本記事では役満役「天和」の成立条件や確率、そしてコツを解説します。
天和を上がりたい、という思いは誰もが持っていると思います。
結構ベテランの麻雀打ちであれば、後コンプリートしていない役満は天和だけという方も多いのではないでしょうか。
今日はそんな麻雀打ちの夢の役である天和について、条件や上がるコツを紹介していきたいと思います。
以下で解説していきます。
目次
麻雀役・天和とは何か。その意味や成立条件について
まずは天和とは何か、という話から入って行きます。
名前 | 天和(テンホー・テンホウ) |
---|---|
点数 | 役満 |
鳴き | なし |
確率 | 1/30万(38位/39個中) |
タイプ | 偶然役系 |
条件 | 親の配牌時にすでに上がっていること |
天和とは麻雀役の一つで、親が配牌時にすでに和了している際に成立する役です。
点数は最高得点の役満。当然確率はかなり低く最難関の役の一つとされております。
天和の意味は、その名の通り「天から与えられた和了」。牌に愛された人間のみが和了できる選ばれしものの役です。
ちなみに子が第一ツモで和了することを地和といいこちらも役満となっています。
天和の確率は4人麻雀よりサンマが3倍高い
では、続いて天和の確率について見ていきましょう。
まず前提ですが、麻雀は不確定要素の強いゲームです。
なので麻雀における確率はあくまで目安であり、絶対的なものではないのですが、麻雀の役満の出る確率という話で言うと、唯一一意に決まる確率があります。
それは天和の確率です。
天和なら他の人の影響を受けないので、牌の組み合わせと役の数から計算により算出することができます。
で、これを計算した人がいて、その結果が以下の通りです。
天和の確率(確率は局単位)
- 四人麻雀…30万分の1
- 三人麻雀…10万分の1
ちなみにシミュレーションで53万局を回した場合の、シャンテン数と確率を計算した例もありその結果は以下の通り。
データ引用:http://mahjong.ara.black/sim/hsb/hsb1.htm
天和の出現率は、有効数字的に0%になっていますが、2回あったようです。
つまり、2/53万ということで、一般的に言われる確率1/30万とほぼ一致していますね!
ちなみにこの確率ですが同じくらいのでいうとこんな感じ。
これ見たら天和でたら死ぬってのも納得だわ pic.twitter.com/RCCcCSBFHY
— またたび犬 (@matatabiken) January 7, 2021
天和の確率(0.0003%)は、
- 乗った飛行機が墜落する確率(0.0009%)の1/3
- 隕石で死ぬ確率(0.0004%)の3/4
程度の確率です。
天和と同様にあがると死ぬと言われる幻の役・チューレン↓
では、その天和を出すために重要なことに入っていきます。
天和を和了する確率を少しでも高める3つの方法
とはいえ、天和は完全に確率の話になってしまうので、どんなに技術があっても出せるものではありません。(イカサマを除く)
しかし、少しでも天和が出る確率を上げるために努力することは可能です。
以下に生涯で天和を和了できる確率を上げるために必要なことをまとめました。
なお、イカサマを使いたい人は以下の記事をどうぞ!
欠かさず打つ
天和の確率、30万分の1というのはどのくらいの確率なのでしょうか。
半荘あたりの平均局数は大体10局といわれているので、それで計算すると、天和は3万半荘に1回出るくらい出るということになります。
ということは、1日1半荘を毎日欠かさず打っていれば、90年くらいで出る確率(厳密には違うけど)ですね。
でもちょっとペースを上げて、1日10半荘ずつ打っていれば、10年に一回くらいは出ます。
なんとか死ぬまでに天和を上がるんだという方には、打つのが速い打ち手と卓を囲み、とにかくたくさん局数を回すことが重要です。
三人麻雀(サンマ)を打つ
上でも述べましたが、天和の確率(確率は局単位)は、
- 四人麻雀…30万分の1
- 三人麻雀…10万分の1
で、牌の少ない三人麻雀のほうが3倍も出やすいです。
なので、天和を狙いに行くなら、三人麻雀を多く打つのが効果的です。
親を連荘する
天和を上がるために必要な条件は当たり前ですが、自分が「親」であることです。
なので、親になったら早上がりでも、形式聴牌でも何でもして、とにかく親の試行回数を増やすことが天和を上がるうえでは重要です。
逆に親でない局は、安手でさっさと流してしまうのも効果的です。
(そこまでやると何のために麻雀しているのかわからなくなりますが(笑))
まあ、親で連荘できるだけの実力をつけることが結果的に天和確率を上げることになります。
天和と和了する前に準備しておくべきこと
天和を和了する前に準備しておきたいことは、和了したときのセリフを考えておくことです。
びっくりして言葉が出ない、あるいは、心のままに言葉を紡げばそれが名言になる、ということもありますが、あらかじめ準備しておくに越したことはありません。
天和は一生に一度あるかないかの瞬間です。
天和の衝撃は同卓者を通じて友達の友達くらいにまでは伝わるといっても過言ではありません。
「あいつ、天和をアガったけどそのときのセリフすげえダサかったぜ。」
と言われぬよう、結婚式などに入念な準備をするように天和にもしっかり備えておきましょう。
「おかしいなぁ、切る牌がねえんだ・・」
「こんな手でも・・役満なんだ・・!」
「ご無礼」
天和を和了した後にすべきこと「厄払い」
ちなみに、もしも天和を和了した際にはやるべきことがあります。
それは、厄払いとして同卓者におごることです。
天和は運が非常に高まった状態であるので、厄払いをしないと天和を上がった反動で死ぬとも言われています。
また、昔のイカサマ師の中には天和を得意とする打ち手もいましたが、彼らは当然ですが天和を和了するたびに奢ったりはしなかったため、天和を和了して奢らないと、「あいつもしかしてイカサマ師か?」とケチをつけられる可能性もあります。
なので、一応奢っておいたほうがいろんな意味で無難です。
ちなみに公式戦での天和は、2015年に「麻雀スリアロチャンネル」にて月島ひかるプロが和了したのが、世界初の放送中の天和だそうですね。
なお、厄払いのおごりをしたのかは不明。
イカサマで天和をアガるための積み込みワザ
ジョークとしてイカサマ技で天和を上がりたい!という人もいるかと思います。
そんな人におすすめなのは以下の3つです。
- 2の2の天和
- 燕返し
- サイコロの目によらないやつ(ALWAYS天和)
2の2の天和
それぞれ簡単に解説すると、2の2の天和はコンビ技です。
自分が親のときに上家と組み、サイコロの目を2を出します。
すると、取り出し位置は上家~自分の山で終わるため、きっちり積み込めば必ず天和を出せるというわけです。
燕返し
続いては燕返しです。
こちらは自分の山を残す必要があります。
残った山の上段にアガリ形を作って置き、隙を見て手牌と入れ替えてしまうという大技です。
ALWAYS天和
3つ目のALWAYS天和はサイコロの目によらず親さえ取れば確実に発動できます。
というのは麻雀の取り出し位置は上図のように決まっており、この親の取り出し可能性がある位置すべてにアガリ牌を入れておけばどの目が出ても天和になるわけです。
ただすべての山に積む必要があるので、事前の準備は必須!
・・・なお積み込みは七対子が楽です。
動画作りました↓
終わりに。天和効率を最適化してあとは気長に待とう!
天和は結局のところ確率なので、私たちができることは、コツコツと局数を重ねることと、あとは天和を和了するときのセリフを考えておくくらいです。
使い機会が来るかはわかりませんが、コツコツ打っていれば、友達の誰かはいつか天和に出会えるはずなので頑張っていきましょう。
ではまた。良い麻雀ライフを!