麻雀におけるプレイスタイルとして、大きくデジタル、アナログ、オカルトという区分があります。
正直使う意味や定義は人によって若干違うようなところもあってあいまいですが、大まかにそれらの違いをまとめました。
では始めていきます。
目次
デジタル麻雀とは確率に従う打ち方!
主にツキや勢い、運といった不確定な要素を考えず、確率に従って打牌を選択していくというスタイルを「デジタルな打ち筋」と言います。
これは、1990年に天野晴夫氏が『リーチ麻雀論改革派』の中で提唱したのが語源といわれています。
※『スーパーデジタル麻雀』によるとデジタルの起源は、1990年の『勝負師の条件』のなかで初めて使われたとのこと。諸説あり。
で、デジタル麻雀とは何かというと、
「先制両面聴牌は即リーチ」
というように体系化された打牌選択基準があってそれに従って打っているような打ち筋となります。
とつげき東北さんの『科学する麻雀』が出版されて以降、最近流行りの打ち筋で、デジタル麻雀として麻雀の基礎が確立したことで、全体のレベルはかなり高まったといわれています。
あるいは単に「効率的な」という意味で使う人もいて、
「その選択はデジタルではない」
といわれたら、「ロスが多いよ」とか「押し引きが偏っているよ」という意味でとらえればよいです。
よく言えば効率的でスマートな、わるく言えばマニュアル的で味気ない麻雀です。
ちなみにデジタルにもトレンドがあって、平成は受け入れ枚数重視、令和は打点も加味する総合的な期待値でのデジタル打ちが主流です。
参考↓
デジタル麻雀とは?
- 確率や体系化された理論に基づく期待値の最大化
- 効率的だが味気のない麻雀
オカルト麻雀は流れやツキを意識した打ち方
オカルト麻雀とは、デジタル麻雀の対極に位置する言葉で、「流れ」や「ツキ」、運の満ち引きなどをとらえることで打牌を選択するという打ち筋です。
安藤満プロの亜空間殺法などが有名です。
亜空間殺法とは?
鳴きを駆使して有効牌をずらしたりするやり方。
例:「亜空間殺法で上がり牌を食い取ってやったぜ」「何ぃ」
亜空間殺法のながれを受ける漫画『むこうぶち』↓
他にも
- 自然体になることでエネルギーを得る
- トイツを集めることで運気をあげる
- 赤い服を着れば赤ドラが来やすくなる
などの流派があります。
本のジャンルで言うなら、スピリチュアルといった感じです。
「有効牌が引けないのは気合が足りないからだ」
というような根性論も広義ではオカルトに属します。
オカルト麻雀は、よく言えば天才的な、わるくいえば独りよがりで意味不明な麻雀です。
オカルト麻雀とは?
- 超自然的なエネルギーによって勝利を目指す麻雀
- あるいは単に理解できないもの
- 漫画などでは一般的な流派
アナログ麻雀はデジタルとオカルトの中間!経験を重視!
一番難しいのがアナログです。
オカルトほど神憑ってはいないけど、デジタルほど体系化されてもいないという微妙な立ち位置です。
デジタル麻雀との違いとしては、デジタル麻雀では相手の表情や他人事の打ち筋の違いなどはあまり考慮しないのに対し、アナログ麻雀では、相手の表情、経験などを加味したうえで最も効率的な打牌を選択するようなうち筋を指します。
一方オカルト麻雀との対比としては、これも判別が難しいですが、同レベルの第三者がみて(あるいは打牌選択の理由を解説されて)理解可能なものはアナログ麻雀。同レベルの第三者がみても理解不能な打牌の場合はオカルトと分類されることが多いです。
なのでもしも一人だけまったく別のレベルまで行ってしまっている場合には、オカルトとアナログは区別できません。
「13巡目くらいでツモる」と宣言してその通りに七対子を和了した土田浩翔プロの打ち筋は自分には理解できずオカルトに見えましたが、より高いレベルの人がみたらアナログに見えるのかもしれませんね。
アナログ麻雀はよくいえば臨機応変な、悪く言えば中途半端な麻雀です。
心理学などの手法を取り入れたスタイルも多い↓
アナログ麻雀とは?
- オカルトとデジタルの間くらいのニュアンス
- 経験とそれに基づくロジックを確率よりも重視
番外編:学問による麻雀スタイルの分類法も
デジタルとアナログ、オカルトの3つを学問的に分類した友人がいたのでその考え方も紹介します。
その友人によると、押し引きの基準を以下のように分類するそうです。
- デジタル・・・確率やビックデータなどの統計学的なアプローチから行う
- アナログ・・・経験則や心理学など人間工学的なアプローチをする
- オカルト麻雀・・・天文学や占星術、地理学などその他の学問からアプローチをかける
としていました。この分類は新しいなと思いました。
ただ実際に麻雀のAIなどは統計学的なアプローチをとるものと、演繹的なアプローチを取るものがあったりもするので、最新の分類はこれかもな?とも思いました。
デジタル、オカルト、アナログ麻雀の違いまとめ
アナログ、デジタル、オカルト麻雀の違いをまとめます。
- デジタル・・・確率や型に沿って打牌を選択
- オカルト・・・流れやツキ、自分の経験によって打牌を選択
- アナログ・・・デジタルとオカルトの中間。確率や型を考えつつも、経験則や心理学などを踏まえて打牌を選択
こんな感じかなと思います。
AIでもない限り完全にデジタルな打牌というのはできないのですが、ちょっと変だなという感覚をどの程度打牌に反映させるかという点で、デジタル、アナログ、オカルトが分かれているように思えます。
AIの中でも色々ある↓
麻雀は基本的な牌効率やベタオリなどができるレベルまでは、それができない人が負けていく、いわゆる「敗者のゲーム」となる傾向があるので、基本的な動作はどの戦型でも必要です。それ以上のレベルでどれをどの程度ファクターに乗せるかという感じです。
ちなみに、麻雀漫画の主人公たちは主人公補正で基本的にはオカルトなので、真似してもうまくいかないことが多いので注意が必要です。
まあどの戦型でも強い人は強いので、ぜひ自分に合った戦型を見つけていきましょう。
ではまた。良い麻雀ライフを!
麻雀がもっと強くなりたい人へ。
当サイトでは麻雀戦術の細かいところを解説しています。
基礎のベタオリ、牌効率などから、やや上級のスライド読み、差し込みのコツなど色々です。
よければ見ていってください。
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