3人麻雀というものがあります。これは本来4人でやる麻雀を3人でやるもので、萬子の2~8を抜いて行います。
ルールも北が抜きドラであったり、チーが禁じられていたりで、この三人麻雀(通称サンマ)は、4人麻雀とは全く別のゲームです。
4人揃わなかったときに、仕方なくサンマをするという人もいて4人麻雀の代用として用いられることも多いですが、実際にはサンマのほうが実力差が出やすいゲームであるといわれています。
特に関西ではサンマが流行っており、サンマ好きが多い印象がありますね。
サンマ特有のノウハウは、けっこうたくさんありますが、三人麻雀の本はほとんどないため、サンマのセオリーは四人麻雀に比べると体系化されておらず、人それぞれ定石が違いました。
しかし、この流れは今後大きく変わることになるかもしれません。
なぜならば、2018年の1月27日に初のサンマの本が出版されたからです。
というわけで、今日は日本初のサンマ本「女神が教える3麻戦術」をレビューしていきます。
目次
4人麻雀本でなく三麻(サンマ)の本を読む意味
実際のサンマ本の内容に入る前に、麻雀業界におけるサンマ本の立ち位置について見てきましょう。
結論を言うと、サンマ本はかなり少ないです。
そのため、4人麻雀であれば、「先制リャンメンならリーチ有利」というようにある程度体系化された戦略が確立されていますが、3人麻雀ではサンマの本はほとんど出版されていないため、そういったノウハウがあまりまとまっていません。
だからこそ、サンマの本を読むことは周りに差をつけるチャンスとなります。
3人麻雀の本を出版されているということを知っている人は少なく、今読んでおくと、他の人は知らない戦略を知ることができます。
実際、4人麻雀と3人麻雀で牌の来方が違うということはわかっても、どの程度変わるかということについて知っている人は多くはありません。
ということで、サンマで差をつけたい人はサンマの本を読んでいくのは効果的です。
では以下で、2018年1月に発売された『マンガ3人麻雀 女神が教える3麻戦術』の内容について紹介していきます。
レビュー「マンガ3人麻雀 女神が教える3麻戦術」の内容
本書は、サンマの世界に突如呼び寄せられた主人公が、女神たちの力を借りながら魔王を倒していくというストーリーです。
マンガ3人麻雀 女神が教える3麻戦術 -手作りから押し引きの極意まで-
マンガ形式でストーリーが進んでいきながら、要所要所で3人麻雀について楽しく学んでいけるというコンセプトで、解説パートは結構ちゃんとしてます。
本書では、4人麻雀とのアガリ役の出現率の違いや3人麻雀ならではのゲーム運び、基本の手作りから押し引きまで、3人麻雀の技術を学ぶことのできる日本初の3人麻雀実践書です。
本書で学べる内容のうちなるほどと思った内容を以下にピックアップしてまとめました。
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3人麻雀と4人麻雀のセオリーの違い
サンマではタンヤオは狙わない戦術が基本となります。
一色手は有利といわれており、サンマではメンホンはヨンマの4倍、メンチンは8倍出やすいとのこと。
なので、サンマでは面前で清一色手が入ることもあり、ややこしい一色手を一瞬で判断しなくてはならないケースもヨンマより多いかと思います。
清一色力の鍛え方としては以前、メンチン専門の参考書『バビイのメンチン何切る』について書いたのでよければ参考にしてください!
続いては鳴きの基準についてです。
どういうときに鳴いていくかというと、縦に鳴ける手、打点が8000点以上ある手などが基準になり、鳴いて愚形が残る形や鳴いても2000点というような手はなかないほうがよいとのこと。
(サンマは平均打点が低いので、鳴いて2000点などでは割に合わない)
ちなみに本書では、各役の出現率を4人麻雀と3人麻雀で比較したデータが掲載されており、これがかなり参考になります。
サンマでは、役満は総じて出やすくなっていますが、10倍くらい出やすくなっているものと、3倍程度の出やすさにとどまっているものがあり、差があるので見てみると面白いです。
また、意外だったのがサンマで出にくい役にチャンタとジュンチャンが入っていたこと。
一見ヤオチュー牌の比率が高いサンマでは狙いやすい役のように思えますが、チーできないデメリットの方が大きいみたいです。勉強になりました。
3人麻雀のルール
3人麻雀のルールとしては、連荘や流局による積み棒は2人で割り切れるよう600点にするのが一般的です。
なので一本場で親が4000オールをツモった場合、4300点オールとなります。
流局時のノーテン罰符に関しては、4人麻雀と同様3000点をノーテン者で割るイメージで、1人ノーテンなら聴牌者に1500点ずつの支払い(ノーテン者は計3000点の支払い)、2人ノーテンならそれぞれが1500点を聴牌者に支払います(ノーテン者は1500点の支払い)。
順位点は1位+1万点、2位+0点、3位-1万点となることが多く、サンマでは打点が高くトビ終了が発生しやすいため、最初の持ち点も3万点とすることが多いみたいです。
また、ツモ上がった場合の点数の計算としては、複数のルールがあります。
例えば子のマンガンをツモった場合、代表的なものとしては、以下の2つがあります。
1.均等に割るルール
親と子がそれぞれ4000点ずつ払う
2.ツモり損
親が4000点、子が2000点を払う。(上がった人は6000点しかもらえない)
自分は後者のルールでやっていたので、サンマは出和了を狙うものだと思っていたのですが、前者のルールもわりとよくあるみたいです。
3人麻雀は4人麻雀の練習にもなる
3人麻雀は4人麻雀よりも牌が少なく、4人麻雀よりも手牌の読みが重要になり、読みの訓練に最適です。
サンマでは手が直線的になりやすく手牌が読みやすく、かつ山読みも4人麻雀より容易となります。
そのため4人麻雀なら思考停止でベタオリして人任せにできたような場面でもサンマではより深く読んで押し引きを決めていく必要があります。
特に3人麻雀では打点の読みと山読みが重要で、清一色、混一色などの染め手を常に警戒する必要があります。
なので、3人麻雀で周りを警戒する読みを身に着けると4人麻雀でもディフェンス力が上がります。
これは個人的な体感ですが、3人麻雀のプロフェッショナルはだいたい山読みがうまく七対子がうまいイメージです。
まとめ!3人麻雀(サンマ)の基礎戦術を学べる1冊でした!
本書ではストーリーとマンガにより、初心者でもわかりやすく3人麻雀のルールと戦術が学べる良書です。
個人的にはルールが気づきで、ツモり損はしっていましたが、それ以外のルールはあまり知らなかったので勉強になりました。
あと、サンマにおいては四風連打、4人リーチ、トリロンによる流局がないことなども、考えてみれば当たり前ですが、本書を読んで確かになーと思いました。
3人麻雀の本は少ないので、本書を読めば、初心者から上級者まで、読めば勝率アップ間違いなし!!
マンガというタイトルですが内容は結構しっかりしているので、サンマプレイヤーはぜひ読んで、三人麻雀の実力で友人と差をつけよう!
番外編;その他の3人麻雀(サンマ)の本のおすすめまとめ
冒頭でもリンクを置きましたが、本書に続いて、続々とサンマ本が発売されています。
そのほかのサンマ本についてはこちら(オススメの3人麻雀本のまとめ)にもまとめていますが、3冊ほど確認できています。
以下の3冊です。
- 『三人打ちフリー雀荘の麻雀ルール・京都編』
- 『天鳳位直伝! 三人麻雀の極意』
- 『データで見る三人麻雀』
前者は、京都でのフリー麻雀での経験を活かして書かれた著作で、サンマのフリーでのコツやルールの違いなどがまとめられています。
三人打ちフリー雀荘なんて怖くない サンマフリーのルール・京都編 三人打ち麻雀ルールシリーズ
そして2冊目は、オンライン麻雀天鳳のサンマ天鳳位であるオワタ氏が、サンマの牌効率や戦術、天鳳での立ち回り方などについて書いている本です。
サンマの何切るがあり、これはおそらく日本初の試みでやってみると結構難しくて面白かったです。
内容についてはレビュー( サンマ戦術本「天鳳位直伝! 三人麻雀の極意」のレビュー)を書いているのでよかったら参考にしてください。
今後もサンマ本はさらに増えそうな気がしますね!今後も目が離せません。
ぜひ読んでみてください。
では今日はこの辺で。よい麻雀ライフを!
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