麻雀本

Mリーガー小林剛の打ち筋を学ぶ麻雀本『スーパーデジタル麻雀』

Mリーガーの小林剛さん(通称コバゴー)の著作『スーパーデジタル麻雀』

ルールは覚えたけど読みが分からないという初級者から中級クラスくらいまでのセオリーをざっくりまとめた本です。

本書を読めば、一通りの読みの基準は作れると思います。

では、以下で本書を読んで学んだ内容についてまとめていきます。

デジタル麻雀とは何か

本書では、「デジタル麻雀とは何か」という定義の部分から書かれているのが特徴です。
デジタル麻雀という言葉が初めて使われたのは1990年に天野晴夫氏が『リーチ麻雀論改革派』の中で提唱したのが最初としたうえで、デジタルとアナログの違いについて以下のように解説しています。

アナログ麻雀…前局と次局が連続しており、流れが存在する
デジタル麻雀…各事象が独立しており、流れは存在しない

本書では、「流れ」「ツキ」といった連続性としてのアナログ麻雀に対し、各局、各事象が独立したデジタルとしての確率論を前提としています。

 

デジタルを前提とした定量的考察が知れる

本書では、デジタルの条件を明らかにするだけでなく、実際にデジタルな打牌をするためのポイントについても実際に例を挙げて解説しています。

例えば、ダブ東などの字牌は第1打に切る、とか七対子は平均9対子で上がれるとか、親番の価値は500点などの定量的な考察がなされており、読みや打牌の基準となるデータがほしい人にオススメ。

他にも読みの基礎としての、早い5切りは1-4、6-9待ちになりやすいとか、4→1の切り順は七対子臭いとか、そういった中級者以上の麻雀打ちが何気なく判断の材料にしている情報についてもまとまっています。

そのため、経験が少ない打ち手でも本書を読めば、相手の捨て牌を読む方法を理解できるようになるはずです。

 

基礎本だけど一部変わった理論もある

そういった読みや牌効率の技術についていろいろと書かれている本書ですが、内容は基礎的なことが多いので、他に数多くの麻雀戦術本を読んできた人にとってはちょっと物足りないな、と思うかもしれません。

しかし、この本独自の理論ともいえるような「幻のノベタン」「迷彩は有効」「終盤リーチは2翻役」という理論があるので、それも紹介しておきます。

幻のノベタン

この幻のノベタンというのは、ヘッドレス(アタマのない)な場面を解消するための打ち筋で、ノベタンになりやすい形を残しましょうという理論です。

具体的には、1348みたいになっていると普通は1を切りがちですが、アタマがないときは敢えてこれを残すのもあり。

というのも、この形は2が入れば1234となりノベタンになるため。

他の部分の孤立牌を残すよりも、幻のノベタン系を残す方がヘッドレスの場面では有効です。

現代麻雀での迷彩の使い方

他にも現代麻雀では不要とされている「迷彩」についても本書では軽く基礎の部分を書かれています。

例えば使える牌を敢えてツモ切って見せたりとか、待ちの近くはツモ切り、待ちから遠いところなら手出しにするなどの小技があります。

これをすると、待ちの位置をミスリードさせることができ、ちょっと読める相手だと本来は手出し位置で待ちが読まれるところを、わざと逆にすると、「手出しだから待ちに近いとは限らないぞ!」となってかなり読みをかく乱することができます。

ただ、手出しについては不自然さがないように気をつけずに強い相手に対しこれをやると、ただ手が透けるだけなので注意。

また、鳴き手では、敢えて不要牌としての別色を残して染め色を消したりとか、国士で七対子っぽい牌を残したりとか、そういったのも書かれています。

小技ですが地味に当たり牌が出やすくなったりもするので意外と大事。

迷彩としては赤固定の先切りなどもありますが、これはチップのありなしで変わるのでけっこう難しいところ。

終盤のリーチは2翻役

最後に「終盤のリーチは2翻役」という理論について紹介します。

本来1翻役のリーチがなぜ2翻役になるのかというと、終盤では、一発と海底、河底で和了できる可能性が高まり、かつ降りる人が多いから。

下りる人が多いはどうなんだろうか?と思うけども、ラスト2順のリーチは確かに一発と海底、河底でほぼ2翻ということもあるし、ツッパる人も多いと思うのでオーラスで逆転手が必要な時などには敢えて遅らせてリーチをする、というのも有効かもな、と思いました。

終わりに:スーパーデジタル麻雀は初級者に最適!

ここまでスーパーデジタル麻雀の内容と学びについてまとめてきましたが、いかがだったでしょうか。

麻雀を始めて半年くらいの初級者の人が読むと、一気に読みの基礎ができて最も学びになる本だなと思います。天鳳でいうと三段までくらいの実力をイメージ)

ここらで仲間に差をつけてやんぜ!という人はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。