麻雀役の一つ字一色。
文字通り字牌だけで作った和了役を指します。

字牌だけなので基本的には形は以下のどちらか。
- 同じ牌3枚を組み合わせる
- 2枚ずつそろえての七対子形
今日はそんな字一色についてお話ししたいと思います。

目次
麻雀役「字一色」とは何か!成立条件を解説。鳴きあり役満です。
まずは字一色という役について解説していきます。

名前 | 字一色(ツーイーソー) |
---|---|
点数 | 役満 |
鳴き | あり(鳴いても役満) |
確率 | 0.005%(31位) |
タイプ | 役牌系、対子系、染め手系 |
条件 | 字牌のみで手を作ること |
字一色というのはその名の通り字牌だけで作られた手牌につく役を指します。
萬子も漢字っちゃ漢字ですが、字一色の対象になるのは白、撥、中の三元牌と、東、南、西、北の風牌の計7種だけです。

例えば以下のような形で、
白白白南南 東東東ポン 北北北ポン 撥撥撥ポン
数牌がないので必然的に刻子にしかできず、難易度の高い役となります。
点数は最高点の役満、鳴いてもOKです。(メンツ手の場合)
出る順 | 麻雀役名 | 面前点数 | 鳴き点数 | タイプ | ヨンマ 確率(%) |
サンマ 確率(%) |
条件 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | リーチ | 1役 | なし | 6.手なり系 | 43.5 | 47.7 | 面前での聴牌時に、リーチを宣告して1000点棒を支払ったうえで和了すること |
2 | ドラ | 1役 | 1役 | 7.偶然役系 | 42.3 | 89 | 1枚もつに付き1役となる。ドラのみで和了することはできない |
3 | 役牌 | 1役 | 1役 | 1.役牌系 | 40.2 | 52.0 | 役牌を3枚集める |
4 | タンヤオ | 1役 | 1役 | 4.順子系 | 22.1 | 07.3 | 2〜8で手を作る |
5 | 平和 | 1役 | なし | 4.順子系 | 19.6 | 15.1 | すべての面子を順子でそろえ、かつ頭が役牌でなく、待ちが両面待ちであること(頭に関しては、自風牌、場風牌、三元牌以外で作る必要あり) |
6 | 面前清自摸 | 1役 | なし | 6.手なり系 | 19.4 | 28.4 | 面前で手牌を揃え、自らのツモで和了すること |
7 | 一発 | 1役 | なし | 7.偶然役系 | 09.30 | 10.2 | リーチ宣言後、鳴きの入っていない状態での翌順のツモまでに和了すること(リーチ宣言した巡目のロンと、翌順のツモが有効) |
8 | ホンイツ | 3役 | 2役 | 2.染め手系 | 05.94 | 13.1 | マンズ、ピンズ、ソウズのいずれか1色+字牌で手を作る |
9 | 一盃口 | 1役 | なし | 4.順子系 | 04.27 | 08.05 | 同じ組み合わせの順子を2つつくること(例:223344ソウ) |
10 | 三色同順 | 2役 | 1役 | 4.順子系 | 03.09 | 0 | 萬子、筒子、ソウズの数牌で同じ組み合わせの順子を作ること(例:234ソウ,234萬,234筒) |
11 | 対々和 | 2役 | 2役 | 5.対子系 | 03.01 | 04.69 | 全ての面子を刻子(同じ牌3枚の組み合わせ)で作る(123などの順子は不可) |
12 | 七対子 | 2役 | なし | 5.対子系 | 02.40 | 04.23 | 同じ牌2枚のペアを7つ作る |
13 | 一気通貫 | 2役 | 1役 | 4.順子系 | 01.57 | 02.56 | マンズ、ピンズ、ソウズのいずれかで123,456、789の3面子を揃える |
14 | チャンタ | 2役 | 1役 | 3.チャンタ系 | 01.03 | 0.954 | メンツとアタマを1、9+字牌を含む形で作る。(123,789はあり) |
15 | 清一色 | 6役 | 5役 | 2.染め手系 | 0.852 | 02.03 | マンズ、ピンズ、ソウズのいずれか1色で手を作る |
16 | 三暗刻 | 2役 | 2役 | 5.対子系 | 0.673 | 01.89 | 手の中でアンコ(鳴かずに作った同じ牌3枚の組みあわせ)を3つ作る |
17 | 河底撈魚 | 1役 | 1役 | 7.偶然役系 | 0.504 | 0.391 | その局の最終捨て牌でロン和了すること |
18 | 海底撈月 | 1役 | 1役 | 7.偶然役系 | 0.353 | 0.437 | その局の最終ツモで和了すること |
19 | 嶺上開花 | 1役 | 1役 | 7.偶然役系 | 0.328 | 02.15 | カンを宣告後、嶺上牌でツモ和了すること |
20 | 純全帯 | 3役 | 2役 | 3.チャンタ系 | 0.302 | 0.153 | メンツとアタマを1、9牌を含む形で作る。(123,789はあり) |
21 | ダブル立直 | 2役 | なし | 7.偶然役系 | 0.201 | 0.199 | 鳴きの入っていない状態で、子の第一ツモでリーチを宣言して1000点棒を支払ったうえで和了すること |
22 | 小三元 | 4役 | 4役 | 1.役牌系 | 0.123 | 0.265 | 白發中のうち2種類を3枚、1種類を2枚集める |
23 | 混老頭 | 2役 | 2役 | 3.チャンタ系 | 0.0621 | 0.211 | メンツとアタマを1、9+字牌のみで作る(123,789は不可) |
24 | 槍槓 | 1役 | 1役 | 7.偶然役系 | 0.0597 | 0.0443 | 他家が加カンを宣言した牌、その牌でロン和了すること |
25 | 二盃口 | 3役 | なし | 4.順子系 | 0.0442 | 0.160 | 同じ組み合わせの順子2つの組み合わせを2セットをつくること(例:223344ソウ、445566ピン) |
26 | 三色同刻 | 2役 | 2役 | 5.対子系 | 0.0437 | 0.0372 | 萬子、筒子、ソウズでそれぞれ同じ数の刻子をそろえること |
27 | 四暗刻 | 役満 | なし | 5.対子系 | 0.0416 | 0.183 | 手の中でアンコ(鳴かずに作った同じ牌3枚の組みあわせ)を4つ作る |
28 | 国士無双 | 役満 | なし | 3.チャンタ系 | 0.0371 | 0.237 | 13種類の1、9、字牌を全て1枚ずつ+13種のどれかをもう1枚の形を整える |
29 | 大三元 | 役満 | 役満 | 1.役牌系 | 0.0334 | 0.0995 | 白發中の3種類を3枚ずつ集める |
30 | 小四喜 | 役満 | 役満 | 1.役牌系 | 0.0105 | 0.0131 | 東南西北のうち3種類を3枚、残り1種を2枚集める |
31 | 字一色 | 役満 | 役満 | 2.染め手系 | 0.00573 | 0.0167 | 字牌のみで手を作る |
32 | 三槓子 | 2役 | 2役 | 5.対子系 | 0.00485 | 0.0126 | 3つのメンツがカンされたものであること |
33 | 緑一色 | 役満 | 役満 | 2.染め手系 | 0.00178 | 0.00886 | ソウズの23468、字牌の發のみで手を作る |
34 | 清老頭 | 役満 | 役満 | 3.チャンタ系 | 0.00133 | 0.00655 | 1、9牌のみで手を作る |
35 | 九蓮宝燈 | 役満 | なし | 2.染め手系 | 0.000951 | 0.00682 | マンズ、ピンズ、ソウズのいずれかで1112345678999+何か同じ色1枚の形を作る |
36 | 地和 | 役満 | なし | 7.偶然役系 | 0.000879 | 0.000904 | 鳴きの入っていない状態で、子の第一ツモで和了すること |
37 | 大四喜 | 役満 | 役満 | 1.役牌系 | 0.000525 | 0.000882 | 東南西北のうち全部を3枚ずつ集める |
38 | 天和 | 役満 | なし | 7.偶然役系 | 0.000375 | 0.00103 | 配牌時に和了していること |
39 | 四槓子 | 役満 | 役満 | 5.対子系 | 0.0000109 | 0.000112 | 4つのメンツすべてがカンされたものであること |
40 | 大車輪 | 役満 | なし | 2.染め手系 | 0(不明) | 0(不明) | ピンズで22334455667788の形を作る(ローカル役) |
41 | 人和 | 倍満or役満 | なし | 7.偶然役系 | 0(不明) | 0(不明) | 鳴きの入っていない状態で、子の第一ツモをするまでにロンアガリする |
2種類の字一色!鳴きの有無が違う

この字一色ですが、実は大きく分けると2つのパターンがあります。
一つが刻子形、もう一つが七対子形です。
字牌は全部で7種類あるので、それぞれ2枚ずつを集めての七対子形でも和了が可能となります。
この七対子形のときは鳴きはできません。
同じ役の中で鳴いていいときと鳴いてはいけないときがあるんです。
他で言うとホンロー、タンヤオ、清一色とかでも七対子と複合するときがありますが、これらも七対子系のときは鳴き不可となります。
七対子系の字一色は鳴き不可
では以下でそれぞれの特徴をもう少し詳しく見ていきましょう。
刻子形の鳴きあり字一色は複合しやすい

ではここからはそれぞれの字一色形の特徴を解説していきます。
まずは、一般的な刻子形の字一色からですが、このタイプは非常に役満が複合しやすい形として知られています。
最大で四槓子、四暗刻、大三元、字一色の4倍役満くらいまでは複合するはずだったと思います。
逆に刻子形の字一色の弱点は読まれやすいこと。鳴き可なので作りやすいですが、その分鳴きによって手がバレやすくなります。
和了のコツは大三元とか小四喜とかと大体同じで、とにかく字牌を集めればOK!
七対子形の字一色は読みづらい

一方で七対子形の字一色は、非常に読まれにくいことがメリットです。
中張牌をじゃんじゃん切るため捨て牌は派手になります。
ただ、その派手な捨て牌から字一色が読まれることはないです。
何故かと言うと、七対子、チャンタ、国士無双など他にも役があるため。
特に同じ役満である国士無双は隠れ蓑になってくれ、字一色という可能性はあまり見られません。
なので聴牌さえできれば割とスマートに上がれるはずです。
しかし、やはり鳴きができないため聴牌までの難易度が高く、非常に珍しい形であると言えます。
ちなみにこの七対子形の字一色は珍しいため、別名で「大七星」と呼ぶこともあります。北斗七星みたいな感じですね。テントウムシにもそんな奴いたような…?
大七星を特別にダブル役満とするルールもあるそうです。
終わりに!字牌を集めて字一色を和了しよう!
字一色についてまとめてきましたがいかがだったでしょうか。
字一色は国士無双やホンローチートイなどから伸びてきて気が付いたら聴牌しているというようなケースが多いです。
意外と配牌から字牌のトイツが多いときは逆に警戒されてなかなか和了できないイメージがあります。
役満の中では中くらいの難易度なので、基本の役満トップ3を抑えた人は、次くらいに狙ってみてはいかがでしょうか。
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