オンライン対戦麻雀天鳳。
麻雀打ちの中での権威性の高いオンラインゲームで、天鳳○段というと何となくその打ち手のレベルがわかるというほど。
ただ、実際には「何段だとどのくらいの強さなのかよくわからぬ!」と思う人もいるかと思います。
そこで今日は、天鳳の段位とリアルでの強さの関係を紹介していきます。
目次
天鳳の段位は大きく5ブロック
まずは天鳳の段位制度を簡単におさらいしておきましょう。
天鳳の段位は新人、10級、9級、8級・・・1級、初段、二段・・・九段、十段、天鳳位と全20段位に分かれています。
とはいえ、実際には新人と9級で実力差があるかと言われれば、ほとんど違いがないです。
その辺の小さな段位の差は打数とか、確率のブレの差となります。
では実力という面で大きく分けるとどうなるのか。
以下の5ブロックになるかなと思っています。
- 新人〜1級(一般卓)・・・初心者〜初級者(やりこんでいないだけか、初心者か判断つかず)
- 初段〜四段(上級卓)・・・初級者〜中級者(麻雀の基礎ができてる、フリーデビューができるくらい)
- 四段〜六段(特上)・・・中級者(ベタオリと牌効率がわかる、フリートントンくらい)
- 七段〜八段(鳳凰卓)・・・中上級者(高度なベタオリと牌効率ができる、フリーで勝ち越せるくらい)
- 九段以上(鳳凰卓)・・・上級者(ゼンツや形聴取り、高度な読みができる。フリー場代込みで勝ち越せるくらい)
ざっくりと卓ごとで分かれていますが、鳳凰卓はさらに上位と下位で2つに分かれるイメージ。
では、それぞれについて解説していきます。
新人〜初級(一般卓)はほぼ情報なし
まずは新人から初級、打数とレートによっては二段くらいまでのレベルです。
ここについては正直段位による情報がほとんどないです。
というのは、天鳳の段位は2段くらいまでは基本的にはやりこんだらやりこんだ分だけ上がっていくようなポイント配分となっているため。(1〜4位を1回ずつとるといずれ昇段するイメージ)
なので二段以下の段位でわかるのは、その人がネット麻雀をたくさん打っているか、そうでないか、というだけで実力については全くわからないです。
もちろんたくさん打てばその分だけ上達はするはずですが、それでも二段くらいだと、
- ベタオリができない
- 牌効率がグチャグチャ
みたいなこともあり得ます。
もし100戦以上打って未だ二段以下の場合、その人は我流でプレイしていて、イマイチルールを理解していない可能性が高いです。
二段から四段くらいの上級卓民は初中級者
続いては、天鳳の段位が二段〜四段くらいのレベルの人です。
これは上級卓において勝ち越しているため、簡単なベタオリや牌効率の基礎的なところはクリアしている可能性が高いといえます。
なのでフリーとかにいっても勝てる可能性があるくらいのレベル、多分まだ負け越すかなとは思うんですが、そんな感じのポテンシャルのある枠です。
ちなみに四段でもレートが1800なくて特上卓に入れないという人もいますが、そういう人はちょっと押しすぎか、手を作りすぎな傾向があります。
好みが分かれる手みたいなのはもちろんあるんですが、そういうレベルじゃない「鳳凰卓以上の人が100人いたら100人とも一致する!」みたいな手があって、四段でレート1800以下の場合、そういうところでミスっている可能性が高いです。
なので牌効率と押し引きについての本を1冊学ぶと次のレベルにいけるはずです。多分。
天鳳四段から六段の特上卓民は高度なベタオリを学ぶ段階の人
続いては四段から六段くらいのレベルです。
これは、基礎的なベタオリや牌効率はできている上で、押し引きの基準もそこそこあっているという中級者以上である可能性が高いかなと思っています。
とはいっても、天鳳では特に六段レートが鬼畜で、ラスの比重が非常に重たいため、ここを突破するにはやや引き気味に押し引きの基準を合わせる必要があります。
なので、このレベルにいる人は2つのパターンが考えられます。
- ベタオリがうまいが押しは下手
- 押しはうまいがベタオリが下手
フリーで怖いのは後者ですね。逆に
「天鳳の段位は順調に上がって六段くらいまできたけど、どうもセットとかフリーでは勝てない。。」
という人は、ゼンツが弱い可能性があるので、ゼンツの仕方を学ぶのがおすすめ。
七段〜八段は鳳凰卓入りの中上級者
続いては晴れて鳳凰卓入りを果たした七段〜八段のプレイヤーたち。これは中上級者以上であるといえます。
七段にも色々いるというのはその通りですが、少なくとも六段坂を越えてきたというところに一種の信頼性があります。
すごい高度な読みはできなくても、ベタオリや牌効率、押し引き(特に引き)はしっかりできているはずです。
なので、初対面であっても七段以上という触れ込みなら「あ、この人はそこそこ麻雀が打てる人だな」というような信頼感がありセットとかにも呼ばれやすくなります。
あまりレベルの高くないコミュニティだと、先生扱いを受けたりと、そんな権威あるポジションになることも!
ただ七段になると一気にポイント配分が変化し、2着の比重が重くなるためラス回避だけでなく連対率が重要となります。
この変化についていけないと、特上卓は勝てたけど鳳凰卓で勝てない・・・ということになりがち。
なので、七段から八段くらいの段位の場合、ベタオリは完璧でもゼンツはちょっと苦手という人も多いです。
七段レートは合計0のフラットな世界なので、運だけで八段まで行くこともありその辺は段位からでは判断つかないです。
ただ巷のフリーレベルだと勝ち越せるくらいのレベルかなと思います。(全員が強者でゴリゴリ押してくる!とかだと負けがち)
九段以上は鉄つよ!当たったらすぐ逃げろ
そして最後は鳳凰卓上位のグループです。
具体的には、八段より上、九段以上は一気に権威性が高まります。
こんなイメージを持つ方も↓
https://twitter.com/adaadaadachiada/status/1250342097703428104
また、平澤元気さんの著作「麻雀鳴きの教科書」によれば、天鳳の平均段位8.7だとフリーの平均順位2.2くらいとのこと。
このレベルだと、並みのプロよりは強くて高度な読みができるというプレイヤーも多いです。
実際、書籍出版とか上位リーグでプロ入りができたりといった特典を得ることもあり、麻雀業界全体に影響力のあるレベルと言えます。
なぜ、九段以上がそんなにもてはやされるか
というと、運だけで九段まで登るのは非常に困難であるため。
七段が平地だとしたら、八段、九段、十段は上り坂。しかも徐々に傾斜がきつくなっていき、かつ坂も長くなるイメージなので、勢いだけで登れる可能性は低くなります。
なので八段の坂を登りきった後の九段は八段よりも強いし、十段は九段よりも強い、というようになります。
九段以上はほぼほぼ実力者しかいないので、出会った時は警戒していきましょう。
フリーとかでいうと、普通に場代込みで勝てて、店でも一目置かれるレベルです。
ちなみにAIの爆打は規定により鳳凰卓には入れないものの、特上卓のみで九段まで上り詰めています。
他にも天鳳十段を達成したSuperPhenix(Microsoft産)とかもいるみたいです。
雀魂の段位は天鳳と比較して実力はどうか?
ちなみに最近だと天鳳ユーザーだけでなく雀魂派の人も多いかなと思うのでそっちも見ていきます。
まず在籍人数で見ると
- 魂天・・・128人
- 雀聖3・・・174人
- 雀聖2・・・548人
- 雀聖1・・・1885人
といった感じ。天鳳の場合は以下の通りなので、
- 天鳳位 19
- 十段 23
- 九段 177
- 八段 760
- 七段 223
海外勢が多いことを加味しても最高段位の魂天は九段くらいの力があるのかなと推測できます。
それ以下のレベルで言うと卓ごとでそれぞれ
- 王座の間・・・鳳凰卓レベル
- 玉の間・・・特上~鳳凰レベル
- 金の間・・・上級~特上レベル
- 銀の間・・・一般~上級レベル
- 銅の間・・・一般卓レベル
といった印象です。天鳳と違って坂がきつくないこともあり、レンジは広めな感じがあります。
雀魂についての詳しい話や天鳳との違いについては以下の記事をどうぞ。
終わりに。天鳳とリアルで打ち筋を使い分けられるとなお強い!
ここまで天鳳の段位とレベルの関係についてまとめてきましたが、いかがだったでしょうか。
天鳳を始めたばかりの人だと、打数が足りなくてイマイチ判断がつかないところはありますが、ある程度打っている人だと天鳳の段位は相手の実力をざっくり掴むのに使えます。
麻雀においては
±0.1位程度の精度で平均順位を推定しようとすると約500戦必要
と言われています。
ぜひ段位をあげて箔をつけていきましょう。
ではまた。良い麻雀ライフを!