本記事では、麻雀の字牌について解説します。
麻雀牌のカテゴリーの1つに「字牌」があります。読みは中国語で「つーぱい」、日本では一般に「じはい」と読みます。(「じはい」が一般的)
具体的には東・南・西・北・白・發・中の7種類を指し、他のカテゴリーの牌(萬子、筒子、ソウズ)のように階段状の順子を作ることはできません。
その代わりに3枚集めると役がつくこともあります。
以下ではそんな字牌について解説します。
字牌とは?
字牌とは、数牌(中国語読み:シューパイ、日本語読み:スウパイ)でない種類の牌の総称です。
4人麻雀で用いられる34種類の牌のうち、萬子、筒子、ソウズ以外の牌を指します。
具体的には、東・南・西・北・白・發・中の7種類で、何も書かれていない「白」を除き、牌にそれぞれの漢字が描かれているのが特徴です。
(中国麻雀では、白に枠がつくが、日本麻雀では白の枠もない)
日本の「白」はこんなかんじ↑
字牌はさらに、東・南・西・北の「四風牌(スーホンパイ、シフウパイ)」、白・發・中の「三元牌(サンゲンパイ)」に分かれます。
それぞれについて以下で解説します。
四風牌
東・南・西・北の4種類を総称し、「四風牌」と言います。
四風牌は、「場風(ばかぜ)」または、「自風(じかぜ)」の場合にのみ、3枚集めて「役牌」の役がつきます。
役がつかない風牌のことを「オタ風(オタカゼ)」と言います。これはそれぞれのプレイヤーのポジションによって異なるので、「誰々にとってのオタ風」のように使います。
役牌になるかならないかの詳細については、以下の記事を参照ください。
>>【役牌はどれ?】場風牌と自風牌、三元牌とそれ以外(オタ風)の違いを解説、特急券の使い方!
三元牌
白・發・中の3種類の牌を総称し、「三元牌(サンゲンパイ)」と言います。
三元牌は、3枚集めるといつでも「役牌」の役がつきます。
字牌と数牌との違い
字牌と数牌の違いとしては、字牌は互いに独立しており、階段状に並べることができないということです。
萬子、筒子、ソウズの場合では、「123」、「456」のように階段状に同じ種類の牌を3枚集めるとそれが面子となります。
しかし、字牌の場合は、「東南西」のように3枚集めても面子とはなりません。
字牌を面子にするには全く同じ種類の牌を集める必要があり、「東東東」のようにする必要があります。
参考:【初心者向けQA】麻雀で東西南北を1枚ずつ集めたら役になるの?なりません。
参考:【初心者講座2】麻雀の上がり方と条件一覧!ツモ、ロンの違いと無役を避ける方法を解説
字牌の読み方
それぞれの字牌の読み方は以下の通りです。
牌の漢字 | 読み方 |
東 | トン |
南 | ナン |
西 | シャー |
北 | ペー |
白 | ハク |
發 | ハツ |
中 | チュン |
東西南北(トウザイナンボク)と少し違うので注意しましょう。
字牌に関するよくある質問
字牌に関するよくある質問をまとめました。
萬子は字牌ではない?
萬子にも漢字が含まれていますが、字牌ではありません。漢字1文字のものが字牌です。
参考:麻雀の赤色・萬子(マンズ)を解説。マンズワインというブランドもあり
春夏秋冬の牌は字牌?
春夏秋冬の牌は、「花牌(ハナハイ)」です。
カテゴリーとしては、字牌でも数牌でもありません。
日本麻雀では、一部の三人麻雀ルールを除いて使うことはないので初心者のうちは覚える必要はありません。
使う場合は、抜きドラ(懸賞牌)として用いられます。
字牌に関連する役は?
字牌に関連する役としては、役牌、小三元、大三元、四喜和(大四喜、小四喜)などがあります。
また、1、9、字牌を総称したヤオチュー牌を用いたチャンタ、ホンローなどとも相性が良いです。
詳細は以下の相関図記事を参照ください。
参考:相関図で覚える麻雀役一覧!7タイプに分類【複合表付き】
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以上が字牌に関する解説でした。
大体のケースで最初に切られてしまうことが多いですが、3枚集めると強いので、手が悪いときは2枚になることを狙って残すケースもあります。
ぜひ使いこなしていきましょう。
ではまた。良い麻雀ライフを。
字牌の関連ワード
字牌に関連するワードをまとめました。
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