ではまた。良い麻雀ライフを!

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